『ヌヌ子の聖★戦 HARAJUKU STORY』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『ヌヌ子の聖★戦 HARAJUKU STORY』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2018年/日本映画/99分
監督:進藤丈広
出演:吉田凜音/久間田琳加/中山咲月/糸瀬七葉/横田真悠/ホーチャンミ/吉満寛人/小林且弥/長森雅人/フレンズ/MINT mate box/西岡徳馬/すぎやまたくや/志賀龍美/内田珠鈴/栗本有規/濱田真和/光根恭平/田中セシル/Saki/臼井優海/北條愛実/河知つばさ/宮原尚之/櫻井保幸/武田良輔/石山和史/奥村雄二/つじかりん/村井崇記/窪瀬環/福井弘一/齋藤真緒/神あやか/ゴメス/セイ/ショウヘイ/ヒロシ/山中敦史/ユージ/佐藤そると

2018年 第34回 やりすぎ限界映画祭
2018年 ベスト10 第4位:『ヌヌ子の聖★戦 HARAJUKU STORY』
やりすぎ限界グランプリ/やりすぎ限界女優賞/やりすぎ限界監督賞/やりすぎ限界脚本賞:『ヌヌ子の聖★戦 HARAJUKU STORY』


[ネタバレ注意!]※見終わった人が読んで下さい。



やりすぎ限界女優賞:吉田凜音


やりすぎ限界女優賞:久間田琳加


やりすぎ限界女優賞:横田真悠


やりすぎ限界女優賞:中山咲月


■第2稿 2023年 5月1日 版

[「その他大勢の一人」]






「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「田原葵」(吉田凜音)と、「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「三好里奈」(久間田琳加)は、原宿で大人気の「読者モデル」「双子コーデタレント」「ヌヌ子」として、圧倒的存在感で君臨してたが、里奈「一人だけ」が、モデル事務所からスカウトされる。




「背が低い」からか、葵は「極限の美」なのにモデル事務所からスカウトされない。「親友」里奈「だけ」が「モデル」「大スター」となり、どこにでもいる「その他大勢の一人」へと堕とされる。この恐るべき極限のくそリアリズム「苦しさ」「辛さ」「哀しさ」。僕には「絶対他人事じゃない」。「鶏自身」の人生を見てる心境だった。

[この世の「現実」は「絶対」「不公平」]






この世の「現実」は「絶対」「不公平」。「人間平等」なんて「きれい事」「社交辞令」でしかなく、この世の全ての人間が「絶対」「不公平」の現実から「絶対逃れられない」。






「人間平等」なはずの「社会主義国」が「絶対平等になれない」ように、この世の全ての人間が全員「モデル」「大スター」になるなど「絶対ありえない」。全ての人間が「モデル」「大スター」になれないことで、「人間平等」など「大嘘」でしかないと「一目瞭然」。






誰だって、僕自身だって、「自分は特別」だと思いたい。だが現実は、なりたくても「星の数」ほど、殆ど全員の人間が「モデル」「大スター」になんかなれない。この世の数億人がどこにでもいる「その他大勢の一人」のまま生涯を終える。僕も「そのうちの一人」。




「その他大勢の一人」のまま生涯を終える「人生」「現実」において、「どう生きるか?」で、その人間の「偉大さ」「度量」が決まるのかもしれない。

[「足を引っ張る」「人間が絶対やっちゃいけないこと」]




■「台本通り
  “アシスタントの葵です
  よろしくお願いします”
  これだけ」
 「いや でも…」
 「分かった?
  あとヌヌ子もNGワードだから」
 「え NG? 何で?」





「その他大勢の一人」のまま生涯を終える人生なんて、葵は「絶対現実を受け入れられない」。




里奈への「嫉妬」が「極限領域」まで到達。自分も里奈と「同格」の「モデル」「大スター」になろうと、里奈の「足を引っ張る」「迷惑」を何度も繰り返し、撮影現場から解雇になる。




