2023/05/24(愛子、父にブチギレる 2.) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.











そして

朝になり














わたしは何も言わず

ただ

喜びのエネルギーを爆発させて

父の透析の管を離す

作業に入ったら













また

父が間違っているのに

わたしがそれを怒りもせずに

普通に指摘したら














また

わたしが怒られ













わたしは、もう

ブチギレた













「ふざけんな💢💢💢


なんでわたしが

怒られやなあかんのや💢💢💢


じいちゃんが

間違っているんやろ💢💢💢










今まで

透析のストレスや

入院のときのストレスもあると

イライラしているのをずっと

黙って見守ってきたけど











もう限界やわ💢💢💢


甘えすぎわ💢💢💢」  












「しかも

こんなに皆が優しく

一生懸命しているのに









〝ありがとう〟も

たまにしか言わず💢💢💢










〝ありがとう〟を言えやんのなら

全部自分でやってみろ💢💢💢











自分で頑張ってやるか

やれないのなら〝ありがとう〟を言うか

どっちかやろっ💢💢💢」


とブチギレ














「こんなにばあちゃんが

じいちゃんのことを

一生懸命にやってくれているんやから


たくさん〝ありがとう〟を言ってやんなよ…」












泣いた























そして

父はそれを静かに聞き 

たまに頷き

しばらく一人になった















そしてわたしは

すぐに切り替え

父が〝ありがとう〟を

言いやすいように











「じいちゃん!

ばあちゃんが透析の片付けしてくれたよ!」


「はい!

今日の透析終わりました!」

と言うと






    





父はすぐに

「ありがとう」

と言い始めた


ずっと父が〝ありがとう〟を言いやすいように

そんな環境を作って待っていたので

それはやっと父にスイッチが入った瞬間だった












そして父は最近

「病院にいるときよりしんどい…」

と言い












ふと、それは

動いていないからかもしれない

と思った











だから

手伝ってはもらえるものの

自分でやることや

動くことの多かった病院のように











そろそろ

入院の疲れも取れてきただろうと

「もっと家でも自分のことをするため

動いた方が良いと思う」

と言い













そして

皆がご飯の準備をしているときに

一人だけ寝そべって

新聞を見ていたので












「皆がご飯の用意をしているときは

じいちゃんもお箸を用意したり

お皿やご飯を運ぶなど

一緒に用意を手伝ってほしい」

と言った















そして

心配性な母は

元々不器用なところがあり

どんどん不器用になる父を心配し

父に手をかけすぎるので










わたしはいつも

「ばあちゃんはやりすぎ

じいちゃんはやらなさすぎ

足しで2で割ればいい

と言ってきたが

なかなかその癖は抜けずにいた












だから母にも

「ばあちゃんは心配性だし器用だから

じいちゃんが怪我をしそうならさせない

こぼすようなら持たせない、わたしがやる

とずっとしてきたけど


それが、やらない、やれないじいちゃんを

育ててきてしまった


で、ここまではそれでいい


でも後残りの人生

1年か2年か分からないんやから

もうこれからはもっとじいちゃんを見守り


ご飯の用意を手伝ってもらうなどしたら

その立ったり座ったりがリハビリになるから


下手でもいいからもっとさせて

もっと自立させてあげて」

と言うと











母は

「(父にも母にも)よく言ってくれた。

ありがとう」

と言い












父はそれから

食事になったら

ランチョンマットを敷いたり

箸を取りに来たり

お皿を運んだり

食べたらお皿を下げたり

自分のお皿を洗ったりし始め












皆で

「凄い…」と言い

父は一瞬で変わり始め








それは

わたしが

重度の知的障害者と判定されている

息子にキレて奇跡が起きた

このとき











このとき




 








中学校の心の相談員をしていたときに起きた

このときの奇跡と同じで















やはり

爆発するような刺激は奇跡を起こす

と改めて思った

















そして

わたしは娘たちと

どんなことでも

「ありがとう」「ありがとう」

と言い合うようになってから










母にも父にも

「ありがとう」を伝え続け

母もたくさんの「ありがとう」を

言ってくれ










姉が手伝いに来てからは

姉にも「ありがとう」を伝え続けたら

姉もたくさん言ってくれるようになり












そして今

父の一つ一つにも

「ありがとう」「ありがとう」

と言い始めたら皆も言うになり

父の口からも「ありがとう」が増え

我が家に「ありがとう」が溢れ始めたのだが













それは

父が口を動かすリハビリになると

思ったからでもあった











だから

父はテレビが好きなのだが

わたしは












「大好きなテレビは見たらいいけど

好きではないのは消して皆で話そう!」

とも言い










それも

口を動かすリハビリのためで

話すことが

食べることにも歩くことにも動くことにも

全てに繋がると思ったからで











そうしたら

父は少しずつ

話し始め











そうしたら

久しぶりに

エアロバイクを漕ぎ始め

それも一時間も漕ぎ










そして夜には

父から本当に久しぶりに

冗談がでるなど

調子乗りじいさん〟が復活し 泣き笑い









  





わたしの爆発で

父が一瞬で

変わり始めた





















(何?この毎日泣き笑い泣き笑い泣き笑い


さらに時間があれば

ウォーキングに出かけるわたし泣き笑い泣き笑い泣き笑い














愛子、父にブチギレる 1.





愛子、父にブチギレる 3.