『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』 | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

ミニ・スカートと言えば、ツイギー。


 

彼女が来日した1967年、私は中学1年生。
すでにミニは流行り始めていたと思うけれど、短いスカートは子供服のイメージで、大人の女性のスカート丈はひざより下、ふくらはぎの上あたりだったから、最初の印象は「大人のくせに小学生みたい」。

でも〈若さ〉と〈新しさ=進歩〉がもてはやされた時代だったから、すぐに目が慣れ大歓迎!
スカート丈はどんどん短くなっていき、私服通学だったので、駅の階段を上るときは、下から見えないよう、お尻のあたりを通学カバンでガードしたものだった。

ファッションも音楽もロンドン発で、ユニオンジャックが人気の柄だった。

そんな時代が懐かしくて、「マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説」を観に行ってきた。
商品は知っていても、彼女のことなどほとんど知らなかったし。




映画を観て、最初に驚いたのは、50年代から活躍していたこと!
(3歳ですでに洋服に目覚めていたことも!)
次に、彼女が生み出すファッションに込められていた思いや反抗心。
マリー・クワント自身の魅力(容姿も含めて)。
ほかにも色々あったけど(そうそう、〈可愛い〉は日本じゃなくて、マリー・クワントから始まったのでは?)、最終的には、彼女が女性を生き生きと輝かせてくれたことに感謝しかない🌸
そして「年齢など気にせず、好きなものを着ればいい」というメッセージに改めて励まされた!
ありがとう、マリー・クワント。I will👍


映画のあと、B1に降りて「マリー・クワント展」を見た。


展示されていた洋服たちは、今見ても古さを感じないし、ワクワクした。
で、マリーの精神を忘れないために、これを買って、部屋の壁に貼った。



イギリス発の文化革命。その原点にマリーがいた🌸

〈文化には世界や社会を変えるチカラがある〉

そう私が信じる根底には、マリーたちの存在があった。


 

追記:「ヘアもメークも社会も変えた」中野香織執筆記事より(’23年5月14日付け日経朝刊)
①因習打破…膝丸見えのドレス、パンツスタイル
 上流階級のものだったファッションを〈ストリート発〉に変え、上流階級が模倣するようになった。
②(音楽界と共に)ロンドンの存在感を高める。
 「陽気で反体制的な新しいカルチャーの顔」

マリーは女性の外見だけでなく、社会に向き合う態度や行動、階級意識、街の風名までがらりと変えた。
扇動や暴動もない、ファッションによる鮮やかな革命を起こした。

☆「常識」に違和感を覚えたらやすやすとは従わず、さっさと自分が解放されて、自分に合う文脈を創りあげ、存分に自分らしさを発揮し、勤勉に働く。
この主体的な倫理観を楽しく貫いて変革をもたらしたかっこいい女性だった。