キューバ独立系アーティストたち@「ドクメンタ 15」 | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

今年後半は、キューバよりも自国=日本の劣化が心配で、ブログもあまり更新できませんでした。

 

投稿しそびれた事は多々あるものの、ひとつどうしても書き留めておきたかったこと、それは、ドイツのカッセルという都市で5年に一度開催される世界最高峰の芸術祭「ドクメンタ」に、キューバから多くの〈インディペンデント・アーティストたち〉が招かれ、連日のようにトークイベント等が行われたこと。(彼らはキューバ国内では活動できない状況にある)。

 

  

  右端はキューバ側のキュレーター、タニア・ブルゲーラ(INSTAR主催者)

 

もちろん、独立系映画(キューバでは公開されない作品群)の上映会や監督たちのトークイベントも行われました。

  

右からカルロス・キンテーラエリエセル・ヒメネス・アルメイダホセ・ルイス・アパリシオミゲル・コユーラアレハンドロ・アロンソ

今後の活躍が期待されるキューア独立系映画人たち

参考記事:Muestra de cine cubano independiente se exhibe en Alemania | OnCubaNews

 

詳細は追い切れていないのですが、〈キューバ映画〉といえば、今やインディペンデント映画の時代であること、ただし作り手のほとんどが国外に移住せざるを得なかったことを確認しました。写真の5人のうちキューバに残っているのは、ミゲル・コユーラ監督だけ?

 

そのミゲル・コユーラの新作『ブルー・ハート』は、昨年のモスクワ国際映画祭を皮切りに、今年もポツポツと各国の映画祭で上映されました。しかも、在キューバ・ノルウェー大使館の夜間屋外上映イベントでも上映され、約200人の観客を集めました!

 

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「美術手帳」サイトより

今回のドクメンタでヨーロッパに注目してもらえると期待をかけている団体もある。「あいちトリエンナーレ2019」参加作家でもあるキューバのタニア・ブルゲラが2015年に設立したINSTAR(ハンナ・アーレント芸術活動研究所)は、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブではない、本当のキューバの姿をヨーロッパの観客に見せたいという。キューバでは政府の許可がないアーティストの活動は抑圧されており、今回の展示で危険に晒される可能性もある。しかしこの出展によりヨーロッパからの関心がひければ、彼らを守ることになるかもしれないというのだ。