2018年のGWに行ったカリブ・南米の旅を綴ります。
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プエルト・リコから129ヶ国目ドミニカ国へ飛びました。
「ドミニカ」と言えば「ドミニカ共和国」を想像される方が多いと思われますが、ドミニカ共和国は大アンティル諸島に属するイスパニョーラ島にあり、ドミニカ国は小アンティル諸島にある単独島国です。
大アンティル諸島はキューバやジャマイカ、ハイチなど、カリブ海を横に並び、比較的日本人観光客も多いメジャーな島。小アンティルはカリブ海の東に縦に並ぶアンティグアやバルバドスなど小さい島々です。小アンティル諸島の主権国家は8か国。
到着は夜。ドミニカ国の国際空港は、週に数本のフライトしかなく数日滞在します。入国する人など数名。足になる電車はもちろん、バスやタクシーもほとんどないので事前にレンタカーを予約しています。すぐにイミグレを抜け車を借りました。
ハンドルを握る頃に外は真っ暗です。空港の明かりだけが煌々とし、少し走り始めると街灯さえない細道。
しかもカーナビなし。Wifiも全く拾えません。ガイドも地図もない。島の中心部は山なので、幹線道路は海沿いに一本。迷うことはないと思って来ましたが、走ってる途中まっっっっったく建物がなく段々と不安になってくる。
この国道を走っていれば出てくるはずの村が、一向に出てくる気配ないうえ、誰かに聞きたくても人っ子一人いない。
太陽が出てないので、どっちの方角へ走っているのか分からず、反対方向に走ってるのでは?と疑心暗鬼になってきた頃、
※私は太陽と時間で目的地へ向かう者です。
突然、暗闇の中に2足のスニーカーが私の車のヘッドライトに反射しました。
おっと!
二人の男性が歩いてるのが見えました。
「助かった!あの人たちに聞こう。」
少し離れて横付け停車し、ウィンドウを下げて街の名前を聞くと、「もっともっと先!」と教えてくれました。
方向は合ってるようだ。
このいい加減な感じでよく一人で来ますよね。笑 ましてやカーナビなし、ネットなしで地図もない。
さらに進むと、ポツポツと明かりの灯る村っぽいものが見えてきた。多分この辺だ。
ゆっくりゆっくり進みながら建物を一軒一軒物色していると、そのうち家が無くなってしまった。笑
「あれ?通り過ぎたか?」
Uターンして戻るとまた一人、歩いている男性がいたので、ゲストハウスの名前を告げて聞くと、「もっともっと反対方向に先!」と教えてくれました。
再びUターンして進み、ちょっとした山道を超えると新たに村らしいものが出てきました。こちらは何故か村人があちこちウロウロし、村中にレゲエが響き渡ってる。爆
祭りか?笑
一人の男性にゲストハウスの名前を伝えると、歩いて誘ってくれました。車でゆっくり着いて行きます。
あった!
「ありがとう!」
この国の人々は皆かなり親切そうだ。それにしても、夜の移動はホント気を付けないといけません。私はとにかく太陽頼り。太陽の位置と時間で方角を測りますので、太陽ない夜はさっぱり方向感覚を失います。笑
車をゲストハウス前に停め、中へ入るとお婆様が一人で出てきました。
「今日、予約している◯◯です。」「車なのですが、どこに停めればいいですか?」
と聞くと、前に停めてれば大丈夫と。さっそく部屋に案内してもらいました。そして、すぐにゲストハウスのレストランへ。地元のビールだったっけな?
クレオール料理。予約するときにゲストハウスはFree Wi-Fi OKと書いてあったのですが飛んでる気配なし。
一本も捕まえられないので聞くと、「ハリケーン・マリアからこっち、島中のネットは遮断されている」と。
マリアはプエルト・リコと、ここドミニカ国を直撃しました。米国配下のプエルトリコとは違い、弱小ドミニカ国は全体的にインフラ復旧が進んでいないようです。
米国の属国と、カリブの国のなかで一位、二位を争う貧国の違いを明日以降、強く感じることになります。