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コツコツ投資、のんびり暮らす

特別な才能もなく歯車として働くしかなかった私が、投資で少しずつ資産を築き、働き方を変えてきました。今は仕事をセーブして、会社に縛られず、好きなことを好きなときに楽しむ、のんびりした暮らしをしています。

最近、SNSで桐谷広人さんの


「円安のときにオルカンを買うのは少し考えたほうがいい」


という発言が話題になっています。


ただ、これは最近の発言ではなく、2024年に収録されたインタビューでの話です。桐谷さんは当時、1ドル=150円前後の為替を見て、「今は円が安すぎるので、オルカンや米国株を買うなら少し慎重になったほうがいい」と話していました。(All About(オールアバウト))


その理由はシンプルです。


例えば、1ドル150円のときにオルカンを買い、その後、株価が50%上昇したとしても、もし為替が1ドル100円まで円高になれば、為替差損によって利益が小さくなる可能性がある、という考え方です。(All About(オールアバウト))


この話を聞いて、私も改めて考えてみました。


実は私もオルカンを持っています。


ただ、買ったのは今ではなく、かなり前です。


そして、オルカンというと「全世界に分散」というイメージがありますが、実際には米国株の比率がかなり高く、為替の影響も受けます。


だから、「オルカン=安心」「全世界だから関係ない」と単純には言えないのかもしれません。


一方で、今回の話で少し不思議に思ったこともあります。


桐谷さんが「150円は円安」と話していた2024年当時と比べると、現在も1ドル153円前後。むしろ、今のほうが少し円安です。


そう考えると、今回SNSで話題になっているのは、


「今すぐオルカンを買え」


という話ではなく、


「海外資産には株価だけでなく、為替の影響もあることを知っておこう」


というメッセージなのだと思います。


そして、ここから先が難しいところ。


もし「120円まで円高になったら買おう」と考えて待っていても、その間に株価が上がってしまうかもしれません。


逆に、今が高値だと思っていても、さらに円安が進む可能性もあります。


結局のところ、為替を完璧に読むことは誰にもできません。


だから私は、かなり前に買ったオルカンを今も持ち続けています。


円高も円安も、株価の上昇も下落も含めて、長い時間をかけて付き合っていく。


それが、私なりの投資の考え方です。


桐谷さんの話をきっかけに、改めて思いました。


投資では「何を買うか」だけでなく、


「どんな値段で、どんな為替で買っているのか」


を知っておくことも、大切なのかもしれません指差し

最近、「個人向け国債」が注目されています。

その理由のひとつが、金利のある世界が戻ってきたこと。


そして今、個人向け国債については、NISAの対象にできないかという話も出ています。


2026年8月の金融庁の会見でも、個人向け国債のNISA化について質問が出ており、今後の動きが気になるところです。


では、もし本当に個人向け国債がNISAの対象になったら、買ったほうがいいのでしょうか?


そもそも個人向け国債って?


個人向け国債は、簡単に言えば「国にお金を貸す」商品です。


株式のように大きな値上がりを狙う商品ではありませんが、元本割れを避けながら、利息を受け取ることを目的とした資産です。


代表的なのが「変動10年」。


金利が上昇すれば適用利率も上がる仕組みになっています。


つまり、


株式=増やすための資産


個人向け国債=守るための資産


というイメージです。


では、NISA対象になったら?


