例えば短期で5カ国を巡る旅の場合、どこの国から入ってどこの国から日本へ帰るのか。入国5通りから始まり、組み合わせは20通り発生します。その中で、どのプランが効率的か合理的かを探ります。
こちらは、中東湾岸5カ国を巡ろうと考えた時のフライトシミュレーションです。企画時は全て手書き。適当に地図を書いて載せて行きます。
行きたい5カ国と都市はここ
・UAE_ドバイDXB,アブダビAUH
・Qatar_ドーハDOH
・Oman_マスカットMCT,スール
・Kuwait_クウェートシティKWI
・Bahrain_マナーマBAH
上はDXBから入る例。次国候補はDOH、MCT、KWI、BAHで、その後もそれぞれ枝分かれ、どう巡るかの組み合わせをskyscaner使ってバーッと検索し組み立てていきます。小国のKWIとBAHはトランジット観光で十分とし、朝に着いて夕方には出国するようなトランジットフライトを探します。
こんな感じで組み合わせていき、これが20枚分できるわけです。メモ合わせると、この旅だけで50枚のA4裏紙を使う勢いです。
また、一国の中でいくつかの都市を巡る場合、フライトにするのか、電車かバスかレンタカーかなど、一番効率の良い方法を探します。インフラが整備されていれば電車や地下鉄が手っ取り早いですし、有効な足がなさそうなら事前にレンタカーを予約して行きます。
尚、行き当たりばったり旅と、ガチガチ旅の違いは、訪問先の古代文明遺跡の有無と美術館、モスクの充実度。歴史のない国に時間はかけません。最近書いたオーストラリアなどは、欧米による侵略国のため意義は大自然のみ。このため、ほぼ無知識の行き当たりばったりで、レンタカーやなんやらも現地調達でした。
この例の湾岸諸国では、どの国もモスクが多く点在します。また美術館も充実していますので、そこはガッツリ時間を確保するよう配分に留意し、根気よくベストな組み合わせを探り練っていきます。これに結構な時間がかかるのですよね。
因みに、この湾岸諸国旅は最終的にプランを決め、そのスケジュールに従ってフライトを取り始めようとした直後、サウジ主導でUAE、バーレーンがカタールと国交断絶し、予定したカタール絡みの直行便がなくなってしまいました。即日飛行制限され、該当のフライトは一瞬にして「欠航」。
調べに調べてせっかく決めた旅程でしたが、日程内に帰国できる最善スケジュールはカタール直行絡みが多く、日程的に再考時間がなかったこともあり旅自体を断念しました。このように、完璧に旅程を決めても地政学リスクで旅を諦めることもあります。
湾岸諸国は結局、1年後に改めて計画し直しています。これも途中のもの。「時間なさすぎ」などコメントしてますね。笑
結局のところ2月にスケジュールが纏まり訪ねています。
アブダビではオープンホヤホヤのルーブルに訪ねることができたので、一年後となったことはまぁ、良いタイミングだったのかもしれません。