■「ちょっともう
  本当困るんだけど
  ね 人の話聞いてる?」







「その他大勢の一人」のまま生涯を終える「不安」「恐怖」「苦悶」に追い込まれた葵は、自分を見失った。結果「人生の成功者」となった里奈の「足を引っ張る」「迷惑」「人間が絶対やっちゃいけないこと」をして、「他人のことを考えない人間」に墜ちてしまう。

[「崇高」な「信念」「価値観」「倫理観」「想像力」]




■「これ以上
  里奈の足を引っ張るな」
 「え…」
 「迷惑なんだ
  あの子はもう
  君とは棲む世界が全然違う
  今が一番大切な時期なんだ
  いいか 里奈のためにも
  もう二度と邪魔しないでくれ」


だが「一瞬」自分を見失い掛けるが、もともと葵は誰よりも「崇高」な「信念」「価値観」「倫理観」「想像力」を持つ人間。自信を失い挫折した里奈の姿を見て、冷静な思考が甦る。

「自分の成功」より「親友の成功」を応援する。

[「一人一人が最強だから ヌヌ子だと 思うんだけどな」]




■「やっぱ向いてないのかなぁ…」
 「時代がさ 追いついてないんだよね
  私たちに
  時代が進むの遅すぎて
  全然私たちに追いついてこれないんだよ」







「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「中山咲月」演じる「久保昭久」の、「僕は 一人一人が最強だから ヌヌ子だと 思うんだけどな」で、「さらに」「決定的」に冷静な思考が甦る。「背が低い」なんて「戯言」、本当は葵にとって「全然関係ない」。




「今」この「瞬間」モデル「には」なれなかっただけでしかない。「別な場所」で「違う」「モデル」「大スター」になれる可能性が「絶対ない」とは言い切れない。「里奈とは違う方法」で、葵は「挑戦」を続ける道に進む。

「親友」を「人生の成功者」への道に進ませた「潔さ」「偉大さ」「度量」。「足を引っ張る」「迷惑」を掛けるんじゃなく、誰よりも一番「里奈のことを考える人間」として、「自分の成功」より「里奈の成功」を考えた。




「誰にでもできることじゃない」。葵の恐るべき「崇高」な「信念」「価値観」「倫理観」「想像力」に恐るべき「泣かし」に追い込まれ、「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」+「敬意」「賞賛」「崇拝」で大きい方を漏らしたあげく「出るもの全部出て何も出るものがなくなった」。

「見習いたい」。

[「背が低い」「極限の美」]




「特に」恐るべき「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「女性」の「男性役」「久保昭久」(中山咲月)の、「ジェンダーレスモデル」の魅力に「一瞬」「瞬間」で「時間が止まった」だけじゃなく、「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「吉田凜音」「田原葵」、「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「久間田琳加」「三好里奈」、「さらに」「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「清美サリー」(横田真悠)にも「時間が止まった」。

本当は「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「吉田凜音」「田原葵」に「完全共感」したと書こうとしたが「止めた」。




■「ヌヌ子は
  二人一緒だから 最強なんですか?」
 「え…」
 「僕は 一人一人が最強だから
  ヌヌ子だと 思うんだけどな」


「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「吉田凜音」は背が低いかもしれないが恐るべき「極限の美」。「鶏」なんかとは「似ても似つかない」。「極限の美」とは「無縁」の「鶏」が、「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「吉田凜音」と、同格のように「完全共感」したなど「言語道断」。「思い上がり」「自惚れ」「勘違い」「クソして寝ろ」なので自粛。

背が「低い」とか「高い」とかじゃない、恐るべき「崇高」な「信念」「価値観」「倫理観」「想像力」が魅せる「人間」「内面」の「極限の美」を、『ヌヌ子の聖★戦 HARAJUKU STORY』と「進藤丈広監督」に、「これでもか」まで思い知らされた。






画像 2023年 4月