回顧録「いつか見た映画 1996」1『トレインスポッティング』 | やりすぎ限界映画入門

やりすぎ限界映画入門

ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『トレインスポッティング』
☆☆☆☆★★[90]

1996年/イギリス映画/93分
監督:ダニー・ボイル
出演:ユアン・マクレガー/ユエン・ブレムナー/ジョニー・リー・ミラー/ロバート・カーライル/ケリー・マクドナルド/ピーター・ミュラン/ ケヴィン・マクキッド

■1996年 劇場公開作品 1本目

2017年の「2作目」『T2 トレインスポッティング』を見ようとしたが、1996年の「1作目」『トレインスポッティング』を「殆ど何一つ覚えてない」。「うっすら」覚えてる記憶は、「ロバート・カーライル」が「絶対関わりたくない奴」だったこと、「天井をハイハイする赤ちゃん」、「ユアン・マクレガー」が「ものすごく汚い便器に顔を突っ込む」ことぐらいで、詳細は全部忘れてしまった。

映画学校の学生時代に公開された映画で、「超話題作」で大騒ぎだったが、当時「男」の「青春」は「ごめんなさい」で映画館に見に行かなかった。準新作で「1週間レンタル」になって見たのは覚えてる。わりとリアルタイムな時代でちゃんと見てはいたが、「男」の「青春」が僕に強烈な印象を残すことはなかったのだろう。「約20年間」の時を超え、「2回目」を見直した。

「こんなの映画にしていいの?」と思ったら「R15+」だった。創作なのかもしれないが実話を基にしてるようにも見える、恐るべき極限のくそリアリズム。「ヤク中」で苦しむスコットランドの若者達の、「1996年」の時代の社会病理を、赤裸々な「コメディ映画」「青春映画」にして見せたのだろう。「超話題作」で大騒ぎだった理由を「今頃」ちゃんと理解した。

「犯罪」に共感はできないが、「1996年」のスコットランドが抱えた問題を思い知らされるしかなかった。「ダニー・ボイル監督」の社会病理を「コメディ映画」「青春映画」にして見せた作風、アイデアには圧倒された。当時「誰も見たことがない」「新しいもの」だったことを感じた。だがそうなると改めて、淀川先生が『3-4X10月』の方が「先」と言ってる言葉が怖い。

「誰も見たことがない」「新しいもの」の「青春映画」で、「ユアン・マクレガー」が大スターになったのも納得した。「オビ=ワン」が「ヤク中」な「衝撃映像」を見て、おしっこ漏らすしかなかった。

もっとびっくりしたのは、「男」の「青春」は「ごめんなさい」の、僕の「完全偏見」で、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「ケリー・マクドナルド」の出演を見逃してたこと。「今頃」「初めて」思い知った。『トレインスポッティング』を見直して「一番ショック」なことだった。

恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「ケリー・マクドナルド」の「極限の美」を、僕が初めて見たのは『ネバーランド』。調べて『トレインスポッティング』が「デビュー作」だと知ったが、「ピーター・パン」と「オビ=ワン」の「全裸」ベッドシーンで「ガン見」。「雷」に撃たれた衝撃だった。「20年間」分、「反省」する以外なす術がなかった。


「いつか見た映画 1996」1『トレインスポッティング』
日記「今日見た映画 2017」29『T2 トレインスポッティ…』

■[Previous]
「いつか見た映画 1996」1『トレインスポッティング』
■「いつか見た映画 1996」2
■「いつか見た映画 1996」3
■「いつか見た映画 1996」4
■「いつか見た映画 1996」5
■「いつか見た映画 1996」6
■「いつか見た映画 1996」7
■「いつか見た映画 1996」8
■「いつか見た映画 1996」9
■「いつか見た映画 1996」10
■[Next]


画像 2019年 10月