想定外:その1<恥> | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

今回の震災・津波・原発事故からなるトリプル危機のさなか、「本当のヒーローとは誰か」「本当に大事なことは何か」など、真価が露わになったことが色々ある気がします。
私にとっては“想定外”の危機だったけれど、“嬉しい想定外”だったのが、若い人たちの頼もしさと行動力!ツイッターやネットを駆使して迅速に効率よくボランティア活動を展開する姿に目を見張ると同時に感謝!!
(仙台在住の友人も「若い人がすごく活躍している!」と言っていました。)
「今の若い人たちは“自己チュー”なのでは?」と危惧していたことを深く恥じ入りました。
「共存」への意志を行動に移している方々すべてに深い尊敬の念を覚えます。


一方、「共存」を危うくしている福島原発の事故。
放射能汚染水を海に流したことは、日本人として本当に恥ずかしい。
映画『Memorias del desarrollo』 の中には、日本人女性が主人公セルヒオ(亡命キューバ人作家)に対し「キューバ危機の際、核戦争も辞さないとしたフィデルの決断をどう思うか」と問うシーンがあるのですが、今回の事故のせいで、失笑を買いかねないシーンになってしまいました… 


先日、同映画の監督ミゲル・コユーラにメールで「恥ずかしく思っている」と打ち明けると、「本当に恐ろしいことだ。ヒロシマといい、フクシマといい、まるで日本の運命が放射能から逃れ難いみたいで驚いている。でも日本人は勤勉だから絶対に前へ進めるよ」という返事がきました。
ああ… 気が滅入る。