

✳︎自己紹介✳︎
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中学、最後のホームルーム。
私は卒業式が始まる前からずっと
息子に対して苛立っていました。
息子の担任は綺麗でかっこいい女性教師。
30代で若いですが、やり手で厳しく
生徒からナメられることのない先生。
息子も、この先生に厳しく指導され
怒鳴られたことも。
親としてはとても有り難く、尊敬する先生。
担任から、1人ずつ卒業証書を受け取り
最後、先生からの言葉。
このクラスを受け持って一年。
私のクラスになったあんたたちは
最初、面倒なことばかりだったと思います。
まず、カバンを床に置いたら…?
捨てられる。
棚の上に物置いたら…?
捨てられるー。
よね。
カバンは床に置かない、
物を置きっぱなしにしない。
給食の時の「いただきます」と
「ごちそうさまでした」は必ず全員揃って。
揃わない時は、揃うまでひたすら待ちました。
年頃のあんたたちにとっては面倒だったはず。
でも、私はそれを毎日徹底して
習慣化させました。
変化を感じ始めたのは夏休み明け。
私が言わなくてもそれぞれが意識し始め
自分のこと以外に教室の施錠確認など
私の仕事でも、あんたたちが率先して
手伝ってくれるようになりました。
「〜しなさい」よりも「ありがとう」という
言葉が増えていきました。
あんたたちは間違いなく、一年前より成長し
生きていくための力を身に付けています。
これからみんな、それぞれの進路に向けて
生きていく中で、たくさんの苦難がある。
それは絶対ある。
だけど大丈夫。
あんたたちならきっと乗り越えられる。
そう信じて遠くから応援しています。
そして保護者の皆さん、
この場をお借りして自分で言いますが、
私は厳しくこの子たちに指導してきました。
遅刻した子を壁に押さえつけた事もあります。
対象男子の顔を見る笑
床に転がしたこともあります。
対象男子の顔を見る笑
さっき言ったように
本当にカバンを捨てたこともあります。
先生が息子の顔を見る笑
お前かいw
数々の暴言も吐きました。
申し訳ありませんでした。
この多感な反抗期。
ご家庭でも本当に苦労されたと思います。
家では話をしません。
言うこと聞きません。
返事をしません。
壁に穴があきました。
たくさんの親御さんから話は聞いています。
大変だったと思います。本当に。
特にこの学年は問題が多かったです。
ですが、この子たちは自分で考え
生きていく力を身に付けています。
大人になるこの子たちを
これからもどうか近くで見守り
迷った時は背中を押してあげて下さい。
この子たちのこれからの未来を
応援しています。
1年間ありがとうございました。
先生は、泣きそうになるたびにグッと堪え
自分の胸を叩いて涙を堪え
涙を浮かべるも、決して溢さない先生は
とてもかっこよく、素敵でした。
思春期、反抗期である男子も女子も
号泣していました。
反抗期…。
うちだけじゃなくどの家庭も
この中学3年間は大変だったんだ。
ここにいる生徒、保護者、今みんなきっと
同じ思いで先生の話を受け止めたんだろうな。
この3年間、息子の対応に行き詰まった時は
夫と話し合い、夫を間に入れ対応しました。
母親の言うことにだけ全てに反抗するので
私が周りの大人に頼りました。
私にとって、本当に、辛かった3年間。
これでいいのか?この対応が最善か?
家庭だけではどうしても狭くなる視野。
誰に何を相談しても、その子によって違う。
何も、どれも、参考になんてならない。
正解か不正解かも分からないまま。
だけど、先生からの言葉を聞いた時、
クラス全体を通して知ることによって
みんなそうだったのか…
これでよかったのかな…?
毎日が常に手探りだった中で、
最後にそう思えたことが
私の中で一つのケジメとなりました。
最後の最後まで、先生に感謝。
子供たちみんなも先生に対して
間違いなく尊敬、信頼していたはずで。
先生が最後にカミングアウトしたように
壁に押さえつけても、床に転がしても、
暴言吐いても、荷物捨てても、
それを理由に問題になったことは一度もなく。
子供たちは、きちんとその理由を理解し、
先生からの愛情を感じていたからだろうなと。
息子が手紙を書いてないと知った時に
先生は何でちゃんと息子に
書かせてくれなかったの?
そういう思いが一瞬、あったんです。
だけど、私もこの先生を信頼しており
落ち着いて考えると、
先生はきっと、息子に何度も
言ってくれたと思うんです。
でも、書かなかったのは息子。
先生がどうこうではなく、息子本人。
後に息子は
みんなが手紙を書いた時、
俺は二日間休んでいた。
そう言い訳していましたが、
休んでいたなら尚更、
先生が何も言わなかったわけがない。
私も自分で気持ちの整理がつき、
もう、今更何を言ったって
無いものはないんだから、仕方ない、と
ようやくそう思えるようになりました。
ホームルーム終わって、外で解散となり
息子は友人誰とも本当に写真も撮らず
サッサと帰るモード。
長女もだったけど、息子も、さっぱりしてんなー。
息子は私たちと距離を取り
そそくさと歩いて帰っていました。
息子の後ろ姿を夫と見ながら
大きくなったねー。
身体も、態度も、大きくなったねー笑
ずーっと、息子に苛立ちを感じていた卒業式。
でも、これから先、息子が幸せなら
それでいい。
どんなことがあっても、生きていてくれたら
それだけでいいやと思いました。
長々と、読んで下さり
ありがとうございました。
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本当にありがとうございました
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