最近、「個人向け国債」が注目されています。
その理由のひとつが、金利のある世界が戻ってきたこと。
そして今、個人向け国債については、NISAの対象にできないかという話も出ています。
2026年8月の金融庁の会見でも、個人向け国債のNISA化について質問が出ており、今後の動きが気になるところです。
では、もし本当に個人向け国債がNISAの対象になったら、買ったほうがいいのでしょうか?
そもそも個人向け国債って?
個人向け国債は、簡単に言えば「国にお金を貸す」商品です。
株式のように大きな値上がりを狙う商品ではありませんが、元本割れを避けながら、利息を受け取ることを目的とした資産です。
代表的なのが「変動10年」。
金利が上昇すれば適用利率も上がる仕組みになっています。
つまり、
株式=増やすための資産
個人向け国債=守るための資産
というイメージです。
では、NISA対象になったら?
ここが一番気になるところです。
NISAの最大のメリットは、運用によって得られた利益が非課税になること。
現在のNISAは、株式や投資信託などが中心で、個人向け国債は対象ではありません。
もし個人向け国債がNISA対象になれば、受け取る利息にかかる税金を抑えられる可能性があります。
これは一見、とても魅力的です。
ただし、私は「NISA対象になったら、とにかく国債を買うべき」とは思いません。
なぜなら、NISAには限られた投資枠があるからです。
NISAの枠を使って株式や投資信託を購入すれば、値上がり益や配当などの非課税メリットを大きく受けられます。
一方、個人向け国債はそもそもの利回りが株式ほど高くありません。
つまり、
「非課税になるから買う」
ではなく、
「自分の資産の中に、守りの資産が必要か?」
で考えたほうがいいと思います。
50代になると「増やす」だけではなくなる
若い頃なら、多少の値下がりがあっても時間をかけて回復を待つことができます。
でも50代になると、少し考え方が変わってきます。
老後がだんだん現実的になり、
「資産を増やしたい」
だけではなく、
「大きく減らしたくない」
という気持ちも出てきます。
私自身は株式をかなり多めに保有していますが、資産のすべてを株式にする必要はないと思っています。
株式が大きく下落したときに、
「生活に必要なお金まで売らなくていい」
という状態を作っておくことも、長く投資を続けるためには大切だからです。
もし個人向け国債がNISA対象になったとしても、
「NISA枠が余っているから国債を買おう」
というより、
「守りの資産として国債を持ちたい。そのうえで非課税になるなら利用する」
という考え方をすると思います。
NISAはあくまでも「非課税になる箱」。
大事なのは、その箱に何を入れるかです。
金融庁も、金融商品にはそれぞれ安全性・収益性・流動性の違いがあり、3つすべてが優れている商品はないと説明しています。(金融庁)
だからこそ、
株式で「増やす」。
国債や預金で「守る」。
このバランスを考えることが大切なのではないでしょうか。
個人向け国債のNISA化が本当に実現するのか。
そして、もし実現したらどんな商品設計になるのか。
まだ決まっていない部分も多いですが、「NISA=株式や投資信託だけ」という時代から、少し変わっていく可能性はありそうです![]()