本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒 -116ページ目

中森明菜 『TATOO』1988



僕は本とか映画、マンガ、アニメは良く観てきた方だが、音楽となるとからっきしだ。
音楽を聴くのは嫌いではないのだが、聴くとなると集中して聴いてしまう。
要は『ながら』で聴く事が出来ないので、他の事が出来なくなる。
だから音楽を聴く時間を取る間がない。

と言いながらも、気に入った音楽のCDとかは買って、何度も聞く。

中森明菜の『TATOO』は歌謡曲で僕がシングルCDを買った唯一のタイトルだ。
1988年にリリース時に、ザ・ベストテンで観てノックアウトされた。
もう25年前の話だ。

歌謡曲とかPOPとかを系統だって聴いているワケではないし、それを理屈で語るほどの知識を持ち合わせているワケでもない。
中森明菜の曲の中では、あまりらしい曲ではないし、好きだと言う人にも会った事はない。
しかし、この曲がかなりの異端である事はわかる。
その尖り具合が未だに凄く気に入ってる。

この異端をリリースする時、作り手達はかなりの気合いを入れたに違いない。
傲慢とも言える刺激的な歌詞
煽情的な前奏/間奏
主旋律のサビはかなりバラードっぽいのに、そこに至るまでの旋律は短くまとめられ不連続
そして中森明菜の超タイトミニのドレスと高いヒール。

この曲は、外見的にはマハラジャに代表されるバブル期のディスコのイメージを帯びながら、享楽的な飽食のイメージはない。
どちらかと言うと、乾坤一擲の一撃を放つ為にギリギリまで引き絞った弓の様な美しさや、りりしさ、真面目さを感じる。
そこら辺が、ちょっと垢抜けしない原因かもしれないのだが、その部分も含めて、僕はこの曲が大好きなのだ。

なぜ信号を渡らないのか???

僕の住んでいる辺りは関西の大都市圏の郊外だ。
昔からの街道沿いで、新たに開発されたベッドタウンとは違うのだが、それでもこの10年程でかなり再開発が進みつつある。
最寄り駅と家の交通手段はバス。
駅から2kmほど離れた4,50年前の公団団地まで、バス通りが伸びていて、そのバス通り沿いに不動産業者が分譲した住宅地が並んでいる。

僕が現在の家を親に買ってもらい住み着いたのは、バブルになる前、もう25年以上前。
年配の方に話を聞くと。僕が住み着く10年ほど前、1970年代後半までは、この辺は全く開発されておらず、一面の笹野原、タヌキとかがいっぱいいたらしい。(今でも夜中に歩くとタヌキに出会う事が良くあるけれど…)
当時の面影はここそこにあって、小さい笹原や、妙に細く車は通れない直線ではなく微妙に凸凹したり曲線になったりしている道路が所々にあって、そんな道沿いにはない道路が地域の所々にあって、その道沿いには古い農家風(昔は農家だったのだろう)の大きめの家が固まって建っている。
そんな場所なので2000年くらいまでは、今更、開発とは縁がない落ち着いた住宅地になっていた。
前述のバス通りの道端には、畑や墓地、池があったりして、休みの日にはたまに少し田舎気分をを味わいながら散歩したりするのも面白かった。
当然、車の交通量もあまりなく、信号も国道につながる交差点にあるくらいで、道を渡るのも、道端に立って左右の安全確認をすればどこで渡っても良かった。

しかし、ここ数年で再開発が進んできたら、状況が変わってきた。
まず道路が変わった。
バス通りに、電車の線路を越えて国道につながる新たな道路が整備され、それに伴い、畑や墓地、古いアパートは整地され、高層マンションを含む住宅街が3ブロックほど作られた。
それに伴い、バス通り沿いにコンビニやスーパー、安売りのリカーショップ、病院が進出した。
もうバス通り沿いには、空き地は殆ど残っていない。

信号も増えた。
前述の新しく整備された国道につながる道の交差点だけでなく、前述の商業設備の客の動線に従いバス通りを横断するための信号も何カ所か増設されたのである。


さて、ある先日、休日の午後に、このバス通りを駅に向かって歩いている時に見かけた出来事の話だ。
家から駅までの道程の半ば、スーパーの前を通り過ぎた辺りで熟年の女性が道路を横断するのを見かけた。
休日なので近所の遊園地に向かう車とかも多く、交通量もそれなりにある。
決して道を渡りやすい状況ではなく、そして5m程横には横断のための信号機が設置されているのに、その女性は、その信号を無視し、横断歩道ではない場所を無理に車の通行の隙間をすり抜ける様に横断して行った。
危険だなと思ったし、とても奇異に感じた。
なぜ信号機のある横断歩道を使わないのだろう??

ここからは僕の勝手な推論。
その女性は信号ができる前からこの辺に住んでいて、もう10年も20年も彼女の好きな場所で道を渡っているのだろう。
もしかしたら、そこは彼女なりの獣道なのかもしれない。

人はそんなに簡単に生活習慣を変えられる訳ではない。
会社とかの目的を持った組織でも、仕事上の慣行を変えるのにはかなりのエネルギを必要とする。
ましてや本人や周囲が改めて意識しない日常的な習慣を変えるのは大変だ。
おそらく、彼女が信号機を受け入れるのは、もっと交通量が増え、体力が落ちて、物理的に信号以外の所での横断が不可能になってからだろうなぁ…と思う。
できれば、それまでの間に彼女が事故に合わないと良いけれど…

■映画 『パプリカ』 2006日本




この夏にWowWowで今敏監督の特集放送が有って以来、何度か『パプリカ』を観直している。
この長編アニメが映画館でかかった当時にも、前にブログを書いていたマイプレスで取り上げたのだが、見る度に上手い事作ったなぁ…と感心してしまう。
疑似体験である映画の題材に、究極の疑似体験である夢を扱う事の難しさ…
ドロドロしそうな夢の世界を、平沢進の独特な疾走感溢れる音楽「白虎野の娘」で味付けしたセンスの良さ。
今敏監督の手腕に何度観ても感心してしまう。

<追記>
この夏に流れていたauのLTEの宣伝、このパプリカのオープニングタイトルのパクリだと思うのだが、どうだろう。






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