本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒 -115ページ目

■マンガ ミロ・マナラ『ガリバリアーナ』 パイインターナショナル2013/10/11

忙しさにかまけている間に師走になってしまった。
空気もすっかり冷たくなり、もう冬。
気がつくと僕自身、ダウン入のコートを着て出勤している。

通勤途上にある近所の小学校の桜並木もすっかり葉を落とし、夜中の帰宅時に星空が枝の間から綺麗に見える…


知らない内に、イタリアのマンガ家(?)ミロ・マナラのマンガの日本語版が出版されていた。
もう30年程前に、米国のマンガ誌『Heavy Metal』に載っていた孫悟空を観て以来大好きになって、ヨーロッパとかに出かける度に、暇な時間を作っては各国の本屋で買い漁っていた自分だけの宝物だったモノが日本語になって本屋に並んでいる…
複雑な気持ちになる。

ガリバリアーナ/ミロ・マナラ
¥2,310
Amazon.co.jp


しかし、数あるマナラの作品の中で、何故この作品?というのも少し疑問に思う。
もっと面白い作品はいっぱいあるのに…

今更ながら日本シリーズを語る

プロ野球の日本シリーズが決着して、既に2週間以上が過ぎた。

僕自身は、江川と中畑が引退してから、野球への興味を無くし、テレビやラジオで試合中継を聞かなくなってからもう四半世紀が過ぎているのだが、今年の日本シリーズには少し興味があった。

今回の日本シリーズに関しては、いろいろと話題が有ったのだが、僕の興味は巨人打線が、今シーズン不敗で1年以上連勝中の楽天田中投手を打ち込めるのかどうかという所にあった。
正直に言うと、へそ曲がりな僕は、世間一般の期待とは逆に、田中投手が巨人打線に打たれてしまう事を期待していたのである。

最初の対決は第2戦。
この試合で巨人は田中投手を攻略できなかった。
そして次の対決が第6戦。
楽天3勝、巨人2勝で迎えたこの試合、巨人打線が田中投手を攻略できなければ、楽天の優勝が決まってしまう。
いや、一年間全く負け無しで、おまけに日本シリーズ優勝を決める試合の勝ち投手なんて出来すぎだろう。
世間はそんな甘いものじゃおまへんで。
そんな事を考えながら、友人らと酒を飲みながらテレビで試合を観戦した。

友人は楽天ファンではないけれど、阪神ファンでアンチ巨人。
僕はON時代からの根っからの巨人ファンである。(最近は野球そのものを観なくなっているので、巨人の選手の事も碌に知らないのだが…)

友人は田中投手完投で優勝決定と考えている様だ。
僕は言う。

最近はハリウッドの映画でも一度挫折して、それから立ち直るストーリーになっているから、ここで一度負けて挫折して復活するのが筋と言うものだろう。

友人曰く

だけど、ここで一度挫折してしまうと、もう明日の一戦しかないから復活は無理だ。

結果として、巨人は田中投手を打ち込んだ。
点こそそれほどではなかったが、9回まで完投しヒット12本は、田中投手としてはかなりポコポコに打ち込まれたと言っていい。
僕は暗い歓びを感じながら友人に言った。

まぁ、世の中こんなもんだ。

このまま第7戦も田中も則本も投げられないだろうから、なし崩しで巨人が勝って日本シリーズは終わるのだろう…巨人ファンの僕も、アンチ巨人の友人もそんな認識を共有したのである。

しかし、第7戦は楽天の先発。美馬投手が頑張った。巨人に点を与えない。出来すぎだ。
2番手で出てきた則本も良い。
結果は楽天の勝利。
おまけに、最終回に田中投手が登板して、そのまま胴上げ投手になった。
この最終回の田中投手登板という演出に日本中が感動した。
アナウンサーも解説者も言う。
昨日160球も投げて、今日も投げられるなんて凄いですね。

しかし、僕はこの楽天星野監督の采配はどうなのだろうと思った。

田中投手は結果的には胴上げ投手になった。
しかし、実際は打たれて1アウト1,3塁になったのである。
薄氷を踏む様な勝利だったはずだ。
しかもそこで打たれて延長戦になれば、もう楽天に投手はいない。
勝負に徹するならば、好投の則本を下げ、わざわざ前日に160球投げ打たれて疲労している田中に投げさせるのは、誤った采配だと言わざるを得ない。
まだ取り返しの効くシーズン中なら、選手のモチベーションの為に試合を任せる事が有っても良いだろう。
しかし、これはもう後が無い最終決戦での采配だ。


組織の本来の目的を忘れ、個人的な人情主義に走ってしまう。
こういう所が僕が星野監督を嫌いな理由だ。
インタビューで星野監督は『田中が投げさせろと言ったから投げさせた』みたいな事を発言していたが、なんと無責任な発言だろう。
今回は結果オーライだったのだが、北京オリンピックでの惨敗から何も学んでいない…


しかし、一方で、プロ野球が抱える問題もある。
プロ野球はヒーローを作って、人気を盛り上げないといけない宿命がある。


今回の日本シリーズはシナリオが出来ていたのかも知れない。
第6戦で田中を打ち込んで危機を演出するのと同時に、巨人打線(というより巨人の選手個人)の実力を見せつける。
そして第7戦は田中投手に花を持たせる。

まるで八百長みたいな話だが、結果が出来過ぎているだけに、そんなうがった見方をしてしまう。
東北大震災と新興弱小球団。
こういう判官贔屓(田中投手は弁慶みたいだけれど…)が好きな国民性を、少し冷ややかに見ながらそんな事を考えたわけである。

■映画 『そして父になる』 2013日本




産院での子供の取り違えをテーマにした映画。
福山雅治主演。
監督は『誰も知らない』の是枝裕和。

淡々と映し出されるのは、家族で有る事、父であることの意味。
内容やテーマに関しては、僕自身は語る資格を持たないので割愛。

この監督もBGMをあまり入れない監督だ。
生の音を活かしたシーンを重ね、観客はそのシーンの登場人物の感情を追体験しようと緊張を強いられる。
そして、その緊張が解放される時、BGMは必要最低限に、しかし効果的に入れられる。
ここら辺はBGM無しで映画を作ってしまうトルコのセミフ・カブランオール監督(ユスフ三部作『卵』『ミルク』『蜂蜜』の監督)とはちょっと違うのだが…