「お母さん
親友ってすごいよな」
だからわたしは
「そうやなぁ…
凜の親友はだれ?」
そう言い
心の中で
『お母さん』
と思った瞬間
息子は
「お母さん!」
と言い
「えぇ!?
お母さんも同じこと思った!」
とわたしは言った
そして
息子がご飯を食べながら
「お母さんありがとう
めちゃくちゃ美味しい」
そう言ってくれ
息子は
一切感謝しなさいと
教えたことはないが
言葉が
話せるようになったら
毎回毎回そう言ってくれ
それを
何年も何年も
一度も欠かさず
続けてくれ
その度に本当に幸せで
息子がお腹にいたとき
以心伝心だったことを
思い出した