『ダイ・ハード ラスト・デイ』[後編] | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『ダイ・ハード ラスト・デイ』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2013年/アメリカ映画/98分
監督:ジョン・ムーア
出演:ブルース・ウィリス/ジェイ・コートニー/メアリー・エリザベス・ウィンステッド/セバスチャン・コッホ/ユーリヤ・スニギル/ラシャ・ブコヴィッチ/コール・ハウザー/アマウリー・ノラスコ/セルゲイ・コルスニコフ

2013年 第29回 やりすぎ限界映画祭
2013年 ベスト10 第10位:『ダイ・ハード ラスト・デイ』
やりすぎ限界男優賞/やりすぎ限界女優賞/やりすぎ限界監督賞:『ダイ・ハード ラスト・デイ』

D.B.G.生涯の映画ベスト10
第13位:『ダイ・ハード ラスト・デイ』
(『ダイ・ハード』『ダイ・ハード2』『ダイ・ハード3』『ダイ・ハード4.0』の全5部作を含めて)



[ネタバレ注意!]※見終わった人が読んで下さい。


『ダイ・ハード ラスト・デイ』[前編]のつづき

■第3稿 2021年 5月26日 版

[「ペア」のテーマ]




「1作目」「2作目」で「たった一人の戦い」をしてたマクレーンが、「3作目」から「ペア」を組んで戦う「バディムービー」となった。「3作目」「白人と黒人」のテーマ。「ジョン・マクティアナン監督」は「外国の敵に白人と黒人が手を繋いで戦う」「人種差別撤廃」を込めた。「4作目」「大人と若者」のテーマ。「レン・ワイズマン監督」は「若者に社会人となる見本を見せる」「大人の教え」を込めた。そして「5作目」「親と子」のテーマ。「ジョン・ムーア監督」は「親子の血の絆」「無償の愛」を込めた。



「ジョン・ムーア監督」が見せた「親と子」のテーマに「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。『ダイ・ハード』5部作の「集大成」に見える「親子の血の絆」「無償の愛」のテーマも、今は『ダイ・ハード ラスト・デイ』の「救い」に見える。

[「全世界の英雄」「ジョン・マクレーン」]




子供の時「臆病」「体が弱かった」「かもしれない」、「ジャック・マクレーン」が、「全世界の英雄」といつも比較され、「苦痛」「コンプレックス」を抱く「回想シーン」が「もしも」あったら、解かりやすかったのかもしれない。




初めて見た時「悪人にしか見えない」「バカにしか見えない息子」に、僕も「絶句」「絶望」しか見えなった。




だが「すげぇ目」で、「正しいこと」をするのに「微塵の迷い」もない、息子を助けるマクレーンの “Yippee-ki-yay, Motherfucker” 「壮絶無茶」が、「悪人にしか見えない」「バカにしか見えない息子」を超えて、「浮気」の「大失敗」で「自虐」「絶望」「自暴自棄」に墜ちた僕を救った。「ギャグにならなかった放射能」「バカにしか見えない息子」なんか「ぶっ飛ばした」のは、「ジョン・マクレーン」が “本物” の「全世界の英雄」だからだった。






『ダイ・ハード』5部作の「極限爆発」が他の追従を許さない「高級ブランド」となった「理由」。「全世界の英雄」「ジョン・マクレーン」が「アクション映画」を、「人間が絶対見てはいけないもの」「ではない」、「風刺」であること、「ドリフのコント」のように「大爆笑」して見ていい「ハード版爆発オチ」の、「イメージ映像」が、「爆発」の「芸術」であることを「全世界」に「証明」したから。




『ダイ・ハード ラスト・デイ』への僕の「敬意」「賞賛」「崇拝」の「全て」は、「1988年」から「2013年」までの「25年間」「最期」までブレなかった、「全世界の英雄」「ジョン・マクレーン」が、「アクション映画」を見て「肩で風を切って歩く」ことが、「正しいこと」だと全世界に「証明」した「偉業」への、「敬意」「賞賛」「崇拝」に尽きる。

[[第5作目『ダイ・ハード ラスト・デイ』「 “世界一ツイてない男” 」]




行方不明の「息子」ジャック(ジェイ・コートニー)が「ロシア」「モスクワの拘置所」で見つかる。休暇を取りロシアに飛ぶマクレーン(ブルース・ウィリス)。その時ジャックは「元大富豪」ユーリ・コマロフの証言台に立とうとしてた。だが「不利な証拠」のファイルを狙うヴィクター・チャガ-リンが、コマロフ誘拐を画策。爆発するドラガンスカイ裁判所でマクレーンは、コマロフを連れ去る息子に「帰れ ジョン」と銃を向けられる。「ロシアでも これか!」 自ら息子に巻き込まれ、ロシアを舞台に戦いを始めるマクレーン。伝説の「世界一ツイてない男」の「絶対ありえない」5回目の「突然災難に巻き込まれる偶然」がここに始まる。

