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ムーブメントコーチ ロボラガーのブログ

ムーブメントコーチ(重心移動のスキルを指導)として、高校生や大学生中心にトレーニング指導をしております。現場での試行錯誤を書きたいと思います!

School of movement 認定 マスターコーチ


「大人」というのは、「いろいろなことを知っていて、自分ひとりで、何でもできる」もののことではない。「自分がすでに知っていること、すでにできることには価値がなく、真に価値のあるものは外部から、他者から到来する」という「物語」を受け入れるもののことである。言い方を換えれば、「私は※※※ができる」というかたちで自己限定するのが「子ども」で、「私は※※※ができない」というかたちで自己限定するものが「大人なのである」


そう語るのは内田樹さんだ。

どんな事でも、知れば知るほど、自分の今まで知っていた事が、どれほどちっぽけかがわかる。そうなれば自ずと謙虚になる。しかし、私も含めて、多くのオトナは、実際には子どもである。
特に我々のようなトレーナーとか先生とかコーチとか指導者と呼ばれる人ほど気をつけなければいけない。

「何でできないんだよ」
「お前はこんなことも知らんのか」

そんな言葉を発している限りは、あなた自身が子どもであることを認識しなければいけない。

たまたま、選手よりちょっとだけ早く生まれてきて、彼らをサポートしているだけであって、我々の方が偉いわけでもなんでないのである。
私何ぞは、もうすぐ54にもなるのに、今だに大人になれていない。
もしかすると、大人になるために人生はあるのかと思うほど、大人になるのは大変である。

でも、世の中に大人がいなければ、社会はもっとギスギスしたものになるだろう。
まさに日本社会の最重要課題かもしれない。
政治家や官僚の言動を見れば、それが全てを物語っているように思う。

部活動も、大人に近づくための場のように思う。
そこに関わる全てのオトナが大人であるチームは、間違いなく魅力的なように思う。
そして、子どもたちはいち早く大人になるのではないだろうか。
だから、部活に関わるコーチやトレーナーにとって大切なことは自分が大人になること。
それが、一番の指導法であるように思う。
「インテリジェンス」っていうのは、要するに「対話ができる能力」

こう書くのは小説家の高橋源一郎さんだ。

残念ながら、私も含めて日本人は「対話ができる能力」が低い。
いわゆるミーティングでは、誰かが一方的に話しているか、マウントの取り合いになるか。
いずれにしても話す人は限られている。

お爺さんを見た時に、いつか自分もお爺さんになるんだな、あの人にも、若かった時があったんだと思える人。
別な言い方をすれば、自分に喜びや悲しみがあるように、他者にも喜びや悲しみがある事がわかる人。
それがインテリジェンスがある人なんだと思う。知識ではなく知性とは、そういうことなのだと。
でも、ならば頭の悪い自分にも知性を身につけることはできる。

ようは子どもの時から教わってきた、他人の気持ちを考えられる人になればいいのだから。
とは言え、実はこれが難しい。
小学校の教室に必ず標語のように書かれていた言葉。

もしかすると、大人になっても出来ないから、標語にしているのではないか。

来週で54になる。
もうそろそろインテリジェンスを身につけて、他者と対話できる人になりたい。
ようやくVBT(速度を基準にしたトレーニング)を開始するために、昨晩、こちらを申し込んだ。
収入が減っている身で、電気代、ガス代がとんでもない料金になっている中なので、躊躇いながらも。

元々、高校野球部時代に初めてトレーニングらしきことをして身体が変わったことがきっかけで、この仕事をしている。
しかし当時のトレーニングで足は速くなり持久力も学年で2番目に速くなった。身体も大きくなった。けど、野球のパフォーマンスには反映されなかった。

あまりにも野球がへっぽこだったので大学から29歳までラグビーをやった。
こっちの方が、トレーニングでやっている事がパフォーマンスには結びついた。むろん、競技特異性としてラグビーの方がよりウエイトトレーニングの恩恵を受けやすいことがある。しかし、スピードと持久力はあっても、決してパワーはあったわけではない。だから必死にウエイトをした。
しかし両膝前十字靭帯を損傷した。スピードは2度と怪我する前には戻らなかった。

29を過ぎてトレーニングコーチになった。
初めてクイックリフトをやった時は、あまりに自分の連動性の下手さ加減にびっくりした。バッティングと同じだった。
アジリティ系は、どちらかと言えば、まだマシだった。が、フェイントは相変わらずできなかった。

