♪ 視覚障害者用に発明され、戦後しばらくまでわが国でもよく使われたテーラー(テイラー)計算器 Taylor's Mathematical frame
私の所有するこの器具を用いて、数字・記号や算式の表記法をモデルとして示した写真。(もともとは金属性だったようだが、私の持っているのはプラスチック製。盤面は薄紫、チップは黄色。左端にはチップを入れて置く凹みも用意されている。)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 0
+ − × ÷ 小数点 循環小数点
A B C D X Y Z 臨時記号
( [ 指数 ] ) } 根号{
画像・右の計算式は次のようになっています。
1918
246
57
403
+ 94
――――
2718 ※この計算例は千葉県盲人会館によるテキストから引用。
数字・記号をあらわすチップの基本的な形状や使用法については、拙著『視覚障害教育の源流をたどる』で1章を宛てて説明してあります。サピエにも登録されています。
「小さな角柱がベースで、測ってみると4×4×20mmで、面としては4mm四方の正方形が2つ、4×20mmの長方形が4つあることになる。後者は凹凸のない平らな状態のままであり、前者は両端の正方形に数字などのための凸がほどこされている。
一方の端にある1辺に幅1mmの凸線が形成されている。反対の端には、やはりある1辺に沿って2つの突起が並んでいる。言い換えれば、両端に1本の凸線を描いた面(A)と2つの凸点を描いた面(B)を持つ角柱である。このたった2つの面を用いて0~9の数字だけでなく加減乗除などまで表現する。
サイコロは6つの面を備えている。しかし、こちらはわずか2つの面しかない。問題を解決するためにテーラーが編み出したのは「45°回転」であった。それならば、合計16個の数字や符号を表現できる。では、四角柱をあいまいさを排して確実に45°ずつ回転させるにはどうすればよいか。どんな盤面を作ればそれが可能になるか。テーラーの真骨頂はそこにあった。」 ※ここでは、チップのタイプAについてのみ説明している。タイプBの両端の形は、三角形と、カギ型。