[家族への「関係修復」]




■「愛してるわ」
 「パパもだ
  すぐ戻る」


「4作目」の命を懸けた「関係修復」の成功に「泣かし」。人間の努力は報われると信じる。




■「ジャック お前が-
  スパイ?
  ウソだろ? お前がスパイ?
  バカな
  “ニュージャージー生まれの
  007“ か」


子供の時「臆病」「体が弱かった」から、父親を見返したくて体を鍛えたのかもしれない。「銃の不法所持」「放火事件」とかの「反抗」も、「全世界の英雄」と比較される「苦痛」「コンプレックス」が原因だったら? 「反抗」しかなかった息子に「ウソだろ? お前がスパイ?」と「笑った」「驚き」が繋がった「気がした」。僕には「そう見えた」。




■「俺も父親失格だ
  刑事って職業は
  いつだって仕事一筋
  父親は そういう働き者で
  いいのだと思ってた
  間違ってた」


“本物” の「全世界の英雄」。「4人」の「テロリスト」が率いる「軍隊」を壊滅させた「不死身のマクレーン」に軽く何か言われたとしても、息子でなくても誰もが、「はい」「すいません」しか言えなくなってしまうかもしれない。「苦痛」「コンプレックス」は想像を超えるものだったかもしれない。




■「じゃ これで終わりだ」
 「まあな」
 「うちに帰ろう
  モスクワを出る前に
  薬局を探して-
  ヨードチンキでも買って
  傷を消毒しよう
  オモチャも買ってやる
  家に戻ったらチョコミルク
  CIAのグッズも…」
 「もういい やめてくれ」


「全世界の英雄」「不死身のマクレーン」が、自分がしてきたことを軽く話しても、普通の人間に真似できる者は誰もいない。「子供の頃からこうだった」のではと想像させる台詞に聞こえる。「苦痛」「コンプレックス」に挑み「CIA」になったジャッックに、「今」は「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。




■「ジャック
  相棒は残念だ
  仕事のジャマをして
  申し訳なかった
  そんなつもりで
  訪ねて来たわけじゃない
  ドンパチになったが-
  楽しかった
  お前といっしょだったから
  満足だ
  愛してるよ」
 「俺も」


殆ど「心中」に迷わず命懸けでつき合う「決断」。追い込んでしまった「かわいそうな子供」への本当の「関係修復」だったのかもしれない。息子の父親への誤解が解ける。

[『ダイ・ハード ラスト・デイ』極限台詞集]




■「そうか その程度か!」






「絶対助からない」。「4作目」と同じ台詞を聞いた「瞬間」「大きい方垂れ流し」。「全世界の英雄」「ジョン・マクレーン」ここにあり。「ジョン・ムーア監督」の「ど派手」「カーチェイス」に「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」。




■「早く着いたな」
 「それは…
  環状道路で来たから」


流石「全世界の英雄」。






■「ハデだな」
 「ただの手投げ弾だぞ!」





「絶対助からない」。「ジョン・ムーア監督」が見せた「伝統」の「倉庫」「極限爆発」は「かなり」「凄かった」。




■「クソ親子」

「悪党」の「父娘」でさえ「絶対裏切らない」「重さ」。『ダイ・ハード ラスト・デイ』はマクレーン「親子」対、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「イリーナ」(ユーリヤ・スニギル)「父娘」の対決。「ジョン・ムーア監督」が見せた「親子の血の絆」「無償の愛」も、『ダイ・ハード ラスト・デイ』の「救い」。

[「決め台詞」 “Yippee-ki-yay, Motherfucker” ]




■「親は子に尽くす
  “Yippee-ki-yay, Motherfucker” 」
 (行くぞ クソッタレ)





「もしも」現実なら「墜落」「即死」。息子を救うための「自殺」。「絶対助からない」。「バランス異常!」じゃねぇだろ!






「不死身のマクレーン」しか「絶対助からない」。だがこの世の全ての「父親」が「もしも」同じ状況となった時、マクレーンと同じ行動をするのかもしれない。



「目が覚めた」。「心救われた」。「どんな状況でもあきらめない」「最善を尽くす」ことが、「全世界の英雄」「ジョン・マクレーン」の「教え」に見えた。






シリーズ「最強」「極限領域」に到達した「ヘリコプター」「極限爆発」が、「アンディ・シダリス監督」の「魂」をロシアに思い知らせた。『ダイ・ハード』5部作「25年間」の家族への「関係修復」ここに完結。『ダイ・ハード ラスト・デイ』を見ると、今も「徹底した生き様の女」を思い出す。『ダイ・ハード』5部作よ「永遠なれ」。見よ、「これが『ダイ・ハード ラスト・デイ』だ!」

「愛をこめて」A.S.へ




『ダイ・ハード』
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『ダイ・ハード ラスト・デイ』[前][後]

画像 2021年 5月