ソイの死 2. | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.
















1歳のときの検査で
エイズの陽性だと 
わかった










そして
2歳になる前の
今年に入ってから
エイズの症状の一つである
歯肉炎が出始め











これ以上ひどくならないように
サプリメントなどで
口内環境を整え
免疫力を高めるよう
やれることをやってきたが









5月末くらいから
免疫力が下がったところに
ウイルスなどが入り
何度も生死を彷徨い始めた









そしてわたしは
人生の流れから
この介護は
そう長くは続かないことを
感じていたが










それが
奇跡が起こるのか
死なのかは
最後まで分からず










ただ
家族で協力しながら
病院にもお世話になりながら
ソイと日々を
精一杯生きていた











そして
NEWSのLIVEが終わり
お盆も終わったときには










ソイは
体重がかなり減り
高い所に上ることも
自力でご飯を食べることも
自力で水を飲むことも
できなくなっていた












それでも
奇跡を諦めることは
なく











でも
奇跡にしがみつくことも
なく











色々なことが
落ち着いた
この時は










ただ
運命に身を預けて










24時間
わたしのベッドで










ほぼ
ソイとの時間だけを
過ごすように
なっていた















介護で昼夜が分からない日々を過ごし、散らかったリビングで眠るソイとわたし。娘が撮ってくれたこの写真が大好き✨










ソイは
菌が
脳に入ったのか










最後は
脳障害のような
症状が出ていて









それは
全く同じだった










でも違ったのは
わたしや娘たちの
愛や
生き方で









当時はそれを
悪い
悲しい
と捉えていたのが










今回は
ソイが










余り目が見えなかったり
小脳の障害で
クルクル回ったり
水に執着したりするどれもが
可愛くて仕方がなく









病院の先生に
それを伝えると
先生は心配していたが









わたしは娘たちと
可愛い可愛いと言い続け
無条件で愛し続け









その愛おしさは
一生この状態でもいい
と思えるほどだった










そして
似ていたので











ああ
あの時の限界の愛は
ここに繋がっていたのかと
ホッとし










障害を負った息子を
無条件で愛せなかった自分も
ここでやっと
愛することができ










大変だったが
幸せで幸せで
たまらない日々を
過ごしていた




















でも
愛せば愛すほど
受け入れれば
受け入れるほど
その症状は消えた









そして
最後は
ほぼ寝たきりになり











元々
純粋そのもののような
ソイだったが










まるで
新生児のような
一切のくもりのない










さらに
純粋なソイへと
変わっていった









そして
夜中に
ふと目を覚ますと










いつもソイは 
一切のくもりのない
その目で










わたしを
じっと見ていた










そして
ああ
新生児は
こんなんだったなと
思いながら










わたしたちは
夜中中
一日中









恋人同士のように
見つめあい











この時間が
無限に続いてほしい
と思いながら











二人で
愛しかない世界を
生きていた














2018年08月18日のソイ











そして
ソイが亡くなる前日の
8月20日の夜にふと











ああ
最後の山場を
越えたなと思った










それは
そんな寝たきりの状態で
ありながら









ソイは
トイレに連れていくと
必ず尿も便もして









それは
時間でなく
母親の勘で
連れて行くのだけど










フラフラになりながらも
不思議なくらい
毎回きちんと用を足し
その夜もそうで









また
食欲にムラがあった 
ソイだったが









この日は
寝ながらだが 
その時食事にしていた
大好きなお菓子も
たくさん食べ









20日の夜は
このように










全てがスムーズに
流れ出した奇跡を
感じたからだった

これを後に〝エンジェルタイム〟と知った
猫が亡くなる直前に、一時的に起こることのある現象だと







またそれは
わたしが 
どんどん愛だけの世界
生き始めたから
でもあり










ああ
この介護も
もう終わるんだと
思った