本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒 -44ページ目

■書評 佐藤大輔『帝国宇宙軍1 ‐領宙侵犯‐』ハヤカワ文庫2017/4/25

 

僕は佐藤大輔という作家を好きだ。

徳間文庫で、第二次世界大戦でドイツが勝利し、日本とドイツが世界の覇権をかけて戦う『レッドサンブラッククロス』のシリーズを書いていた頃からだから、もうざっと20年以上読み続けている。

(もっとも新作の方は『皇国の守護者』の9巻以来とんとご無沙汰だったのだが…)

最初はやたらマニアックな仮想戦記を書く作家くらいに思っていたのだが、仮想戦記を離れても面白い。

イデオロギー的に染まっておらず、原理主義的でなく、実利主義的なところとか、個人と組織のしがらみとか…

そういうモノの描き方が面白くて愛読している。

 

しかし、この作家、書き始めたシリーズを完結させない事でも有名。

未完で放置になっている作品群が多々ある…

 

そんな作家の新シリーズ最新作がこれ。

 

そして絶筆。

なんだそうだ。

今年の3月に急逝した。

 

えぇっ、なんだそりゃ。

本屋で本書を手に取ってそう思った。

 

そして本書を読み終わって、ますます思う。

うへ、ここまで面白そうなプロローグを見せておいて、続きがもう読めないなんて…

そりゃないよ。

 

 

 

■マンガ 白土三平『真田剣流』

 

天神橋筋商店街に遊びに行く。
並んでいる古本屋にフラッと入る。
古本屋はオヤジを捕まえるゴキブリホイホイの様なモノだ。

コダマプレス発行の白土三平『真田剣流』1,2を見つける。
年代モノ。
続きがないのは残念だが、この僥倖に有難く購入する。


『真田剣流』は、『忍者旋風』『真田剣流』『風魔』と続く風魔三部作と言われる忍者マンガの第二作。(個人的には『忍者旋風』と後2作は別作品と考えた方が良いと思うのだが…)
豊臣から徳川に権力が移る時代に、真田家に伝わる剣法指南書の内の一巻『丑三の書』とその謎解きを巡り、真田側と徳川側の忍者、そして忍者達を統べる組合組織・風魔が三つ巴になって争う話。

 

「丑三の術」は暗殺術。豊臣側の武将達がこの術によって次々と暗殺される。
だが、術の正体がわからない。
丑三つ参りの様に祈祷、呪い、神通力の類いによって暗殺を行っている様に見えるのだが、白土三平の忍者マンガにはきちんと科学的なタネがある。(ネタバレになるからこれ以上は書かないけれど…)
謎解きのミステリ、忍者同士の闘い…

全く色褪せていない面白さ。
白土三平が一番脂がのっていた時期の傑作エンターテーメントと言って良いだろう。

 

主人公は桔梗という可憐な少女忍者。
少年マンガに女性主人公というのは、当時としては非常に斬新な試み。
これはかなり狙った設定だろう。
彼女は、手塚治虫『リボンの騎士』と並ぶ日本マンガの最初期の萌えキャラと僕は勝手に考えているのだが…

 

困った事に、続きを読みたくなってしまった。
実家の押し入れの段ボールの中にもう少し新しい版のモノがあるのだが…
小学館版でも買うかなぁ…

 

<追記>
『忍者旋風』は東映のTVアニメ『風のフジ丸』の原作。
戦国時代に「龍炎の書」という毒ガス製造法が書かれた巻物を忍者達が奪い合う話。

 

 

 

続いている験の悪さ

いつの間にか期が変わって4月となった。
春の甲子園大会は終わり、プロ野球のシーズンが開幕した。
ウェッチャングハウスは破綻し、東芝が東証二部落ちが確実になった。

罷免された朴槿恵大統領は逮捕、拘束され、暗殺された金正男の遺体はマレーシア政府との怪しげな政治的取引によって北朝鮮に運ばれた。
僕が花粉症で鼻水を垂らし目を開けてられぬ状態でも、世間はめまぐるしく動いている。

 

勤め先でも組織変更があって、めでたく窓際となった。
これでゆっくりと会社余生を窓際ライフで過ごせる…
わけではないだろう事は、事業計画を立てた本人が良くわかっているのが悲しいところだ。
ここら辺の会社運営に関する愚痴は、いずれまた書くこととして…

 

まだいろいろなモノが壊れる。
PCの調子が悪い話は何度か書いた。
ポメラが壊れた話も書いた。
タブレットもマイクロUSBの接触が悪くなり、充電も出来なくなった。
もうただのガラス板。
何もかもを一つの出入口で済まそうと考えたバカに、謝罪と反省を要求したいところだ。

 

長年使ってきたジレットの髭剃りセンサーエクセル2も壊れた。
替え刃を保持しているチャックのプラスチック部品が摩滅し、髭剃り最中に替え刃が外れる様になった。
四半世紀くらい使ってきて、最近は替え刃の入手が難しくなって来ていたので、これは寿命だ。仕方ない。
むしろ、髭剃り最中に壊れても使用者が怪我をしない様な設計になっていたところを褒めたい。
長い間ありがとう。ご苦労様。

 

更に炊飯器がエラーを吐く様になった。
炊飯をしようとすると液晶パネルにエラー番号を表示し、働く事を拒否する。
平成生まれのゆとり教育を受けた者なら、文句を垂れるなら仕方ないと甘い事を考えてお役御免にするところなのだろうが、昭和生まれの家人はそれを許さぬ。
取説から強制炊飯モードというのを見つけて、お米を炊く事とした。
なんとなくエヴァ2号機の裏モード「ビースト」の様でかっこ良い。オタクオヤジ的な発想。

と言うわけで、日々の食事には困らないのだが、なんとも落ち着かない。
髭剃りの25年には敵わないが、家人の申請によると炊飯器も購入してから12年経過しているらしい。
まだまだ新品と勝手に思っていたが、十分に古い。寿命と言える。


いろいろなモノが壊れ、最近、験が悪いと感じていたが、これも時間の流れという事、諸行無常と言う奴か…
待て待て。
「諸行無常」とか考える時点で、時間の流れに取り残されている年寄りになったと言うことかも知れぬ。
万物は流転するのだ。