National Student Walkout
渡米してから、全米が震撼する銃乱射事件が3件起きました。10月のラスベガス、11月のテキサス、そして2月のフロリダ。アメリカに留学する、という決断をするに至るまでにあった最後の障壁とも言えるのが「アメリカが銃社会である」ということでした。昨今、どの国のどこに住んでいても危なさは一緒、きっとこういうことに巻き込まれてしまったらそれは運としか言えないね、そんなことを話して日本をたちました。とはいえ、門など存在しない大学に通っている以上、いつどこで銃で命を奪われるかわからない、あの事件はそんな風に思わせる出来事でした。一つ言っておきたいのは、一つ一つの悲惨な事件に目を奪われて、必要以上に身近な人の安全を不安視しないでください。学校という場は、基本的には安全ですし、危険な行動はおかしません。絶対に大丈夫!そう言える教育現場になる日はくるのでしょうか。今日はアメリカ時間でフロリダの銃乱射事件から一ヶ月。アメリカ各地の学校において、事件で命を落とした17名に17分間祈りを捧げる時間が設けられました。シアターアートは、日本と違って経済学や言語学と同じように学問として扱われています。しかしやっぱり毛色が違って、多くの人が考えるやり方とはちょっと違った方法で社会を変えたいと思っている人が多い気がします。フロリダの乱射事件のあと、一番最初に銃の根絶を訴えた学生はシアターの生徒だったそうです。朝の授業では、10時にみんなで外に出て、17人が靴を並べて、1分につき一人の亡くなった人の名前を読み上げ黙祷を捧げました。クラスメイトではないシアターの関係者も輪の中に入りました。そして各々言いたいことを言って、みんなで泣いて、みんなで手をつないで、そして今日の日に感謝して、みんなでハグをして、またアメリカの社会について話し合いました。みんなこの社会を生きていく仲間なんだな、と思いました。私が仲間たちに訴えたのは、選挙に行ってほしいということ。投票権がある、というのは特権です。大好きになったアメリカに、この先10年20年ずっと大好きって言い続けられるように、どうか現地の友人たちには選挙に行ってほしい。そして、「日本て安全な国なんでしょ?行ってみたい!」ってこれから先10年20年言い続けてもらえるように、私も自国の選挙に行きます。そしてやっぱり、エンタメやアートで社会って、世界って変えられちゃうんじゃないか、そんな力があるんじゃないか、と思わされました。今日も目覚めて息をして、心も体も安全に安心して高等教育を受けられる、そんな環境に身をおけることに感謝します。こちらで何かが起こるたびに計り知れない不安に襲われているだろう家族や友人たちにも感謝します。私は元気です。本当にとんでもない国だ。私たちは今、そういう社会を生きている。We remember you, we honor you, we fight for you.ちなみに、授業はその後も続いたのですが、この沈んだ空気どうするんだろうって思ったら「ダンスしようか」ってなってみんなでビヨンセでダンスしたからやっぱり狩猟民族すげえ。笑