犬も冬はさむい -16ページ目

犬も冬はさむい

読んだ本、映画などについての感想です。

ルームやフォトも充実させる予定ですのでぜひ御覧になって下さいませ。

リアリズムの宿



和製ジム・ジャームッシュ。

ロードムービーです。

二人の男と1人の女。
ストレンジャー・パラダイスです。

物語は淡々と進んでいく。
これも「気まずさ」全開。
冬の鳥取が舞台。
海岸とふるぼけた街並みが淋しすぎる。

静かだけど、日本人独特のアイロニーが満載で笑えます。

一昨年、車で鳥取に行ったのだけど本当に何もないところでした(笑)
今度は歩いて行こうかな。

ジムジャームッシュ好きな方は是非。
明日へのチケット


ケンローチとキアロスタミ目当てで鑑賞。

しかし、エルマンノ・オルミにやられました。
細かい人間描写とショパンのピアノ。
美しいという言葉はこういうものに使うべきなのかもしれませんね。

作品全体に表れているのは、
人々の中にある様々なヒエラルキー。
列車というものを通してそうしたヨーロッパ的なものが描かれてます。
彼らにとってそれは日常なのであるから
こう思うのは日本人だけなのかもしれませんが。


キアロスタミの作品は理解し難いですが、これをどう解釈するか他の人の意見を聞きたいところです。

ケンローチは相も変わらず弱い人々をあたたかい眼差しで見つめています。
しかも今回はなんとハッピーエンド(笑)

単純に見ても楽しめるので是非。

ブロークンフラワーズ


ザ・ジャームッシュ。

宛て名のない手紙が届き、
息子の存在を知ったおじいさんが
誰の子供か調べるため
昔の女たちに会いに行く話。

淡々と進むストーリーと
MOTHERのようなやさしい音楽が絶妙。

静かで平和で孤独な物語。

やすらかな眠りにいざなわれること間違いなしです。

寝る前にどうぞ。

↓音楽がよかったので是非。

映画「ブロークン・フラワーズ」オリジナル・サウンドトラック/サントラ


兎 野性の闘牌 10 (近代麻雀コミックス)/伊藤誠


兎の10巻が2年ぶりぐらいに出ましたね´ω`)ノ
今回の表紙はタンチョウ。
今まで見せ場が少なかった彼ですが、表紙に抜擢されるだけあって今回は活躍します。
キツネの兄なんだから当然出来る男なのです。

さて、D・Dとの全面戦争が始まったわけですが、もう強さが完全にインフレを起こしています。
運気を支配するだとか、しないだとか。
剛運だとなんだのと…。
なかなかついていくのが大変です。
まぁ、ウサギの能力も最初からオカルトじみていたので、そういうマンガなんだと割り切って読んでおります。

このマンガはキャラクターを愉しむマンガですから。

いい言葉を9巻より抜粋。

麻雀は言葉だ

一緒に打つだけで性格も性質も解るのが麻雀だ
ゲームそのものが“会話”になり深みが出る
“麻雀(言葉)”の通じない奴等に負ける訳にはいかない
麻雀打ちとして!

理で打つやつの天井は低い
効率は初歩の初歩
それを破壊・構築を繰り返して初めて“麻雀(言葉)”になる

お前達の強運はたしかに凄いけど
打つ者を見る者を楽しませられない
魅力が無い


僕も麻雀は言葉に匹敵するほどのコミニケーションツールだと思います。
いや、言葉以上に相手を理解することができるゲームかもしれません。

↓9巻。表紙はサル。
兎 9 (9) (近代麻雀コミックス)/伊藤 誠
ラッシュライフ (新潮文庫)/伊坂 幸太郎



「たぶん絵というのは、紙に殴りつけた祈りだよ」
これはこの作品に出てくる登場人物のセリフの抜粋である。

僕はモノをつくるという行為を、自分の思想(考え)をそれに投影させることだと思っている。
映画も、小説も、建築も、絵も全部。自分の願いを込めてそれをつくるからオモシロイのかもしれない。
つくられたものはその人の縮図だから。


ラッシュライフ。

この表紙の交差点のように、人と人は交錯しあい、そしてまた離れてゆく。
そして、人生のスピードも人それぞれ違う。
セヴェラルネス。
ふと、そんな言葉を思い出させる作品。

読みやすいのであんまり小説読んだことない人にもオススメです。