燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」 -11ページ目

今日の御紹介は「天然温泉 極楽湯 堺泉北店」なのです。
燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」
<スーパー銭湯度☆☆☆>
バブル崩壊後の失われた10年と言われる期間には高度経済成長で
得たモノを失い、新たなる価値観を作り出す、そんなスクラップ&ビルト
を繰り返していた日本でありますが、逆に不景気により生まれたモノも
沢山あったのであります。
それは安かろう・良かろう・悪かろうという価値観から安心・安価・安易
という消費者の価値観の変化だと思うのです。良いモノは高くて当たり
前という情勢から安いのは当たり前、でも安心なのか?という消費行動
に対する判断基準の変化をもたらしました。
食品偽装事件、中国産食品への疑惑問題、etc…こういった新聞・世間
を賑わせた事件からもお分かりでしょう、ただ単に安いだけでは消費者
に受け入れられない消費情勢へと完全にシフトしたのです。
それは日本の代表的文化であり、高度経済成長期以降のレジャーの
代表格の一つであった「温泉」にも「安心・安価・安易」という消費者の
嗜好が当てはまるのでありました。
今日御紹介する「天然温泉 極楽湯 堺泉北店」は、そんな時代背景に
誕生した「スーパー銭湯」であると、言えると思うのです。
「天然温泉 極楽湯 堺泉北店」がオープンした2003年つまり平成15年の
前後は正に「スーパー銭湯」のオープンラッシュでした。オープン当初は
極楽湯 泉北豊田店の名称でスタートしました。ここ泉北は知る人ぞ知る
温泉のメッカであり、堺市を中心とするなら車移動で1時間以内に沢山の
日帰り温浴施設があります。現在でこそスーパー銭湯混戦の地であるの
ですが、1999年頃までは同様に「健康ランド」のメッカでもありました。
「松原天然温泉YOU・ゆ~」「はいから村」「浜寺天然温泉羽衣天女の湯」
「クアオルトリバティ泉州健康センター」など巨大な営業面積を持つ所謂
健康ランド業態の温浴施設が4つもあったのです。
そのイズレノ温浴施設が個人消費にマッチしたカラオケやレストルーム
などのレジャー設備に加えて「天然温泉」を備えた温浴施設でもあった
のです。しかし1999年はバブル崩壊後のバブルの余韻から日本全体が
醒めようとした年であり、特徴的に第2地方銀行が次々と経営破綻しツイ
には日本銀行がゼロ金利政策を行った年でもあるのです。
そんな時代背景もあってか前述の4つの健康ランドと呼ばれた温浴施設
は、利用料金が千円前半から二千円前後だったこともあるのでしょうか、
少しづつ客足を減少させることになったのです。
そんな状況の中、関西では東大阪店を皮切りに続々と温浴施設、つまり
スーパー銭湯チェーン店を続々と展開させた極楽湯チェーンが登場する
のです。インフレーションが進行する未曾有の不景気の影が日本に覆い
被さろうとした、その時代背景をモロトモせず、極楽湯は瞬く間に支持を
得ることになったのです。


燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」

今日御紹介する「天然温泉 極楽湯 堺泉北店」に話を戻せば、前述の

健康ランドの特筆となっていた「天然温泉」を備え、その健康ランド同様
に多くの台数が駐車可能なパーキングを持ち、更にはそれら健康ランド
と同等の広がりと空間を演出する建屋があるのです。そうして温泉部分
にコンセプトを絞った「極楽湯」では利用者が必要かつ限られた時間内
でシッカリと施設を利用することができ、しかも利用料金は先の健康ランド
よりもグッとリーズナブルであるのです。「天然温泉」が楽しめるにも関ら
ず。そんな「天然温泉」にコダワッタ消費者の「安心・安易・安価」ニーズ
をガッチリ掴んでいた温浴施設だったのでしょう。
そういった時代に誕生した典型的「スーパー銭湯」が「天然温泉 極楽湯
堺泉北店」だったのであります。
さて、インプレッションでございます。国道26号線を南にクルマを走らせ
途中泉北2号線に入り石津川沿いに延々と行くと左手に高級温泉旅館
を思わせるウグイス色の建物が見えます。そこが極楽湯 堺泉北店で
あります。館内玄関はシンプルな造りで好感が持てます。
そして館内へ、現代のスーパー銭湯チェーン店のビジネスモデルがここ
でも見られるように、空間の演出と営業面積の確保の工夫の跡が随所
に見え隠れする構造となっています。平成も20年を超えた今ではやはり
狭く感じてしまいますが、後発のスーパー銭湯が消費者の貪欲なニーズ
に右往左往された感があるのに対して中庸と言ったところでしょうか。
どう感じるかはオマエタチ皆様次第であります。
しかしながらメインは御風呂です、イザ大浴場へ!階段を昇って2階へ
と進みます。御風呂の構成は内風呂と露天風呂なのですがイカンセン
内風呂とタワーサウナと露天エリアが利用できるロイヤルコースとそうで
ない料金(早い話、内風呂のみの利用)の入浴料金の設定にしていた
時代の名残で露天風呂・タワーサウナエリアと内風呂がガッツリ分かれ
ていて、内風呂から露天風呂・タワーサウナエリアへの出入りが面倒に
思う時があるかもしれません。そういった構造のためか内風呂の湯船は
それぞれチョット小さめに感じます。その露天風呂に近いガラス壁際に
内風呂唯一の天然温泉利用の「天然湯」と水風呂の湯船があり、その
向かい側、つまり洗い場側に電気風呂・ジェットバス・シェイプアップバス
の湯船がコジンマリと並んでいます。健康ランドが下火になっていた当時
はコレでも衝撃的だったのかな?って思ったりしました。
そして露天風呂、その入口出て左手にメインとなる「露天岩風呂」がドン
とあります。そうして更に左手奥に「遠赤外線タワーサウナ」があります。
露天風呂は天然温泉「泉北豊田温泉」を利用した御湯、しかしながら、
循環濾過処理されているようです。敷地内で湧き出しているようですが
これがワタクシにはちょっとヌルめに感じられました。加えて塩素臭も
ガッツリ漂ってました。よって最初はこの岩風呂は沸かし湯なのか?
と思ったくらいです。肌への心地良い刺激はあるのですが。
そうして露天エリア入口から見て右手奥に木紋石蒸気風呂・屋根付きの
檜風呂・ベンチ浴と並んでいます。しかしながらイズレモこじんまりとした
印象はマヌガレません…ですが石津川の横という立地と高い天井の為
かマダマダ、開放感はあります。
ちなみに木紋石蒸気風呂は以前は釜風呂だったようだが平成25年2月
に男湯の釜風呂の天井部分が落ち、2ヶ月後の営業再開時には現在の
木紋石蒸気風呂になったようです。そして「檜風呂」「ベンチ浴」ともに
天然温泉使用とのこと。ワタクシ燐夢のお気に入りはベンチ浴です。
1度に沢山の人数は利用できないものの、かなりソファーライクな感じが
して、背もたれに御湯を感じながらユッタリするのはナカナカ良い感じ、
なのであります。もう少し広さの演出が欲しいところですが。

燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」
<御気軽度☆☆>
オープン当初の料金は御値打ち感があったようですが、現在、大人が
(12歳以上)平日730円土日祝日830円となっています。この入浴料金
は近隣の温浴施設と比較しても少々高め、燃料費の高騰もあるんだろう
な~って思うのですが。なお子供料金など入浴料金だけでなく極楽湯
公式ホームページで詳細を色々と御確認の上、御訪問下さいねっ!
駐車場は大型駐車場(210台)とのことで安心ですねぇ!

<レジャー施設度☆☆☆>
休憩スペースは1階に「うたた寝処」があるのですが2階の男湯を出て
左手にも屋根裏部屋みたいな休憩スペースもあります。ここは誰も知ら
ないのか、ワタクシが訪問した時は人が居なくて薄暗かったです。
だから?って感じですが。もちろん御食事処は旬彩色「だんらん」があり
ほぐし処、カットサロンもありました。まあ、この辺は現代のスーパー銭湯
としては当然ですよねっ!

