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犬も冬はさむい

読んだ本、映画などについての感想です。

ルームやフォトも充実させる予定ですのでぜひ御覧になって下さいませ。

コントラクト・キラー

本日はアキ・カウリスマキ。

フィンランドの監督です。

舞台はイギリス。

会社をクビになって人生に絶望した主人公が
「自分を殺してくれ」と殺し屋に頼んだんだけれど、
次の日に偶然出会った花売りに恋をしてしまう…という話。

仕事もない、友人もいない、家族もいない…
そんな絶望的に孤独でダメ人間な主人公と
そこに女神の如く光臨する花売りの女。

これはカウリスマキ作品ですね。
最低な人間を主人公にするのが特異です(笑)

話は静かに淡々と進みます。
でもコレはちゃんとしたエンターテインメントです。

笑えるし、泣けます。

話は単純極まりないのでドナタでも愉しめるでしょう。
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)/伊坂 幸太郎


またまた読みやすさで定評のある伊坂作品。


洒落たタイトルと表紙の写真に騙されて読んでみました。

主人公が脇役。
アヒルと鴨が神様をコインロッカーに閉じ込める話。
ブータン人の人生観が描かれていて興味深いです。
ブッティズムですね。

輪廻転生、
いいことをすれば自分にいいことが帰ってくるし、
悪いことをすれば自分に悪いことが帰ってくる。
彼らが五体投地をする理由がわかります。

オモシロイので読んで損はないはず。
若き数学者のアメリカ (新潮文庫)/藤原 正彦


数学者のひとが書いた本らしいので読んでみました。
内容は、アメリカ滞在記。
文章はあまりウマイとはいえませんが読みやすいです。

最終章のアメリカ人分析がいいです。
「もがいでいる人々」
「人生は孤独な旅である」
人間は本質的には変わらないようです。

読むと海外に行きたくなります。
クレイマー、クレイマー



クレイマー夫人が子供を残して家を去る。
残されたクレイマーさんと息子のクレイマー君は二人で生活していくことに…
というどこかでみたことあるような作品。

これを下敷きにしたドラマや映画が腐るほどできてることに気がつけます。

物語は静かに進む。
そして静かに幕を閉じる。

見るとフレンチトーストが食べたくなります。

感動できますので安心して見ましょう。


※決してカスタマーセンターに電話をかけまくるクレイマーにスポットを当てた作品ではないので要注意です(笑)

Riff-Raff

本日もケン・ローチ。

これまた労働者階級を描いた作品。


解体工事現場で働く男。
歌手を目指し路上で歌う女性。

そんな彼らの日常を描いている。
特に何か起こるわけじゃないけれど、
こういうことってどこでも起こってることなんでしょうね。

「欝は中産階級の病気だぜ、俺たちには考える暇もない」と主人公の男が言っていたけど、なるほどその通りだと感心してしまいました。

こうして悲しみは連鎖していくのだね、ということがよくわかります。

ラストはケンローチですので心して観ましょう。


ちなみに、「Riff-Raff」とは「最下層」という意味だそうで、
上の画像は苦しい生活の中での、ほんの一瞬の輝きを捉えたものです(泣)