オイルディッピングをやめて…? | 力太郎のブログ

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シマノの内装三段仕様のブリヂストン・スターロード(シティ)

2006年のモデルらしいですが当時の価格は35,800円(※参考08年モデルの場合)

日本メーカーの日本製の自転車だと感じる部分はブリヂストン伝統の丈夫なフレームと

シマノの内装三段も日本製です。

オリジナルの仕様から自分好みの部品を付けて概ね満足なのですが唯一の不満が

3速時の逆回転させた時のフリーなのかラチェット音なのか?

抵抗と音がちょっと気になるなと思った所です。


オイルディッピング後の内装三段

とはいえ1速から3速や3速から1速の変速はオイルディッピング後一年経っていますが変速感が良好で良いと思いますが…ややその部分の箇所だけ凄く気になります。

組み間違えで起こる症状とも少し違うのが走っていて不思議でした。

暫く走れば気にならなくなる所なのか?仕様だったか?分解前に車両に組んだ状態で確認していないので最初の状態が分からない内装三段の後輪です。

今までも27インチの内装三段車の時も同様な作業はしていたはずなのでおかしいなと思いつつ…組み間違えや何かの間違いもあるので分解しました。

本当はシマノ純正の

↑これを使ってメンテナンスをすれば良いのですが…

 

↑海外でオイルディッピングされている動画を見ると

オイルの粘度指数は0w-20位のエンジンオイルに似ていますが…

色が青い以外はどんな主成分でしょうかね?

ギヤオイルを使われる場合も見ましたが自分はATFを使いました。

※あくまで自分の自己責任です。

実際にオイルディッピングで以前書いた記事は?

オイルディッピング?したいです#1

オイルディッピング?したいです#2

今回のスターロードに元々付いていた後輪ではなくて中古で購入した後輪をオイルディッピングした記事は↓

分解組み立てオイルディッピング①

分解組み立てオイルディッピング②

この後輪を今回、自転車に組んだ上での異音まで行かないですが気になったのでこのままでは今まで内装3段のオイルディッピング記事を書いていたのも公開中止しないといけないと思い誤った情報を流してしまうのではと危惧したので…

以前、オイルディッピングした26インチの内装三段のインター3組み方が間違っていたのか?

確認も兼ねて分解して今度はグリスでメンテナンスしたらどうかと思いました。

ダイネックスサーボブレーキの17mmのナットを外し

ブレーキ側の17mmのロックナットと14mmの球押しを緩めるとハブシェルから内装三段のユニットの駆体がスプロケット側へ抜けます。

オイルディッピング前にベアリング部分に予めグリスを塗布してからATFに付けたので程良い油膜がある状態でしょうか?

 

3速時の逆回転に違和感を感じたので↑のラチェットの爪が戻りが悪いのか?間違った組み方かと思いましたが異常は感じず…

強いて言うなら3速時は広がる爪は問題ないですがワンウェイのクラッチ機構だと思いますが強引に逆回転させると爪の戻りが悪い様な気がします。

オイルディッピングにして浸けた時は90秒程なのでATFとグリスは混ざらないのでATFは汚れませんでしたが駆体に付いた油膜は混ざっていますね。

 

あとスプロケット側のフリー機構が入った球押し調整の加減が左右したかと思いました。

INTER3の動画だと遊びなく止まった位置から120度戻すような指示に感じました。

 

 

動画だけ見てもこの辺の調整の目安が自分は判り難いな…と

軸方向に動き代がかなりあるのでアクスルシャフトのスプリングの反力が出ない位置からかな?と前回思いつつ分解前にメモした寸法に近付けて固定したいと思います。

 

 

二速への動きは分解前は問題なく、変速はとてもスムーズ

 

 

よくグリスを付け過ぎたりグリスの固着があると2速が抜けるとか入らないはこの部分のワンウェイクラッチの爪の動きに左右しますが組み方は間違ってなく問題は感じませんね…一応、ブレーキ側のEクリップを外して分解していきます。プッシュロッドは問題なし通常用と軸長用で長さの違いがあるので注意。

※地元のホームセンターだとなぜか?サギナカ取り扱いパッケージで二種類売り場にあり間違えそうになりますw

 

分解しつつ清掃

 

 

 

専用の白いグリスをベアリングやハブシェル内や駆体部など適量塗布しますが自分はウレアグリスを塗布しました。

 

 

オイルディッピングを止めてウレアグリスを塗布後

動画で作動状況の確認で撮りました。

 


オイルディッピングからグリス潤滑後

 

少しは良くなったような…変わらないような?

 

この際、スターロードに付いていた後輪を分解して診てメンテナンスをして入れ替えて見ようと思いました。

 

分解前…状態は年数相応で目立った錆は無くても汚れや表面の輝きがないので綺麗になるかどうか…

 

ダイネックス・サーボブレーキ機能に問題はないですがケース上部が錆びているので入れ替えます。

 

ハブも表面が綺麗では無いですね…

 

ブレーキ内部意外と綺麗でブレーキシューの残量も十分ありますね!

 

 

 

何か…嫌な綿と泥除けの裏にはカマキリの卵(蜘蛛かも…)みたいなのが付いていました!

 

 

一応、寸法を測っておきます。

それぞれ個体差があるので寸法は異なります。

 

 

 

専用工具では無くても汎用のプーリー廻り止めで外せました。

 

 

 

付ける時は固着しないようにネジ部に薄くグリス塗布します。

 

 

スポークは通しでは無く蝶穴なのでスポーク交換しやすいですね。

 

 

汚れてますね…内部の状態が気になります。

 

 

分解していきます。

 

 

ロックナットと球押しナットを取ると

 

 

あれっ?

