ソイの死 5.(散骨) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.
















ソイの御骨は











いつもソイが
日向ぼっこをしていた
ベランダから













いつか
散骨するつもりで











木箱に入った
ソイは
息子の絵の前で













その時を
待っていた

































そして
毎日













ソイのことを
思いだしたり












娘たちと
思い出話を
したり












ソイの写真に
話しかけたり












ソイに
会いたいと
震えるほど
泣いたりして
過ごし














散骨するなら
娘たち二人がいる
休日で












お天気が良く
心地よく
風がある日で












猫たちに
見守られながら
散骨できたらいいなと
思うようになり












きっと
自然にその日が
くるはずだと
思っていた





























でも
今年の初秋は
週末は
雨や台風が多く











わたしも娘たちも
ソイに会いたい
という思いも
日に日に強くなり












その
天気のように











ソイへの思いは
なかなか
晴れずにいた

























でもふと












会いたいと思っては
いけない












会いたいと思っても
仕方がないのだから













と思っている
自分に気づき












会いたい
と思う気持ちを
封印する必要はなく












わたしたちが
ソイを大好きということは
ソイもわたしたちが
大好きで












だったら
わたしたちが
ソイに会いたいということは
ソイもわたしたちに
会いたいのではないか














と思うように
なった












そして
長女はずっと












ソイのように
鼻がピンクな子が
またうちに来たらいいな
と言っていたが













わたしは
もちろん
そんな運命になれば
それを喜んで受け入れる
つもりだったが












でもどこかで
ソイの代わりは
いないのだからと
思っていた












でも
ソイに会いたい
という気持ちを
認めたら












もう
生まれ変わらないだろう
と思っていた
ソイが













また
生まれ変わって












今度は
病気も障害もない
健康なからだで
うちに来るのではないかと
思うようになり













それを長女に
伝えると












わたしは
そう思っていたよ
と言い














その頃
次女は











夜に近所で
ソイにそっくりな
野良猫に














何度も
出会うように
なっていた


























そうしたら
わたしの悲しみが
一瞬で消えた












そうしたら
そろそろ
散骨する頃だ
と思い始め












天気が良く
気温も心地よく
風も吹き











忙しい娘たちが
二人とも揃う今日
散骨しようと
思ったら











今日はちょうど
ソイが亡くなって
四十九日目で

























ああ











やっぱり
ソイとは











気持ちが
同じだった
と思った