携わるメインのラグビーチームが負けたことをきっかけに、ボディビルダーの方に教わり身体をデカくするプログラムを40過ぎて初めてマトモにやった。半年で12kg増やし初めて体重が80kgになった。継続してプロテインを飲んだのも初めてだった。しかし,エンゲル係数高すぎるので筋肥大トレーニングはやめた。

7年前にムーブメントトレーニングに出会った。そこで初めてウエイトトレーニングと競技パフォーマンスを結びつけるものに出会った。ハマった。そして、今なお実践中。

2年前、魔女トレに出会った。あまりに足🦶の機能が落ち、股関節が動かないので丸2年練習している。少しすつだが、動くようになってきた。
まだまだだが、完全に自分のトレーニングの中での習慣になった。

昨年2月、オンラインで大貫さんの呼吸のレッスンを受講した。最初は10秒かけて吐くこともキツく、風船もろくに膨らませる事ができなかったが、だんだん息を長く吐けるようになってきた。いわゆる肋骨が開きっぱなしの典型だった私が、少しずつ肋骨が下がってきた。呼吸の改善の効果と思いたいのだが、昨年の春の花粉症の症状は軽くなった。今年も症状軽ければ間違いない呼吸の改善の影響かと思う。頼むで🙏

そして、遅まきながらVBTを始めてみようと思う。速度を見ながらトレーニングするものだが、やりたいことは、自分の中で軽く感じている動きが果たして実際にはどうなのかを知りたい。
いやー、楽しみだ。

昨日、新たな仕事の案件で打ち合わせをした。

その中で一番大切なことが、「選手たちが主体的に取り組むチームにしたい」というものだった。

長いこと高校生と大学生に携わってきたが、それはまさに私自身が課題として考えていたことだった。

おそらく日本中のあらゆるスポーツの現場であるのが、選手たちが監督やコーチの顔色をうかがって練習に取り組むというものだ。逆に言えば選手たちを管理していくスタンスで、言い方を変えれば「こいつらは自分ではできないからやらせる」っていう指導法である。

そして、また徹底的に管理されたチームが強いというのも残念ながら事実である。もちろん、そのやり方が全て悪いわけでないし、当時者が納得しているならまったく問題ない。

しかし、私はいわゆる「やらせる」指導はしたくないし、たんに苦手でもある。


難しいのが、大学生にもなってそうやって育ってきた選手は、いざ自分で考えてやってみろと言われても、もはやそういう習慣がなかったので、どうしたらよいかさえわからないのだ。単純に言えば指示待ち人間になってしまっているのだ。

この習慣を変えるにはどうしたら良いか?

まずは指導者が変わる必要がある。要は逆の発想になればいいのだ。「こいつらは自分ではできないからやらせる」のではなく、選手を信じて選手に任せればよいのだ。まあ、でもこの選手を信じるっていうのが難しいのだが。


選手を信じて任せるというものを、私は自分が選手側だった時に経験させてもらった。

それは高校の野球部の時だ。2年生になった私はもう1人の同期と共に1年生の指導者係に任命された。私が所属していチームは都立としては強豪だったこともあり部員は100名を超えていた。

1年生は夏季大会が終わるまでは指導者係の元で上級生とは全く別に練習するのだ。しかも、監督やコーチから1年生に何をどう教えてほしいという要望もなければ、完全に我々2人に全てを任せたのだ。つまり、我々2人は指導者係としてのマニュアルが一切ない状況で3ヶ月もの間、1年生の面倒をみることになるのだ。自分も指導者になり高校生や大学生に接しているが、全てを選手に丸投げした事はない。高校生どころか大学生相手にもそれはやれた事がない。

ところが、たかだか一つだけ学年が上の同じ高校生に、一切の導きもなく1年生の指導を任せたのだ。もうどう考えても信じられないのだが、当時の監督やコーチは我々のやっていることに口出しはしなかった。おかげで、我々は自分たちで考えるしかなかった。唯一の拠り所は、前年の指導者係が我々にしてくれた事だ。とは言え、練習メニューを控えていたわけではない。大袈裟に言えば、全くの白紙の状態である。でも、だから考えるしかなかった。無い頭を使って日々考えるしかなかった。いや、考えている暇もないほど毎日は過ぎ去ったかもしれない。

