訃報:ファン・カルロス・タビオ監督 | MARYSOL のキューバ映画修行

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残念ながら、またしても訃報です。

昨日18日、キューバの人気映画監督、ファン・カルロス・タビオ氏が心筋梗塞により亡くなりました。享年77才。

謹んでお悔やみ申し上げます。

 

   

       1943年9月3日ハバナ生まれ ~ 2021年1月18日

 

タビオ監督といえば、トマス・グティエレス・アレアと共同監督した『苺とチョコレート』が日本でも有名。

その後、彼が単独で監督した『バスを待ちながら』も日本で公開されました。

 

キャリアとフィルモグラフィー

1961年 ICAIC入所(製作アシスタントとして)

1962年 助監督としてホルヘ・フラガ監督の『Cuba‘58』に参加

1963年~1979年ドキュメンタリー映画を数多く監督

1969年 Desde Habana, 1969 (共同監督:N.ギジェン・ランドリアン、ハリー・ターナーほか)

1976年 El radio(短編フィクション・10分)

1978年 La cadena(短編フィクション/共同脚本:T.G.アレア、ラウル・ガルシア)

1983年 Se permuta

1986年 Dolly Back(短編フィクション)

1987年 Marta Jean Claude en Haiti(ドキュメンタリー)

           La entrevista(短編フィクション)

1988年 Plaff o Demasiado miedo a la vida

1993年 苺とチョコレート(トマス G.アレアと共同監督)

1994年 El elefante y la bicicleta

1995年 Guantanamera (トマス G.アレアと共同監督)

1997年 Enredando sombras(ドキュメンタリー)

1998年 Los viajes de Lorca:Lorca y La Habana(ドキュメンタリー)

2000年 バスを待ちながら(原題:Lista de espera)

2002年 Aunque estés lejos

2008年 El cuerno de la abundancia

2011年 『セブン・デイズ・イン・ハバナ』

      7つの短編フィクションから成るオムニバス映画。タビオは6話めの『甘くて苦い』を監督した。
2014年 キューバ映画賞受賞

 

ICAICに入った経緯や自作について語る、在りし日のファン・カルロス・タビオ(65才当時)