CH クインタス詳解 その2 | ろくでなしチャンのブログ

CH クインタス詳解 その2

ぶどう シャトー・クインタス その2

      Chateau Quintus

                                     AOC Saint Emilion Grand Cru

 

  

 

 

イギリス  価 格 表  Chateau Quintus

 2011年 £109

 2012年 £ 68

 2013年 £ 70

 2014年 £ 77

 2015年 £104

 2016年 £101

 2017年 £ 95

 2018年 £100

 2019年 £ 69    WINE SEARCHER 2021.5.28記

 

 

さくらんぼ 低迷していたシャトー・テルトル・ドゲを2011年に買収したのはシャトー・オーブリオンを擁するドメーヌ・クラレンス・ディロン。
 2012年2月にはシャトー名を Chateau Quintus と変更します。併せてセカンド、シャトー・ド・ロックフォールは Le Dragon de Quintus と変更されたとされます。

 シャトー名の変更に当たってはアメリカにおける商標登録が先行されたようでフランスに於ける手続きは2011年11月16日付けで完了しているようです。

 

イギリス  価 格 表  Le Dragon de Quintus

 2011年 £39

 2012年 £25

 2013年 £27

 2014年 £32

 2015年 £30

 2016年 £29

 2017年 £32

 2018年 £35

 2019年 £24    WINE SEARCHER 2021.5.28記

 

 新シャトー名については、サンテミリオンの葡萄園を開拓したガロ・ローマ人が5番目の子供に「Quintus」という名前を付けた習慣によると説明されていますが、1番から4番の子供達は誰になるのでしょうか?

 ドメーヌ・クラレンス・ディロンがリリースしているワインは、

 

     

  シャトー・オー・ブリオン こちらへ       シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン


     

   ル・クラレンス・オー・ブリオン          ラ・クラルテ・ド・オー・ブリオン      

 

 となりますが、シャトー・オー・ブリオンとシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの赤と白で1番から4番までの子供との説明も。

 それではシャトー・クインタスはル・クラレンス・オー・ブリオンやラ・クラルテ・ド・オー・ブリオンを抑えて5番目に位置するお値段となるかというと、Wine Searcherで12,480円とされ、ル・クラレンス・オー・ブリオンの通販価格は12,000円~20,000円位、ラ・クラルテ・ド・オー・ブリオンの通販価格は12,000円~13,000円位ですからほぼ同列のお値段。


 宣伝としてはメジャーなシャトー・オー・ブリオンとシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンの赤と白に次ぐワインとした方がインパクトが。


 シャトー クインタス2011年ヴィンテージの生産量は19,500本、同ル・ドラゴン・クィンタスの生産量は19,800本とされ、醸造スタッフはシャトー・オーブリオンのメンバーでした。生産量については暫定的なものであり10万本程度になるだろうとの予測です。

 収量については従前より大きく抑えられることもないようですが、醸造スタッフが変わりコンサルタントにステファン・ドルノンクールを迎え、オー・ブリオンのネーム・バリューが加わったことに依るのでしょうか、お値段は、テルトル・ドゲが4,000円位だった筈ですから3倍に跳ね上がっています。

 

  続いてセカンド、シャトー・ド・ロックフォールは Le Dragon de Quintus と変更されたとの記述があるのですが、シャトー・テルトル・ドゲではシャトー・オー・ドゲが実質のセカンドの筈。ここにもメジャーなロックフォールがル・ドラゴン・クィンタスとなりましたとした方が宣伝効果は高いと思われます。

 因みにロックフォールの年間生産量は3,000本~4,000本で、オー・ドゲは年間13,000本程のリリースでした。

 ル・ドラゴン・クィンタスは2011年に19,800本リリースされていますから 

シャトー・ド・ロックフォールはル・ドラゴン・クィンタスに名称変更されましたとの説明には無理が・・・・。

 

         
    シャトー・テルトル・ドゲ               シャトー・ド・ロックフォール 
       Chateau tertre Daugay 詳解はこちら        Chateau de Roquefort

 

        
     シャトー・オー・ドゲ

       Chateau Haut Daugay


 なんとなくクレーマーの雰囲気が漂ってきたので趣を変え、ボルドーに於けるブルゴーニュ・スタイルとも喧伝されているシャトー・ラロゼ。   
 なんと、2013年10月シャトー・クインタスが買収し、クインタスに統合したと発表されました。

            

              シャトー・ラロゼ  

                   Chateau l'Arrosee 詳解はこちら


 シャトー・ラロゼエレガントなワインであり、ブルゴーニュ品質を持つとされており、葡萄畑の10m下にある水脈が温泉であることでも知られています。

 シャトー・ラロゼの葡萄がシャトー・クインタスにブレンドされると新たなシャトー・クインタスが登場するのでしょう。垂直ティスティングが楽しみです。

 

          

            シャトー・グラン・ポンテ  こちらへ        

                Chateau Grand-Pontet

 

 2021年7月、グランポンテを購入し、シャトー・クインタスに統合したようです。

 

  

 

シャトー・クインタス詳解 その1 詳解はこちら

シャトー・クインタス詳解 その2 詳解はこちら

シャトー・クインタス詳解 その3 詳解はこちら       

  Le Dragon de Quintus

 

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