【112nd_ホンジュラス】世界屈指の凶悪犯罪都市に到着

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2017年9月に訪ねた北中南米の旅を綴っています。

 

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中米ホンジュラス首都テグシガルパのトンコンティン国際空港（TGU）に着陸します。ここは高地に位置し風の影響が強く、世界でも着陸の難しい空港の一つと言われていますよ。（2023現在、国際空港は別の場所へ移動したよう。）





しかし、そんな着陸の恐怖など可愛いもの。







それよりもホンジュラスは「世界の治安悪い国ランキング」などで毎年必ず上位。2010〜2014年まで殺人発生率で世界1位トップを独走し、2021年こそ4位まで順位を落としたものの、麻薬カルテルやギャングはじめ、世界で凶悪とされるありとあらゆるジャンルの犯罪を働くヤバイ人たちが結集する国です。因みに日本の2021殺人発生率は世界152位。率にして日本のおよそ200倍の殺人事件が起きる計算です。






中米で特に有名なマラ・サルバトゥチャ13（以降、マラス）というギャングは、ここホンジュラスでも幅を利かせており、警察も軍も手を焼く状況。私は見ませんでしたが、このような方々が数万人ウロウロしていらっしゃるようです。

 

命がいくつあっても足りなそうですね。笑



ホンジュラスといえばとにかくこのギャング、マラスです。トランプ元大統領がメキシコとの国境に壁を建てたのも、不法移民対策以上にマラスの流入を恐れたからといわれています。それぐらい質悪い。というかヤバイ。

 

 

 

 




マラスは、麻薬売買、人身売買、密輸、誘拐、強盗、窃盗、恐喝、殺人、バスジャック、マネロン、みかじめ料のゆすりなど、ありとあらゆる犯罪を行います。歯向かえばその場で殺され、警察に通報すれば家族ごと報復に遭うため、被害者は泣き寝入りするしかありません。殺人事件で逮捕されるマラスは後を絶たず、ホンジュラス国内の刑務所はどこもパンク状態。







 

ホンジュラスは、目立った産業もなく社会的基盤が脆弱です。中米で最も貧しい国といわれており失業者も多く、国民の半数以上が極貧生活を強いられています。貧困家庭は崩壊を招きやすく、子供たちは離婚した両親のどちらにも着けない状況となったり、両親や片親が殺害されたりなどで住む家を失い、路上生活を強いられます。




するとマラスに声をかけられるのです。食べていくため、生きていくため子供のうちから構成員となり、手なずけられていくのですね。身内のない幼い子供たちにとってはマラスこそ家族。日本の中学生くらいの歳には立派な殺人ギャングに育っています。







このように、国政の不安定さがギャングを増やし治安を悪化させ、さらなる貧困を招くという悪循環で、ホンジュラスは世界でもトップを走る治安の悪さを誇っているのです。

 

 

 






マラスの出る場所というのは割と分かりやすく、例えば家や公共施設の建物、看板などに「MS13」とスプレーなどで落書きされているところは「ここはマラスの縄張り」という彼らの主張。ほんとアチコチ見ます。

 


そんな危険な国ですので、一般のご家庭にも工夫が見られます。







これまで多くの国へ訪ねたので、その国の治安は一軒家の塀の高さで分かります。日本のように平和な国では、道路に面する一軒家の塀を特に高いと感じることはなく、どのような家屋が建ってるのかも見える家が多いですよね。家と家の間の壁も、どちらかというと境界線の意味が強く、うちの実家なども隣人と会えば挨拶できるくらいの高さです。

 

 

 

 

 


しかし、治安の悪い国の塀の意味は違ってきます。家屋の高さより塀の方が高く、中がどうなっているのか全く伺い知ることはできません。若しくは、塀がなくても外窓は全て、頑丈な鉄柵で覆われています。







テグシガルパはその典型で、一般家庭の一軒家の塀がまるで刑務所の外壁のような高さ。頑丈なコンクリートで造られ、塀の上にはいかにも危なそうな鉄線がぐるぐると渦を巻いています。玄関のドアは弾丸も貫通しないような頑丈な鉄板でできており、いくつもの大きな鍵がつけられています。



ホンジュラスの少数のお金持ちなどは、広い敷地に外壁を異常に高く作り、その外壁にはドアをつけない家もあるそうです。家から出るときは必ず、敷地内からヘリで目的地まで移動するらしいですよ。

 

 




 

それから、ホンジュラスは一般市民の銃所持が合法なのですよね。拳銃は一人二丁まで、ライフルは各家庭に五丁までOKです。家電かよ！笑


 

 

 

 

 

こんな感じですので、皆様はよっぽど用事がない限りこの国へ行かないほうがいいです。（用事なんて滅多ないよね。笑）






さて、私は行ったことのない国には相手から拒否られない限り行きますので、極悪非道のホンジュラス首都テグシガルパに到着し、空港からタクシーに乗ってホテルへ向かいます。この国はバスに乗ってはアカンとのことです。ジャックされ殺されても文句は言えず死に損。







ホテルに着くと、エントランスには世界遺産に登録されたコパン遺跡の石像レプリカ。ホンジュラスはマヤ文明の国でもあります。危なくて来る人が少ないためか、あまり知られていないかも知れませんが。。



さあ、部屋に荷物を置いて早速街へ出てみます。



 

 

 

 


 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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