<天然温泉 極楽湯 堺泉北店>
http://www.gokurakuyu.ne.jp





今日の御紹介は「天然温泉 極楽湯 茨木店」なのです

燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」
<スーパー銭湯度☆☆☆>
極楽湯 茨城店がオープンした平成15年つまり2003年はバブル崩壊後の
失われた10年に突入するか、しないかの絶妙な時期だったと思います。
しかしながら世の中はバブルの余韻に浸っていたものの、その余韻でさえ
もソロソロ醒めようか、という時期に差し掛かっていました。
まず、為替相場が円高ドル安へのカウントダウンを始め、年始には120円
前後だったドルが年末には100円を切りそうな勢いで変動していました。
また世相が要求したのか、リストラが今度は行政へと波及し、当時圧倒的
な支持を得ていた総理大臣が2度目の国勢選挙でも勝利し、内閣発足後
に構造改革としての郵政民営化を語り始めた時期であり、失われた10年
への序章とも言える、バブル時に隆盛を誇った大手都市銀行の再編成が
加速度を増し、加えてそれら再編後の某行に公的資金が投入され民間
銀行が一時は国有化か!?とも揶揄された時代でもあったのです。
未曾有の不景気に突入したのか、はたまたしていないのか人それぞれに
感じ方が違っていた時代に破竹の勢いで店舗数を増やしていった温浴
施設があります。それが「極楽湯」でした。
その「極楽湯」を展開する大手企業は2002年には株式を店頭公開、更に
は株式上場を果たします。その翌年に「極楽湯 茨城店」はオープンした
のでした。
以前に出現した温浴関連業態「昭和巨大レジャー施設」「ヘルスセンター」
「24時間健康ランド」「クアハウス」に加えて「スーパー銭湯」なる呼称が
言われ始めたのも、この時期を前後していたと思います。
そして「極楽湯」チェーンが破竹の勢いで店舗展開していた、その時代に
関西、いや日本に「ヘルスセンター」を広めた「宝塚新温泉パラダイス」
の進化型だった「宝塚ファミリーランド」が、「極楽湯 茨城店」のオープン
した年にヒッソリと閉園したというのは時代の流れ、運命としか言いようが
ありません。稚拙「燐夢太郎のスーパー銭湯へ行こう」の「箕面スパーガ
-デン」でも、この「宝塚新温泉パラダイス」については記述しております。

