「○○さんって変わってるよね」
「あの人って変だよね」
誰かのことを変、変わってると陰口を言い同意を求めたがる人がいます。
もしくは他人ではなく自分が「あの人って変だな…」と心の中で否定や批判してしまう時。
そこにはある本音や隠された心理があるということについて今回は解説してみます。
「あの人変わってる」と言いたくなるのは自分の思い通りにしてくれなかったから
「あの人って変」「変わった人」
そう批判的に誰かのことを思いたくなる時というのは…
その人が自分の思い通りにならなかったり、何かしら期待を裏切られた時に思いやすいです。
例えば、家まで車で送ってあげようか?と好意で言ってあげたとして。
「寄るところがあるので電車で帰ります」と断られてしまった。
そんな時「○○さんって何か変わってるよね…」と誰かに悪口を言って同意を求めてしまう。
こんな感じで、何かしら自分を否定されたように感じたり、相手が自分の思うようにしてくれなかった(コントロールできなかった)時。
軽くプライドが傷つきムッとしてしまう心理が人にはあります。
「せっかく○○してあげたのに…」
と、自分の厚意を断られるとプライドが傷つく心理です。
これは相手に受け入れてほしいと期待しているからです。
期待が裏切られると、少なからず人は傷ついたり気に食わないと感じます。
その時にプライドを保つため自己防衛として
「あの人って何か変わってる」
「何か癖がある人だな」
「個性的な人だなー(馬鹿にするニュアンスで)」
というような批判をするわけです。
本当は期待を裏切られたからですがそれを認めたくないので「相手が変わってるんだ」と、相手のせいにしている状態です。
誰かから「変わってる」と嫌味を言われた時、相手は期待を裏切られたから
人によっては直接「変わってるね」と嫌味を言う場合もあります。
この時も「何かしら期待を裏切られたから」という心理が働いている可能性はもちろんあります。
変化球として
「人見知りだよね」
「楽しくなさそう」
など別の言葉で嫌味を言って、マウントを取ろうとする場合もあります。
相手は何か承認欲求的な期待を向けていたわけです。
もしくはコントロールしたかったのかもしれません。
ですが自分が期待するように動かなかったり言動をしてくれなかったので、それが気に食わなくて、プライドを守る自己防衛としてこちらに問題があるかのように非難しているということです。
誰かに「変わってる」「個性的」など遠回しに嫌味を言われて傷ついたり気にしてしまうという時。
こういう心理が実はあるんだなということを知っているだけでも違います。
また、自分が誰かに対して「あの人変わってる人なんだな」と批判的に思ってしまう時も、何かしら相手に満たされない思いや承認欲求などの期待があるということです(自分では別に無関心だと思っていても)
「こうするべき」「普通は○○だよね」と自分の価値観に当てはめて相手をジャッジしたくなる時も、裏にはコントロールしたい気持ちが潜んでいたりします。