2021/08/15(母の誕生日3-②.) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.


























 一昨年の

去年の










色紙を作って
渡したので












今年は
何にしようかな…
と思ったとき













ふと
オリンピックが
大好きな母に
金メダルを作ってあげたい
と思った












そして
誕生日の被り物も
去年のがあったのだが











ああ
金メダルなら
月桂樹の冠だ!

と思い












母は
オリンピックや
スポーツ観戦が
本当に大好きで












東京オリンピックは
観戦に行きたい!
と言っていたくらいで









だから
この夏は











泣いたり
感動したり
時には興奮して
怒ったりしながら 笑









父と
朝から晩まで
声を出して
手を叩いて 
応援していたので












これは
喜ぶだろうな…













二日前に
月桂樹の冠から
作り始めた






























そして
次に 
金メダルを作り











わたしは
細かいことが
大好きだから











凝りだしたら
止まらなくて 笑













母は
似顔絵が
描きやすい顔だから 笑










作っていたら
そっくりで 
深夜に一人で
笑いが止まらなくて 笑


































メッセージの
花束を作りながら











ああ、
このメッセージは











母へだが
自分へもだな…
と思った






























そして当日
パーティーの招待状を作り
母が座る机の上に
置いておくと










母は
びっくりして
涙が出た
と言い



























飾り付けをし
料理を用意し











娘たちが
ケーキと
プレゼントを
用意してくれて












母の78歳の
バースデーパーティが
始まった













母は最初
信じられない
という様子だった
















でも
ケーキで
祝われ











メダルと冠と
メッセージの花束を
渡され














娘たちからは
日記をずっと
付けている母に













たまたま
母が大好きな
スズランが
刺繍されていた













素敵で
ドンピシャな
日記帳が
プレゼントされると











じわじわと
実感が湧き












喜びが
込み上げてきた
ようで

















〝再び〟、というのがいいなと思った。わたしもそう思っていたから。それを長女に話すと、これを選んでくれた長女も、そう思ったから、と言っていた(※)















食事の間中
母は











初めて
プレゼントをもらった
子どものように















何度も何度も
メダルやカードや日記を
眺めては













胸がいっぱいになったり
泣いたりしていた
































そして
母が
わたしに













「心配性の
弱い母親でごめんね…」
と言うので











わたしは
「苦労ばかりかけて
ごめんね…」
と言い













二人で
泣いた

















そして
わたしが














だから
「お母さんには
金メダルをあげたかったの…」
と泣きながら
言うと














母は
「もう、明日
死んでもいいくらい幸せ…」
だと言い










わたしは
父や母を
幸せに死なせたい
といつも
思っていたので















それは
本当に
嬉しい言葉で













ああ、それが
始まってきたんだな…
と思った


























そして
母は












お盆が明けたら
友だちと
毎朝している
グランドゴルフに












「このメダルも
冠も持って行き
見てもらうの!」













まるで
無邪気で純粋な
子どもみたいに
キラキラして
言い





























娘たちの
一歳の誕生日には













父が模造紙で
大きな
バースデーポスターを
作ってくれて












母は
ご馳走をたくさん作って
祝ってくれていたことを
思いだし













両親と
それを
懐かしみながら













「愛を込めてしてきたことは
こうやって返ってくるんだね…」
と話した

































そして今
息子












離婚はしたけど
まだ同居していた
元夫と突然出て行き
二ヶ月近く会っていないため












母は
わたしに
















「凜がいなくて
寂しいやろう…」
と泣き














一緒に
泣いた






























でも
わたしは














「狂うくらい寂しいけど


だから今を楽しみ

いつかまた
凜も一緒に祝える日を
楽しみにしているの…」













と言うと
母は












「愛子は強いわ…」
と言った




























そして母は












「だからわたしは
こうして金メダルは
凜の写真にかけているの…」













息子のことを
慈しむような顔で
話してくれたので












両親のリビングに
見に行き













母のすることが
可笑しくて
可愛くて
温かくて
愛おしいな
と思い涙が溢れた





























そして
息子とは
以心伝心でしか
ないので












きっと今
息子も
同じ感覚でいるんだろうな…
と思った





























そして
母とは












パーティーが
終わっても
翌日になっても
何度も何度も泣き















わたしは
一人で
写真を見ながら
動画を見ながら
何度も泣き











それは













自分が
力を思いっきり
出し切り生み出した
想像以上の
奇跡に












自分が
受け取り
苦しくなり
身動きが取れなくなる














まるで
出産のようだな…
と思い












ああ、それも
無限に始まってきたな…
と思い



























改めて













母の笑顔を
皆の笑顔を
これから














これでもかこれでもか
と見続けたい
と心から思い














それは
わたしの使命で
仕事だ
と思った