http://ameblo.jp/ringmutaro/entry-11472563404.html
正しく平成スーパー銭湯の草分け的存在が極楽湯でありました。デフレ
スパイラルが世の中の消費志向をイッキに冷やし、安価で安易に安心
して天然温泉が楽しめる「極楽湯」は瞬く間に支持を勝ち取り、全国へ
波及していったのです。そんな「極楽湯」から茨木店を御紹介します。
大阪市内からだと国道171号線を京都方面、もしくは国道1号線から
14号線に入り171号線を目指し、名神高速茨木インターを越して安威川
に掛かる橋を超えてスグの交差点を右折すると左手に「極楽湯 茨木店」
を示す「天然温泉 ゆ」の看板が見えてきます。
入口には、敷地内から天然温泉が湧き出ていることを示す石碑があり
チョロチョロと源泉が流れ出ています。飲用は出来ないので匂いを嗅ぐ
と、やはり天然温泉の香りがします。そして館内へと歩みを進めます。
館内は江戸時代の演芸場を思わせる造りで風情がある。スーパー銭湯
チェーン店のイノヴェイターとして当時のコンペジターだった健康ランドや
クアハウス、街の銭湯とは明らかな差別化を図った空間の演出が伺え
ますね。この空間の演出こそがスーパー銭湯なのです。燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」
そしてイザ!大浴場へ、大浴場へはフロントから階段を昇って行くので
ありますが階段からは1階吹き抜け部分の壁に描かれた浮世絵が見え
館外外観から連想される日本瓦の屋根と共に温泉への期待感を膨らま
せてくれます。そして脱衣場を経て浴室へ向います。
浴室の構成はロイヤルコース部分となるタワーサウナ及び露天エリアと
入浴料410円(12歳以上)で利用できるエリア部分と分けていたようなの
だが、実際に入浴料410円だけ払って、ロイヤルコース部分のサウナや
露天風呂利用しないって人いるのか?と思っていたら最近はロイヤル
コースのみの料金設定にしているようであります。
ややこしい~!以前の入浴料410円のみ利用できたのは内風呂だけで
その名残と思われますが、サウナや露天風呂が内風呂と完全に分離
しているような構成なのです。まあ、利用料金については「極楽湯」の
公式ホームページで御確認をお願いいたします。
浴室はそういった構成もあってか、あまり広さは感じられません。茨木市
の郊外にあって周囲には露天風呂からの景観をサエギル建物等が無い
だけに温浴施設部分にも更なる広さを演出して欲しかったですね。
オープン当初は天然温泉を使用した本格的スーパー銭湯ととして注目を
浴びたものの現在では、温浴設備の古さは隠せません。24時間サウナ
や健康ランド、温泉公衆浴場から、現代のスーパー銭湯隆盛期へ至る
過渡期の温浴施設である面影を垣間見ることができます。
例えば洗い場、昭和年代から平成に至る時点でジョジョにシャワーを備え
た「カラン」が登場し始めますが、そのシャワーも温度調節の機構が無く
ボタンをワンプッシュするごとにチョロチョロと御湯が出るタイプであります。
またジェットバスは膝立ちの状態で足先が収まる空間があったりします。
昔ながらの公衆浴場、つまり街の銭湯を思わせる部分があるのです。
それ故、現在のスーパー銭湯ブームでオープンとなった温浴施設に馴染
んだオマエタチ皆様であれば「ん?」と思うこともあるかもしれません。
しかしながら前述のようにスーパー銭湯隆盛の背景にある、その歴史を
鑑みるなら、「極楽湯 茨木店」もシッカリと楽しめるはずですよ!
さてインプレッションであります。内風呂にアクティビティ系の湯船があり
電気風呂、懐かしい街の銭湯スタイルの湯船です。そしてジェットバス
とシェイプアップバス、もう御約束です。そして内風呂で唯一の天然温泉
使用のその名も「天然湯」と名付けられた湯船があり、その御湯は敷地
内から湧き出る源泉「茨木温泉 自然の湯」と名付けられています。
残念ながら掛け流しではなく、極楽湯 茨城店公式パンフレットによれば
泉質はナトリウム・カルシウム・塩化物泉、加温、循環・ろ過、消毒の上
で利用しているようです。しかしながら効能もシッカリ書かれていまして
その御湯に浸かるとホンノリと潮の香りがあり、うっすらと緑味を帯びた
翡翠泉であります。この感じ方はワタクシ個人の感想です、念のため。
水風呂もあって、一通りの湯船は揃ってますね。
そして露天風呂、この露天風呂エリアに釜風呂・遠赤外線タワーサウナ
があります。しかし近年にオープンしたスーパー銭湯が露天風呂に重き
を置くことで開放感の演出をしているのに対して、ここではオープン当初
の料金設定もあった為か露天風呂よりも内風呂に比重が置かれている
そんな感じがします。よって露天風呂スペースは釜風呂・遠赤外線タワー
サウナと面積を分け合っている感じです。
よって湯船は3つ、露天岩風呂と檜湯、いずれも天然温泉使用です。
そして寝湯。頭上に屋根があって周囲も塀で仕切られているので開放
感は微妙ですね。ただ、この包まれ感がスキってこともあるんじゃないで
しょうかね。因みに電気風呂は男湯だけのようです。

燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」
<御気軽度☆☆☆>
以前の料金から比べると、原油高騰などエネルギーコストの為か大幅に
料金はアップしており、平成25年7月現在で大人(12才以上)平日700円
土日祝日が800円でして、会員になると平日600円、土日祝日700円と
なっていました。小人料金やその他の詳細は極楽湯のホームページで
必ず御確認の上、御利用をお願い致します。
料金に関しては、サマザマなサイトや雑誌等で割引クーポンを発行して
いるようですのでクーポンを発見した時は、ゲットされるほうが良いかと
思います。営業時間は8:00~深夜2:00で仕事帰りでも気軽に利用でき
ますね。駐車場台数は180台とのことです。
燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」
<レジャー施設度☆☆☆>
休憩スペースやリラクゼーションコーナーとなる「癒し処」、お食事処も
もちろんあって期待を裏切りませんね。ただし時間帯によって混雑して
いることもあるので御注意を!

