2017年9月に訪ねた北中南米の旅を綴っています。

 

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今日はテグシガルパの街を歩いてみたいと思います。この旅、色んな国を渡り歩きましたが初めての散策ですよ。笑








ホテルの部屋に荷物を置いて、早速街へ出ていこうとしたところ、ホテルの外でたむろっていたホテルスタッフやタクシーの運ちゃんに止められました。

 

 

 

 

 

「どこ行くの?」

 

 

 

 

 

「街の中心にある教会まで」

 

 

 

 

 

「どうやって?」

 

 

 

 

 

「歩いて」

 

 

 

 

 

 

「だ、ダメだよ、こんなとこ一人で歩いちゃ。」そして、「おい、お前連れてってやれ」とスタッフがタクシー運ちゃんに指令。

 





「いいかい。街を歩くとき、必ず彼(タク運)と一緒に歩いて。彼から離れちゃダメだよ。あと、荷物は持たないこと。スマホも出さないで。」

 

 





こりゃ、マジやばそう。

 

 

 



ホテルから10分くらいで、テグシガルパの旧市街にある広場に着きました。こちらは、サンタマリア・ドローレス教会。テグシガルパで最も古く、最も美しい教会といわれています。

 



コンデジをポケットに入れて、ササっと出してササっと写してササっと仕舞う。 笑




ここは中央公園。

 

 

思ったより皆のんびりほのぼのって感じですけどね。見た目はマッタリなんだけど、どこか緊張感はある。それとも私だけが感じているのか?


 

なんとなくですが、どうもエイジアンがマズいっぽい。見た目の違いはやはり目には付きますよね。ジロジロ見られる。私の住む品川は、今となっては観光客と労働者で、時間帯によって歩く人の半分くらいが外人なこともあります。それでも、外人は目に入るのですよ。








ここテグシガルパのように治安のあまりよろしくない街は、観光客などほぼ皆無。外人など歩いていた日にはどうしても視線を集めます。目につくということは目をつけられるということ。警察もあちこち居るにはいるけど、マラスの前では一溜りもなさう。見るからに弱そうだし、我先にと一目散に逃げそうじゃん。笑




こちらはカテドラル。カトリック教会です。

 

植民地時代にイタリア人建築士が設計したバロック調コロニアル建築です。なかなかに美しい。近くにある国立美術館へ入ろうとしたら改装中。



ここ、両側は「国民性自己同一性博物館」という珍し系。入らなかったけど。


というもの、一時間くらいタクシーの運転手とブラブラしたころ、彼が「そろそろ帰ろう」とソワソワし始めたのです。彼は英語を話さないので、手振り身振りとカタコト英語での会話なのだけど、やっぱりエイジアンのしかも女性はかなりジロジロ見られ、居心地が悪くなったよう。目立つと碌なことないと彼も十二分に分かっていますのでね。

 






これ、私が男性だったらまた違ったのだろう。珍しいものを見る好奇の目とは明らかに違うものが混じっていて、「女性が目的もなくプラプラ歩き回る街ではないな」と感じる空気感。要は隙あらば強盗、ひったくりとかその類。と言っても私、手ぶらなんだけどね。笑







何かのキッカケで事件が起きてもよくないので、彼の言う通りホテルに戻ります。







ホテルからはピカッチョの丘が見えます。「キリスト像が建てられている丘の上の公園です。中南米はありがちですね。




ホンジュラスは何でもネーミングが可愛いと思う。「ピカッチョ」とか「コパン」「テグシガルパ」など、P(パピプペポ)が多いのね。







テグシガルパは、先住民族の言葉で「銀の山」という意味で、その名の通りかつては銀が豊富にあったそう。植民地時代の15世紀ごろ、地元民に銀を掘らせ、それらを持ち帰るため多くの欧州人がやってきて街は大いに潤っていたらしい。しかし全部て掘りつくされ銀が枯渇すると、人の往来もなくなったとか。はい、ここでも西欧の植民地主義顕在。




現在はコーヒーやバナナなど農業が主な産業となっています。そんなんじゃいくらの歳入にもならんだろに。

 

 

 

 

 

 

ホテルのプールでビール。珍しく25メートルの競泳用プールなので、水着を買って(持ってきていましたがスーツケースの中)しばらくクロールしていました。



 

その後も出かけず早くに就寝。そういえば、日本を出てから米国、ブラジル、パラグアイ、パナマと渡って、ベッドでガッツリ寝るのは初めてだ。シカゴでは仮眠程度しか取れなかった。







泊まったのはホンジュラス・マヤというホテル。五ツ星でHPサイトは良さげに見えますが古くてイマイチです。







夜中、静まり返ったテグシガルパは、何度も銃声が響き渡っていました。山に囲まれているため爆音がコダマしまくり、その度に目が覚め「今夜は一体何人が殺されたのかなぁ」と思いながら都度眠りにつきました。

※国内のどこかで一日平均12人が殺害される国です。

 

 

 

 

 


こんな治安の悪い国とはさっさとオサラバだ。大して何もしませんでしたが、明日はまた別の国へ移動の予定。

 

 

 

 

 

 

のつもりが、更なる不運。もう、不運が不運を呼んで不運が止まりません。不運✕不運は幸運にはならんのだなということだけは確認できました。笑笑