ここが一番気になるところです。


NISAの最大のメリットは、運用によって得られた利益が非課税になること。


現在のNISAは、株式や投資信託などが中心で、個人向け国債は対象ではありません。


もし個人向け国債がNISA対象になれば、受け取る利息にかかる税金を抑えられる可能性があります。


これは一見、とても魅力的です。


ただし、私は「NISA対象になったら、とにかく国債を買うべき」とは思いません。


なぜなら、NISAには限られた投資枠があるからです。


NISAの枠を使って株式や投資信託を購入すれば、値上がり益や配当などの非課税メリットを大きく受けられます。


一方、個人向け国債はそもそもの利回りが株式ほど高くありません。


つまり、


「非課税になるから買う」


ではなく、


「自分の資産の中に、守りの資産が必要か?」


で考えたほうがいいと思います。


50代になると「増やす」だけではなくなる


若い頃なら、多少の値下がりがあっても時間をかけて回復を待つことができます。


でも50代になると、少し考え方が変わってきます。


老後がだんだん現実的になり、


「資産を増やしたい」


だけではなく、


「大きく減らしたくない」


という気持ちも出てきます。


私自身は株式をかなり多めに保有していますが、資産のすべてを株式にする必要はないと思っています。


株式が大きく下落したときに、


「生活に必要なお金まで売らなくていい」


という状態を作っておくことも、長く投資を続けるためには大切だからです。


もし個人向け国債がNISA対象になったとしても、


「NISA枠が余っているから国債を買おう」


というより、


「守りの資産として国債を持ちたい。そのうえで非課税になるなら利用する」


という考え方をすると思います。


NISAはあくまでも「非課税になる箱」。


大事なのは、その箱に何を入れるかです。


金融庁も、金融商品にはそれぞれ安全性・収益性・流動性の違いがあり、3つすべてが優れている商品はないと説明しています。(金融庁)


だからこそ、


株式で「増やす」。


国債や預金で「守る」。


このバランスを考えることが大切なのではないでしょうか。


個人向け国債のNISA化が本当に実現するのか。


そして、もし実現したらどんな商品設計になるのか。


まだ決まっていない部分も多いですが、「NISA=株式や投資信託だけ」という時代から、少し変わっていく可能性はありそうです指差し

昨年のことですが、伊藤忠商事の岡藤正広会長兼CEOのメッセージに、とても印象に残るエピソードが紹介されていました。

短大を卒業後、1970年代半ばに伊藤忠商事へ入社し、40年以上にわたって繊維カンパニーで事務職として働いていた女性社員のお話です。


きっかけは、彼女がまだ若手社員だった頃。


当時、業績不振によって伊藤忠商事の株価が100円台まで低迷していた時期がありました。


その頃、若手社員だった岡藤会長は、


「今こそ自社株を買おう」


と周囲に声をかけていたそうです。


そして、当時の女性事務職の同僚にも、


「毎月1万円でもいいから持株会に入りなよ」


と勧めたといいます。


彼女はその言葉をきっかけに、社員持株会で自社株の積み立てを始めました。


その後、40年以上にわたって積み立てを続けます。


株価が低迷していた時期もあったでしょう。


それでも持株会をやめることなく、淡々と積み立てを続けました。


そして定年退職を迎えた彼女は、岡藤会長のもとへ挨拶に訪れます。


そこで、


「あの時、岡藤さんに言われて、ずっと持株会を続けて本当に良かった。一生豊かに暮らせます」


と、お礼を伝えたそうです。


その時、彼女が保有していた伊藤忠商事の株式は10万株。


当時の株価は7,600円程度で、時価にすると約3億8,000万円。


さらに、年間の配当金だけでも約1,000万円になっていたといいます。


毎月1万円から始めた積み立てが、40年以上の時間をかけて、約3億8,000万円の資産になっていた。


これは、すごいですよね。


もちろん、伊藤忠商事の株価が長期的に上昇したことが大きな要因ですし、同じような結果が誰にでも訪れるわけではありません。


それでも、このエピソードから学べることは多いと思います。


投資というと、


「安いときに買って、高いときに売る」


「成長する会社を見つける」


「相場を読んで売買する」


といったことを考えがちです。


でも、彼女がやっていたことは、とてもシンプルでした。


毎月コツコツ買って、長く持ち続ける。


それを40年以上続けたのです。


最初は毎月1万円。


それが何十年という時間をかけることで、大きな資産へと育っていきました。


私はこの話を知って、改めて「投資って、時間が味方になるんだな」と思いました。


そして何より印象的なのは、最初から3億8,000万円を目指していたわけではないということ。


若い頃に勧められて始めた小さな積み立てを、途中でやめずに続けた。


その積み重ねが、退職する頃には「一生、豊かに暮らせる」と思えるほどの資産になっていたのです。


岡藤会長は、このエピソードを日本型企業の「ジャパニーズ・ドリーム」として紹介しています。


派手な投資をしたわけでも、特別な才能があったわけでもない。


一人の会社員が、毎月の小さな積み立てを40年以上続けた。


その結果、3億8,000万円の資産と年間約1,000万円の配当を手にした。


もちろん、これは伊藤忠商事という会社の成長があってこその結果です。


それでも、


「小さく始めて、長く続ける」


という資産形成の力を感じさせてくれる、とても夢のある話だと思います。


時間をかけることも、立派な投資戦略。


私自身も、投資を続けてきて「もっと早く始めておけばよかった」と思うことがあります。


だからこそ、これから投資を始める人には、目先の利益だけではなく、10年、20年、その先の時間も味方につけてほしい。


40年後に振り返ったとき、今の小さな一歩が、大きな資産になっているかもしれません指差し