まがりなりにもアクセサリーとか作ってんのに、天然石に詳しくないのがコンプレックスだ。石の見分けがつかないのだ。お店で売っている○○○、△△△っていう石を買っても、0.3秒後にはその石がなんだったのか忘れてしまう。
綺麗な鉱物だなぁ・・・と、お金を払った瞬間に自己完結するのである。『綺麗なモン買った→以上!』だ。そんでもって家に帰った瞬間にお店の袋あけて、『綺麗な石だけどこれなんだっけ?』と、こうなる。これはヨロシクないと思う。
アクセサリーとか作ってるヒトは石に詳しいらしい。産地がナントカでカントカなのだ。そしてまたパワーストーンなるものに詳しいヒトは、この石は金運でとか恋愛運で~、とか石の波動を感じられるのだ。すごい!!!わたしも波動を感じたい。波動つったらアレだろ、ストⅡのリュウみたく、かめはめ波みたいに波動拳!はどーけん!とか言って、金運波動拳!とか、恋愛波動拳!とか、人間関係波動拳!とか、もうとにもかくにも波動で全身痙攣してブルブルと震えちゃって、気味の悪い人間になることで相手に「コイツやべえ・・・」って思わせることで想いを叶えるパワーストーン。不気味なパワー全開です。わたしはいいと思うよ。そんなわけでみなさんお元気ですかロミです。
相変わらず何言ってるのかわかんないと思うけど、とにかくぼくについてこい!大損すること間違いなしだぜ!!!
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そんなわけで、石というものがどういうふうに産出されているのかを調査するために、滋賀県は大津市の田上山(タナカミヤマ)というところに石(現金)を探しに行ってきた。
なんでも田上山(タナカミヤマ)はトパーズという石(現金)が産出するとのこと。トパーズは、
(1) 運命的な出会いをもたらすパワーがあると言われています。
(2) あらゆるものに光を当て、幸運をもたらすとされています。
(3) 良い人間関係を作り、社交性を高めてくれる石とされています。
よし・・・言ったな?間違いないな?
てなわけで自力でトパーズ(愛)を探しに行きました。
装備はわりと軽装。わたしはトーホクの田舎育ちで化石堀りなんかもしていた土人なので、山歩きは慣れていますが、都会っ子はもうちょっと装備をキチンとしないとチャラ登山とか言われます。っていうか遭難するからちゃんとしましょう。普通に死にます。
わたしが用意したのは、バックパック(チョコレート、サクマドロップ、ライター、マッチ、懐中電灯、コンパス、ビニール紐、ナイフ、雨具、地図、ウインドブレーカー搭載)と、帽子、ピッケル、ハンマー。服装は動きやすいカッコ。靴はウオーキングブーツ。日帰り。ビバークする予定はナシ。

名古屋から一時間ちょいで滋賀県大津に到着です。田上小学校から天神川沿いの細い道をクルマでグングンと登ります。途中で公衆トイレがありましたので、そこで休憩。お地蔵様だか道祖神だかわかりませんが、山の神様に旅の安全を祈願します。

車で行けるところまで進むと、車止めがあるので、駐車します。都会のように立派な駐車場はありません。数台の車を止められる場所があるので、そこに駐車します。ちなみに精密地図で登山道などは全て確認済です。そのへんぬかりはありません。死にたくないし(関連記事:死にたい)。

車を泊めて車止めのゲートを越え、歩きます。途中で道が二手にわかれますが左の道を進みます。上り坂をどんどん進んでいくと1キロ地点を通過します。

アスファルトで舗装された山道をどんどん進んでいくと時折こんな看板っていうか張り紙が貼ってある場所があり、ビニール紐等で立ち入り禁止的なテイになっています。そこに立ち入ってはいけません。秋口に地元の方の松茸を採取する場所に立ち入るのは普通に犯罪行為になります。見つかればタイホされます。

1.5キロ地点を通過。

1.5キロ地点を過ぎたあたりから様々なトラップが待ち構えています。それもこれもトパーズ(愛)を授かるための試練です。乗り越えましょう。
まつぼっくりの地雷原。

猿のこしかけ!座りたくなるトラップ!

恐ろしい柿が!猿が木の上から投げつけてきます。

イガイガグリグリの強力なトラップも!まだ青いので地面には落ちてきません。たすかった・・・。

2キロ地点にさしかかる頃には登り坂がなだらかになり、つかの間の休息が訪れます。

登山道はまだアスファルト。歩きやすい。

記念植樹の森の入口の看板があります。緑豊かな素晴らしい森の入口です。今回は時間がありませんが、次回に来た時は是非とも、記念の森を訪れたいと思います






記念の森の入り口・・・写真左手側は崖。いけるかボケ。

しばらく歩くと開けた場所が。見下ろすと大津市街地と琵琶湖。絶景かな絶景かな。

どんどん歩いて3キロ地点通過。標高も高くなり、山の澄んだ空気が美味しいです

やっぱり琵琶湖を有する滋賀県の山の中は大自然がいっぱい

足取りも自然と軽くなりますね




とか、おもってたら、次の瞬間


大自然いい加減にしろ。

***
アルファルトの登山道終着地点、3.5キロのマイルストーンである。ここから、厳しさが変わる。この記事を参考にしてトパーズ(愛)を探しに行って頂いても構わないが、この先は自己責任である。舗装された道はここで終了だ。

まず、3.5キロの看板がある後ろの5メートル程の小山の右手側を抜ける。

小山を左に、人の通った痕跡を辿りながら細い道を歩く。右手側は急斜面だ。

小山の後ろ側にぐるっと後ろに廻りこむと下に続く道らしきものがある。木に貼ってあるビニールテープが目印である。写真ではそんなに急に見えないかもしれないが実際にはかなりの急斜面である。わたしはリアルに『うそでしょ?(笑)』と、引き返そうと思った。

先駆者が示したテープがこのように木にはってある。

こういったテープが目印になるが、参考までにとどめ、自分でも道を記憶しながら歩く。

よく見れば人の歩いた痕跡があるが、精密地図とコンパスは必須である。念のために記録をつけながら歩いたほうが良い。

台風で木が倒れ、地形が変わる場合もあるのだ。

この辺は富士の樹海なみに無茶苦茶。

(いろいろ省略。情報が欲しい方はメールでも下さい。写真撮ってる場合じゃなかったです)
トパーズの晶洞に到着。前みたく調子に乗ってバケーションのポーズ!とか自撮(写真右下参照)したかったのだが、物理的に不可能であった。

トパーズの晶洞の前方は急な斜面なのだ。この斜面には先駆者がロープを設置しており(ありがとう)それを頼りによじ登る。加えてトパーズ採掘者が砕いた岩石が前方に堆積しており滑りやすいことこの上ない。

晶洞から前方斜面を撮影。どれくらいの勾配かおわかり頂けるであろうか。ここをよじ登るのだ。

晶洞から石の塊を掘り出してきて砕く。中身に石がないか確認する。

晶洞はずいぶんと深く掘られているらしい。ちょっと進んでみたが、ひとりじゃ無理だわコレ・・・。

***
そんなわけでいろいろ採掘して帰った来た。トパーズ(愛)なのかな。とりあえず綺麗だけどさ。

あー!こわかった!!!

なんか、石見つけた達成感よりも、無事帰ってこれた達成感のほうが強い。
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