京都盲唖院・盲学校・視覚障害・点字の歴史

京都盲唖院・盲学校・視覚障害・点字の歴史

視覚障害教育の歴史を研究しています。京都盲唖院、古河太四郎、遠山憲美、鳥居嘉三郎、石川倉次、好本督、鳥居篤治郎、小野兼次郎、斎藤百合、エロシェンコ、楽善会、雨宮中平、点字

1923(大正12)年8月27日の発布を祝して、文部大臣と諸官僚、そして全国各地の盲学校・盲唖学校長・関係者(88名)の肖像を集めたポスター様式の記念品。校長には、視覚障害当事者も多い。当時の全国盲唖学校数は96校などと記されている。義務化の規定には中途半端さも残した勅令だったが、盲・ろう教育の義務化や分離を求める運動の貴重な到達点だった。【写真は、岸所蔵・私費でラミネートしたもの 縦60㎝弱 横約90㎝】

♪ 視覚障害者用に発明され、戦後しばらくまでわが国でもよく使われたテーラー(テイラー)計算器 Taylor's Mathematical frame

 私の所有するこの器具を用いて、数字・記号や算式の表記法をモデルとして示した写真。(もともとは金属性だったようだが、私の持っているのはプラスチック製。盤面は薄紫、チップは黄色。左端にはチップを入れて置く凹みも用意されている。)

 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0

 + − × ÷ 小数点 循環小数点

 A B C D X Y Z 臨時記号

 ( [ 指数 ] ) } 根号{

 画像・右の計算式は次のようになっています。

  1918

   246

    57

   403

  + 94

  ――――

  2718 ※この計算例は千葉県盲人会館によるテキストから引用。

 数字・記号をあらわすチップの基本的な形状や使用法については、拙著『視覚障害教育の源流をたどる』で1章を宛てて説明してあります。サピエにも登録されています。

 「小さな角柱がベースで、測ってみると4×4×20mmで、面としては4mm四方の正方形が2つ、4×20mmの長方形が4つあることになる。後者は凹凸のない平らな状態のままであり、前者は両端の正方形に数字などのための凸がほどこされている。

 一方の端にある1辺に幅1mmの凸線が形成されている。反対の端には、やはりある1辺に沿って2つの突起が並んでいる。言い換えれば、両端に1本の凸線を描いた面(A)と2つの凸点を描いた面(B)を持つ角柱である。このたった2つの面を用いて0~9の数字だけでなく加減乗除などまで表現する。

 サイコロは6つの面を備えている。しかし、こちらはわずか2つの面しかない。問題を解決するためにテーラーが編み出したのは「45°回転」であった。それならば、合計16個の数字や符号を表現できる。では、四角柱をあいまいさを排して確実に45°ずつ回転させるにはどうすればよいか。どんな盤面を作ればそれが可能になるか。テーラーの真骨頂はそこにあった。」 ※ここでは、チップのタイプAについてのみ説明している。タイプBの両端の形は、三角形と、カギ型。

『Alter』誌は、フランスで刊行されている障害者問題をテーマにした雑誌です。

ご縁があって、シンポジウムに参加し、今回の雑誌にも寄稿のお誘いを受けました。

お世話になった研究者のかた、ボランティアのかたに感謝しています。なお、掲載された拙稿については、下記のURL先に全文公開されています。日本語からの翻訳はフランスの研究者が担ってくださいました。

https://journals.openedition.org/alterjdr/8910

『鈴木泰助歌集おと』(みちのく豆本1979年)8㎝×12㎝  

 51頁 アンカット版(ペーパーナイフ添え)

 作者は1911年山形県に生まれ、1937年、句集発表。1938年、結婚。1939年、目を患い新潟病院に入院、治療するも翌年失明、『詩のデッサン』を上板する。1941年逝去、35歳。

 馬車馬の地響きたててながながと尿するきけばこころなごみぬ

 樋の水柄杓にくめば音しばし弱くなりつつ朝日もれきぬ

 外に出でて顔にかかりし蜘蛛の巣に昨日の雨を知りにけるかも

 あわわして蛍を呼べと幼きがわが口のへにやはき掌を寄す

 かたはらに吾子が持ちたる杏の実食らふによろし熟れし匂ひす

NHK視覚障害ナビ・ラジオ「シリーズ戦後80年 視覚障害者にとっての戦争を問い直す」 8月24日(25日・30日) 戦時下の盲学生弁論大会と海軍技療手の体験、これまであまり注目されてこなかったことが採り上げられます。ホットな証言もあり、私もコメントを。

【写真は、敵機監視鏡模型製作教材広告チラシ 上記放送で用いるわけではありません】https://www.nhk.jp/.../blog/bl/ppX7oj4ZoA/bp/po3zQdrqGN/ ‎青写真・設計図、間取り図、‎、「‎(穿一圈) 反射防止底 資 鏡 鏡 습 校 視 映 線 ម្ចុថាី (第二圖) 拾化 萬 四三玩了 〇〇 尤見取 價内學目 も本り 經格容年的教補 個御め に人で 材助 つ用の の御一竹初鏡 敵 品馨誰組 等面 伝に金鏡科ヲ 機 還一六。五廻 監 貨間て拾厚 轉 台に十銭紙六シル 祝 金鯉也並 ツ 二 友 模 敵 型 の造の荷岡等ノ製 製 金運お造ノ科力 誰運袋一向 教 材 御 受 十 度 ヲ 案 ケ 筑 内 知 ス 昭 שן 和 月十 ل 九 年 祝 映 線 サ ينم بل 郵 狸 調 總 ま お 送 り 願 ل ま 菊 日‎」というテキスト‎‎の画像のようです

♪ 写真は、堀江式そろばん(盲人用) 堀江商事の広告チラシ(武田式・TH算盤) 堀江式そろばんも販売を終えたとのニュース。残念なことです。なにか復活の方策はないものか。

(編集・発行 日本点字技能師協会 2025年 1000円 写真はその表紙) 監修を担当しました。実際のところ、いくらかお役にたてるのは歴史部門に限られるのですが、<点字大好き!>の立場から、点字文化の発展を願って、わずかな協力をした次第。 → 注文方法などは→https://nittenkyo.her.jp/tosho.html

その最初期の実例、1927(昭和2)年9月28日付け朝日新聞【↓写真】に、<福岡県下で問題となる 「盲人の一票で当落が逆転」>という記事が載っています。その1票は「点字」による投票でした。点字ユーザーに限らず、みんなが1票の重みを改めて確かめ、きちっと選挙権を行使したいですねえ!国民の人権をないがしろにしようとする危うい動きをまんぜんと見過ごすわけにはいかないとも思うのです。とうてい賛成できない、あれこれ。