なぜわたしが社会福祉専門職になったのか?
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のちに私も社会福祉士の資格を取ることになりますが、
ヘルパー講習での社会福祉士S先生講義の話です。
たしか、「訪問介護(ヘルパー)の実際」のような内容だったと思います。
訪問介護とは、在宅サービスの一つで、わかりやすく説明をすると、ヘルパーさんが利用者の自宅に訪問し、掃除や調理などの支援、オムツ交換や入浴介助等を行うサービスのことです。
2000年当時の訪問介護の講義なので、おそらく、S先生の話は、契約をする介護保険サービスではなく、福祉サービスが措置で提供されていた時代のことだろうと思われます。
(約20年前の話なので、全ての講義の内容を覚えているわけではありません。)
人との関わりを拒み、いわゆるごみ屋敷?もしくは、関わりがとても困難なケースの話だったと記憶しています。
ヘルパーさんが、その利用者の尊厳を守り、何を言われても受容し、意思を尊重する関わりを続けました。
あきらめずに、関わって、かかわって、その利用者と信頼関係を徐々に築いたのだそうです。
何年もその利用者と関わったある日
ヘルパーさんが利用者宅の庭で洗濯物を干していました。
すると、縁側に座っていたその利用者が、「ふるさと」だったか?「里の秋」だったか?童謡を穏やかな表情で口ずさみ始めたんだそうです。
たぶん、この利用者はその時、本当に穏やかで安心した気持ちだったのでしょう。
このヘルパーさんと利用者の関わりの話を嗚咽しながら聴いたことを覚えています。
この情景は、今も私の脳裏にありありと焼き付いているのです。
この話を聴けたことは、まさに私のターニングポイント。
では、なぜわたしは、この情景が私の脳裏に焼き付き、その場面に感銘を受けたのでしょう?
今思えば、人間不信になっていたわたしが、あらためて人を信頼するすばらしさを教えてもらった。
この場面こそが、ヘルパーさんと利用者の心を通わせた情景だったから。
この嗚咽、号泣しつつ感動した話を、帰って当時NSをしていた妹に話しました。
すると、妹から
「あなたは、人の話を聞くのがうまいから、大学で社会福祉の勉強をしたらどう?」と言われたのです。
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