隣人は静かに笑う
1998年 監督マーク・ベリントン
出演ティム・ロビンス ジェフ・ブリッジス
テロリズムを教えている大学教授、マイケル・ファラデー(ジェフ・
ブリッジス)ある日、路上で大怪我をしている少年を助ける。
少年は隣に越してきたラング家の息子だった。これがきっかけで、
ファラデー家とラング家は親しくなっていく。しかし
、親しくなっていくうちオリバァー・ラング(ティム・ロビンス)
が何かを隠していると感じ過去を調べると、彼が爆弾魔だと
たどり着く。そして、周囲に警告をするが..............。
この映画も衝撃のラストが待ち受けている。
ラストまでの後半は、それこそ息を呑んで見ていた。
隣人と言う身近な存在が、まさかテロリストとはだれも
思ってはいないでしょう。その恐怖が見事に表現されていた。
テロを題材にした映画は数多くあるが、これは一番の映画だと思う。
羊たちの沈黙
1991年 監督ジョナサン・デミ
出演ジョディー・フォスター、アンソニー・ホプキンス
第64回 アカデミー 作品、主演男優、主演女優、監督、脚色賞受賞
女性を殺害し、その皮を剥ぐという猟奇事件が多発する。
捜査に行き詰ったFBIは、元精神科医で患者を食したという
殺人鬼、ハンニバル・レクター(ホプキンス)に協力を求める。
レクターと接触することとなったクラリス(フォスター)は
自分の過去を話すことで協力をとりつける。
そして、事件の解明に奔走するが........。
この作品の見所といえば、ハンニバルこと
アンソニー・ホプキンスの演技力です。
オスカー当然の演技。とにかく恐ろしい殺人鬼を見事に
表現しました。
この後も続編が作られて、
ハンニバルはその地位を確立しました。
実際にいた殺人鬼を題材にしたとは
恐ろしい限りです。
やけど
真理はたいまつである。しかも巨大なたいまつである。だから私たちはみんな目を細めてそのそばを通りすぎようとするのだ。やけどすることを恐れて。
ゲーテ 1749-1832 ドイツ 詩人、劇作家、科学者、哲学者、政治家
時に真理はわかり易いときがある。しかし真理は扱いがたい。
いかに優れた道具でも、使い方を知らなければ、無用の長物
。扱うには経験と知識が必要だ。
真理にたどり着いても、恐れがあるなら近寄らない
ほうがいい。
やけどしてしまうから。
やめられない
最近は一時期のようにタバコ議論が下火になってきたよう
ですね。あんなにそろって騒ぎ立てていたのに
何ででしょうね。
喫煙者としてはありがたいですが。
否定していた人たちにも、一つぐらいどーしても
やめられないことがあるんではないでしょうか?
例えば、お酒。酒も飲みすぎたら体に悪いし、
迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
夜寝れなくてつい、睡眠薬を飲んでしまうことも。
薬には必ず副作用があります。
それ以外にも、
食べすぎ、ギャンブル、なかには
恋愛依存症、セックス依存症なんてのもあります。
これらは肉体的にも、精神的にも健康を害します。
はたして、健康に悪いからとタバコを否定する方たちは
何一つ、体に悪いこと、人様に迷惑をかけることなく
過ごしているのでしょうか。
健康に良いことしかしない生き方なんて、きっと窮屈でしょ
うね。
まあそれで幸せなら別に良いんですが。
アメリカン・ビューティー
1999年 監督サム・メンデス
出演ケビン・スペイシー、アネット・ベニング、ウェス・ベントレー
第72回アカデミー作品、監督、脚本、主演男優、撮影賞受賞
アメリカの家庭の崩壊を描いた作品。
会社をリストラされ、娘の親友に恋してしまい、
娘も隣に越してきた青年と恋に落ち、
妻も浮気をしてしまう。
しかし、スペイシー演じるレスターは最後に
家族の大切さに気づくが............。
いい意味でも悪い意味でもすごく
アメリカ的な映画。
日本人には馴染みにくい文化があって
共感しにくいと思われがちだが、そんなことはない。
最後にスッキリなどしないし、ハッピーエンドでもな
いけど、なぜか最高のラストと思える作品。
全体にユーモアが散りばめられ、
気づけば映画の世界にどっぷりと入り込んでしまった。
ただのヒューマンドラマでもなく、映像もどこか
芸術的な映画だ。是非一度!