<天然温泉 極楽湯 茨城店>
http://www.gokurakuyu.ne.jp








今日の御紹介は「城崎温泉 まんだら湯」なのです。

燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」

<スーパー銭湯度☆☆☆☆☆>
さて、ワタクシのブログによる城崎温泉外湯巡りも、遂に最後の御話と
なりました。ここまで御付き合い頂いたオマエタチ、皆々様には感謝と
共に「オツカレッス!」の言葉を御贈り致します。
ブログ城崎温泉外湯巡り、最後の御紹介となるのが「城崎温泉 まん
だら湯」なのであります。
「まんだら湯」には☆5つを付けました。と言いますのも現代の温浴施設
の正しくベンチマーク的な存在であると思うからです。都会のスーパー
銭湯では類を見ない「仏教」というコンセプトに基づいた温浴施設で
あるからなのです。その「まんだら湯」の由来でありますが、温泉寺の
開祖である高僧「道智上人」が、天正天皇の時代、717年(養老元年)
に城崎の地を訪れ、難病の人々を救うために曼荼羅一千日祈願そして
難行を行ない、そうして一千日の満願の日を迎えた養老4年に、現地
から温泉が湧き出たとの言い伝えがあり、鴻の湯、御所の湯とともに
城崎温泉の発祥とも言われているのです。

燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」
よって「まんだら湯」は「一生一願の湯」としても名高い御湯なのです。
また、「まんだら湯」に祀られる曼荼羅稲荷大明神は田の神、食物の
神であり、五穀豊穣と商売繁盛に御利益のある御湯とされています。
さて、鴻の湯を出て「まんだら湯」を目指すのですが、一旦、湯の里通り
に出て散策ガテラ、まんだら湯に行くこととします。
城崎温泉街でも1、2を争う賑わう湯の里通りですが、立ち寄りの観光
客で賑わう駅通りが、夕方に近づくにつれて徐々にヒッソリとしていく
のとは対照的に、この湯の里通りは夜に差し掛かるにつれて、輝きを
増したネオン街へと変わって行きます。城崎温泉の宿泊客が下駄を
鳴らしながら浴衣姿で、ソゾロ歩く風景が現れるのです。
そんな夕暮れ時のネオン街からは想像もできない、ヒッソリとしたエリア
は湯の里通りから、老舗の温泉旅館が立ち並ぶ隙間の通りを入れば
スグに辿り着くことができます。城崎町の文芸会館から続く、その光景
は「まんだら湯」に差し掛かる小橋まで続きます。それが「木屋町通り」
であります。御昼間は大師山のナダラカな稜線を背景に、王橋を過ぎた
辺りから急に小川になる大たに川の畔が、形容しがたい鄙びた風情を
映し出す木屋町通りですが、一旦、夜を迎えると人通りがほとんど無い
寂れた空気を漂わす通りに変わるのです。
燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」

その小川になる大たに川の畔の「まんだら湯」へと続く小道は、ひと気
が無いこともあってか「まんだら湯」の霊験アラタカな「気」が漂うような
シーンと張り詰めた空気さえ感じられることができるのです。
そんな夕暮れ時、最後の外湯となる「まんだら湯」へは、城崎温泉を
訪れるまで、まみれていた世俗の煩悩や穢れを、6つの外湯で清めて
その仕上げとして「一生一願の湯」に抱かれることで、「禊」を成就し、
新たな明日へと向かいたい、という思いで目指すのです。
そんな精進な心持で「城崎温泉 まんだら湯」へと到着します。
建屋外観は正しく寺院そのものであります。入口に御清め水の御手水
と柄杓が置いてあります。本来の神社仏閣への御参りならば、ここで
手と口を御清めするのですが、するか、しないかは利用者次第であり
ます。ワタクシは御清めしました。ですが御風呂に入るだけですから
ねぇ~建屋外観の壮大な寺院造りの門構え、純潔の白さを誇る白壁
の造りから館内空間を想像すると、その期待は見事に裏切られるの
であります。早速、館内に入ってみると、自動扉のスグ左手に受付が
あって、右手は下駄箱スペースと2~3人が座れそうな長椅子があり
ます。そして玄関フロアから脱靴にて御風呂場に行くのですが、スグ
目の前が男風呂と女風呂の暖簾入口になっています。
燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」