状態が良いw

ハブグリスが綺麗に残っていますね。

 

 

ホントに状態が良いw

グリスが綺麗に残っています!さすが日本製のシマノ内装3段ハブ

凄い汚れて潤滑不良を期待したので…拍子抜けするほどですw

 

 

ハブシェルも程良い加減でグリスが残っていて過去に整備済みの自転車だったのかな?

新車時からだったら本当に中身の状態は良い個体です。

 

 

奥のベアリングにも綺麗にグリスが塗布されて程度が良いです。

 

 

分解せずともちょっとの清掃で十分機能していたと思うので分解しなくても良い個体でした。

 

 

ここもしっかり測ってメモします。

※寸法に個体差があります

 

 

測ったので順番に分解スプロケット&防水カバー類を取ります。

 

 

内装ハブグリス…

綺麗だったので取らなくても良かったと思いましたがパーツクリーナー等で綺麗に除去しウレアグリスを適量塗布しようと思います。

 

 

ここの寸法も測って組む時の目安にします。

 

 

球押しのナットとハブ軸の太さが変わる境を基準に測りました。

※寸法には個体差があります

 

 

古いグリスを除去し綺麗にして

 

 

それぞれの部品にグリス塗布

 

 

摺動する部分や駆体が嚙み合う構造の部分ベアリング(リテーナーベアリングの内外や収まる所)や防水カバー裏側などハブの中も

 

 

新品のAZウレアグリスを使いましたが黄色味かかった乳白色系かと思いきやけっこう透明だったのでグリス違いと思いましたがw

酸化しないと綺麗ですね。

 

 

適量?塗布

 

 

分解したので元の寸法に近い場所で固定(仮)

 

 

 

適量塗布…ワンウェイクラッチの部分は摺動し重要箇所ですが塗布の加減に注意ベアリングの所はたっぷりと(※個人的な見解)

 

 

 

防水カバーも裏側の縁にグリス塗布

 

※内装ギアの駆体ユニットとハブシェルが接する一番大きなリテーナーベアリングが嵌るので忘れずに

 

 

 

スプロケットが嵌る溝は塗らなくて良いです。

※個人的にはプッシュロッドの通る摺動部は潤滑切れも問題ですが、グリス固着の作動不良を起こしたくないのでグリスをたっぷりと詰める程塗らないようにしてプッシュロッドに薄~く塗る程度で留めました。

 

 

 

ハブシェル内もグリス塗布ですが多すぎないように注意しつつ

奥のブレーキ側のベアリングもグリス塗布を忘れずに…

 

 

一通りグリスを塗布したらブレーキ側で球押し調整とロックナットで固定し先に測った寸法に近い数値にします。

 

 

 

ちゃんと動作するか?

フレームに後輪だけ付けて最小限で動く状態でベルクランクなどシフト調整し確認

 

 

さて、どうなるかな?

 


スターロードの後輪 グリスアップ・メンテナンス後

 

動画で見てもあまり変わらない印象ですがw

一番最初の頃に感じた違和感は…個人的には良くなった感じがするので良しとして最終的にちゃんと組んでようやく自転車も渡せます…が!!

 

タイヤを見ると…パンクしているのかな?

 

 

最後の最後で前輪がパンク?はっきりしたパンクでは無くスローパンクっぽい感じ…

空気入れ過ぎて気付かないうちにチューブ破裂かと思うと確認しても穴らしい所は分からず

水調べをして微細な空気漏れが一箇所

タイヤトレッドではなくニップル側にありました。

リムテープがあるのにおかしいw

 

 

どうやらパンク箇所が思いっきりニップル側の真ん中!

リムテープがずれたのかと思いましたが問題なく、何度慎重に触って見ても異物は見当たらず

これは新品のハブダイナモのホイールでしたが

ニップルのバリやリム内の接合部の荒い研磨痕で僅かにチューブにずれてパンクしたようです。

 

 

 

念には念を…なのか?ニップルの頭やリム内部、接合部の研磨痕を紙やすりで磨いてからリムテープの下に養生テープの幅が狭いタイプを貼り付けて万全を期します。

 

 

 

凄~く久しぶりにパンク修理一回目は失敗w

糊が乾く前に貼ったのか?フィルムを剥がす段階で縁が剥がれ…糊も古かったかも?乾かす時間を延ばしドライヤーも使うと上手く貼り付き穴は塞げたでしょうか?

二度目でなんとか成功。

 

 

 

 

ちょっと多めに膨らませてみました!大丈夫かな?風呂場で水調べしましたがw

他に穴は無かったです。

100円均一のよりマルニのパッチは初めて使いましたが良いですね。

 

 

 

 

 

重複しますが、パンク修理後。

パンク箇所はこんな感じの場所でした。

パンクしてから何度もチェックしても異物はなく…

もしやと思ったリム内、ニップルのバリでは?と思い慎重に素手で触ると

触れば少し気になる位のニップルのバリ!?でした。

新品ハブダイナモの前輪だから未チェックで組みましたが確認はやはり必要で

こんな所でパンクしたのは二回目ですw

真相はニップルのバリ?とわかりましたが…

渡す直前のタイヤの空気補充で異変にようやく気付きましたが危なかったw

錆取りよりも、パンク修理ってホント一番難しい…

肝心の試運転後…良い走りで問題解決ですw

何が悪かったのかな?えー

10年も経ったBSスターロード、本当に整備完了です。

大事に乗って欲しいです。ウインク

今日もご覧頂きありがとうございました!おねがい