しかし、そのおかげで、私は自分で考える、考えた事を人に伝えるという、生きていく上でむちゃくちゃ大切な事を訓練する事ができた。

あの時の指導者係の経験が無ければ、私はトレーニングコーチをやっていなかったとさえ思える。

選手たち自身が主体的に練習に取り組むためには、選手を信じること。それが一番大切なように思う。

股関節を伸展させる時に大きな力が出る。だから、その前に股関節を屈曲させる。いわゆるヒップヒンジという動きだ。
それが出来るとお尻が使われる。だからスクワットでもお尻を後ろに引くようにと言われる。が、実際のスポーツで力を出す場面ではそんなにお尻はひかない。見た目には膝しか曲がっていないくらいだ。
だから、ヒップヒンジが大切だって事が世の中に広まる前までは、多くの指導者は「もっと膝を使え」ってアドバイスする事が多かった。
でも、最近思う。
このキューイング悪くないって。
股関節を使おうってあまり、いわゆる出っ尻になり腰が反り過ぎて腹圧が抜けて、かえって力発揮にはロスになっていることが多い。
股関節を伸展させると骨盤は後傾する。つまり、お尻は突き出るのではなく中に入っていく感じになる。クイックリフトのパワーを出す時もまさにこの股関節伸展、骨盤後傾の動きが瞬時に行われる。下腹から力を出している感覚だ。
同時に膝も伸展し足関節も伸展していく。順番的には股関節、膝、足関節と力が伝わる感じだ。

以前、知り合いのプロゴルファーにアドレスを教わった事がある。「骨盤は後傾させて構えるんだよ」と言ってデモンストレーションしてくれる。
それが、まあ素晴らしい動きで尚更説得力があったのだが。
多くのゴルフのレッスン本には、アドレスは骨盤を前傾させるように構えましょうとある。だから私も、まずはカウンターのイスにお尻を触れるような感じでお尻を突き出すようなアドレスだった。しかし骨盤を後傾ぎみで構え打ってみると球は伸びる。感覚的にも力が入りやすかった。
残念ながら、ここ数年はゴルフの練習をしていないので、その感覚をつかむまでにはなれなかった。
しかし、つい先日、野球の指導者の方にバッティングの縦振りなるものを教えてもらった。まさにゴルフを指導してもらった時の骨盤の後傾そのものの動きだった。そもそも縦振りはアッパースイングのような感じなので、ゴルフのスイングと似ているのだ。
しかし、この時に確信した。骨盤前傾の意識が強すぎるのはよくないのだと。もちろんヒップヒンジが悪いわけではない。運動連載で言えば、股関節屈曲と骨盤前傾、股関節伸展と骨盤後傾なのだ。まずは股関節を屈曲、骨盤前傾することで力をためて、そこから股関節伸展、骨盤後傾していくことで力を出すのだ。

この骨盤後傾ポジションの例えでわかりやすいのが、ラグビーのオールブラックスのハカ(カマテ)かもしれない。彼らのあの時の迫力ある姿勢は骨盤は後傾している。もし、あれを骨盤前傾してお尻を後ろに突き出すようにやっていたらカッコ悪いというか、サマにならないような気がする。
そうだ、こんな事を書きながら10年以上前に日本コンディショニング協会のマスタートレーナーの方に、まさにこの姿勢の強さを教わったのだ。
骨盤前傾ポジションで目の前の人を抱えて持ち上げるのと、後傾ポジションで持ち上げるのとでどっちが楽に上がるかって。やってみるとその違いはハッキリわかる。骨盤後傾ポジションの方が圧倒的に楽なのだ。そして、これもマジックでも何でもなく体の運動連鎖を利用している話なのだ。

11月中旬に私は、これまた知人のスプリントコーチの方に、スプリントテクニックを教わった。最初にアンチエクステンション、すなわち腰椎の過伸展を無くすことが大切であると。すなわち下腹に力を入れて骨盤は後傾ぎみの意識でやるのだと。そうすることによって脚が後ろに流れるのを十中八九防げると。ゴルフ同様、スプリントでも骨盤後傾ぎみのフォームはどちらかと言うとあまり良くないイメージだった。しかし、スプリントコーチのデモンストレーションを見て、実際にやってみて、この骨盤後傾ぎみの感覚でやれたら、もっと効率よく走れると、53歳オッさんは、目下スプリントフォームを改造中なのだ。

「もっと膝を使え」
「力を出すのは下腹からだ」
と、そのキューイングはやっぱり良いのだ。
股関節使いましょう、お尻使いましょうも悪くはない。が、結果として股関節を使えている、お尻が使われて大きな力が出ている。それで良いのかもしれない。
そう言えば、私の師匠は、私にクリーンやアジリティを教える時に、一度も股関節とかお尻を使えって言ったことがない。
師匠のキューイングは「もっと膝使え」「もっと低く」だった。改めて師匠の偉大さを感じる今日この頃である。