そうして、その真ん中に鎮座するのが開祖 道智上人の御像であります。
ですが、これ等が配置されたスペースは広くありません。前述の長椅子
も御風呂上りにユッタリとクツログ、というよりグループで御風呂に入って
先に御風呂から出た人が、御連れの方を待つ的な待機スペースライク
な椅子なのです。しかしながら本来の目的は御風呂でしょ!
イザ!脱衣所を経て大浴場へと向かいます。ところで寺院造りの外観
からは鄙びた、古びた感じは微塵も感じ取れません。と、いいますのも
他の外湯同様、平成の時代に「まんだら湯」もリニューアルを施されて
寺社の外観はキープコンセプトのままで平成12年に生まれ変わったの
であります。リニューアルオープンによって新たな湯船が加わったとの
前情報もあって、期待を膨らませて大浴場へと向います。
まず、内風呂、湯船はシンプルに一つです。その内風呂の湯船を囲う
ように、周囲に洗い場が壁づたいにあります。
その内風呂湯船は大人で換算すると定員5~6名と言ったところでしょう
か。檜造りの湯船でして、城崎温泉の他の外湯と共通して湯船は深め
であります。そうして平成12年のオープンと共に新たに加わった露天
風呂へと行ってみます。

燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」

新たに加わった露天風呂ですが、これが秀逸です。残念ながら広くは
ありません。正直言って狭いです。露天風呂のあるエリアの広さは一言
で表すなら「個室」でしょうか。
内風呂から露天風呂に行くには、内風呂の奥にあるガラス扉を開けて
入ります。露天風呂の向こうは竹林になっています。大師山の丘陵が
目前に迫っていて、その斜面に竹林が見渡す限りの奥行きを持って
いるのです。そのシチュエーションの中、白木の板張りを張り巡らせた
建屋外観の白壁同様に清潔感のあるフロアがあり、直径2m程度だと
思いますが白木の「湯桶」が筒半分くらいの高さまで、床下にモグッテ
いるのです。この「桶の湯」は別世界なのです。
その「桶の湯」にそっと足を入れ、ユックリとユッタリと肩まで御湯に身を
委ねます。身体をユルメ、「桶の湯」のヘリにモタレて、天井を見上げる
と建屋2階相当まで突き抜けた、吹き抜けの天井が見えるのです。
そうすると露天風呂のフロア、白木で組み上げられた高床式建築風の
床が丁度、目線に来るのです。露天風呂エリアの周囲には、その天井
から簾が掛けられていて、イニシエの貴族のような優雅な気分で御湯
を、名湯 城崎温泉を楽しむことができるのです。
遥か遥か昔、苦しむ人々を救わんとされた道智上人が、思い描かれた
その曼陀羅の御湯は正に、この「桶の湯」の開放感と優雅さを持ち合わ
た御湯だったんでしょうね。本当に極楽であります!
しかし唯一の欠点は、その「桶の湯」が小さいことでしょう。大人が2人
浸かれば、膝と膝を付き合わせる恰好で御湯に浸かることになります。
一人占めして、ジックリと曼陀羅の御湯に身を委ねたい、そんなところ
ではありますが、あくまで公共の銭湯です。常に譲り合いの御気持ちで
御利用下さいませ!
露天風呂エリアからはガラス張りで内湯が見えるので、「桶の湯」待ち
の人の姿が見えたら譲り合いましょう。道智上人は何時でも見ておられ
ますよ!

燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」

<御気軽度☆☆☆>
料金は大人600円小人300円で、城崎温泉では安い部類でしょう。以前
は外湯は300円均一でしたが、それも昭和時代のことですし。
もちろん専用駐車場はありません。近隣に市営駐車場があるので、もし
空いていれば停めるほうがいいでしょう。違法駐車が厳禁です。周囲
の道路は狭く、市営駐車場等から徒歩で行くほうがいいでしょう。
城崎温泉街の散策には徒歩が一番ですし。
営業時間は御昼3時から夜11時です、遅めの営業時間ですので外湯
巡りは各外湯の営業時間を考慮して行くほうが良いですよ!

<レジャー施設度☆☆>
あんまり長時間滞在できそうな設備はなさそうです。フロントの椅子も
御連れさんの出待ち用、って感じですし。近隣には大師山の城崎温泉
ロープウェイや温泉寺、まんだら湯の横に極楽寺もあったりします。
どのように過ごすかは、オマエタチ皆々様次第です。

<城崎温泉観光協会-七つの外湯めぐり~まんだら湯~>
http://www.kinosaki-spa.gr.jp/infomation/sotoyu/meguri/onsen.html

参考及び引用サイト
豊岡市役所 温泉課 ホームページ
「集中配湯管理施設」
http://www.kinosakionsen-zaisanku.com/syuchu/03.html
「城崎温泉写真集」
http://www.kinosakionsen-zaisanku.com/photo/index.html