DO-S DO-Sシャンプー 解析 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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美容と健康、美髪と美肌にまつわるケミカル裏話を美容に詳しい「化学の先生」が分かりやすいコラム形式で徹底解説!
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化粧品類の評価・解析も更新中。

 

DO-S DO-Sシャンプー 解析



       洗浄力:★★★★☆
     低刺激性:★★★☆☆
     補修性能:★★☆☆☆   
      しっとり感:★★☆☆☆
     ハリコシ感:★★★☆☆  
     サラサラ感:★★☆☆☆
     ふんわり感:★★★★☆  
      さっぱり感:★★★★☆
ダメージヘア適正:★★☆☆☆   
スカルプケア適正:★★★☆☆ 
      価格適正:★★☆☆☆(500ml:4250円) 
  
      総合評価:★★★☆☆


かの有名美容師考案のシャンプーです。

まぁご自分で明言されている通り、

内容事態そこまで良いものではないですよね。

もちろん大量生産品ではないですからお値段も安いとは言えませんし…。

んー、じゃあ何が良いの?という話は後述します。



まず洗浄剤のベースですが、

ココアンホ酢酸Na

アニオン界面活性剤のような名前ですが実は両性界面活性剤の一種です。

中性で洗浄力を発揮する洗剤ですが、刺激性は低いです。

弱酸性のシャンプーに使えないのと起泡性が低いのが難点ですね。



パレス硫酸Naは、

ラウレス硫酸と同様の刺激を持つアニオン界面活性剤です。

洗浄力は強いですが粘膜への刺激はかなりありますよね。


コカミドDEAは起泡性向上。

両性界面活性剤ベースで

後続にグルタミン酸系のアミノ酸系も入れてますので、

刺激性は可もなく不可もなくですが、

パレス硫酸のおかげで

「低刺激シャンプー」ではないと言えますね。


ホホバオイルは17種のアミノ酸を含む天然ワックス。

高い保湿作用と微弱な補修作用があります。

グルチルリチン酸2Kは肌荒れ防止成分です。


ナイアシンアミドはビタミンB3ですけど、

これは補酵素の一種ですから食べたほうが効果がありますよね。

ビタミンCのようにそれそのものに高酸化作用があるとかいうわけでなく、

体内で別の酵素の働きを助けるのに重要な物質ですが、

頭に付けて効果があるかはかなり微妙な成分ですよ。



あとブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルは非常に珍しい防腐剤。

まぁ安定ですが、完全な防腐剤ではなくて効かない菌もいるようです。

そういう点では完全無欠のパラベンには引けをとっていますよね。




まずこのシャンプーは、

ホームケアとして使用するものではありません。

ですからそもそも、

僕がここで一般消費者向けにこのシャンプーの解析をするのは少しずれてます。

一般消費者のホームケア用として考えれば、

その内容とお値段から

このシャンプーに三ツ星以上の評価はできませんが、、



美容師さんに対して言えば、これが妥当の評価とは言えないでしょう。



このシャンプーはサロン施術を助成する為のシャンプーです。

ですから皮膜しないし、キューティクルも閉じない。


ただ皮膜を落とすことを理想にしたら

僕だったら強力なアニオン界面活性剤なんか使用しなくても、

まったく皮膚や髪に刺激を与えず強力に皮膜除去できる洗剤なんか

いくらでも思い浮かびます。


ですが、それはホームケアの思考なんですよね。


サロンのシャンプーに求められるのはそのシャンプー後に

パーマやカラーをして十分に効果を発揮させることができるかどうかです。


強力なアニオン界面活性剤には、

強力な膨潤作用があります。


膨潤作用とはすなわち毛髪内部に水を浸透させる性質のこと。

これは保湿性とは全く異なる性質です。

毛髪は湿潤状態では乾燥状態よりも非常に弱い状態となりますし、

膨潤した髪は摩擦が上昇する為、

基本的に毛髪の膨潤はヘアケアとしては避けるべきものです。


しかしこれが一旦サロンにおけるケミカル処理の現場に移ると、


膨潤した毛髪には高い浸透圧が生じる為

例えばパーマ剤やカラー剤、トリートメントなどがよく浸透するのです。


よく浸透すればそれだけ少ない量、低い濃度での施術が可能ですし、

パーマやカラーによるダメージも少なくなるということです。


製作者本人がアニオン界面活性剤の膨潤作用を

知っていたかどうかはかなりきわどいですが…


結果的にこのシャンプーは

サロンで扱う上では非常に勝手の良いシャンプーと言えます。




しかしこれは十分な知識を持っているから活用できるものであって、

全く知識のない一般消費者には確実に手に余るシャンプーでしょう。


そう言う意味では、やはりこの刺激性とお値段を考慮すれば

ホームケアとしては全く相応しくないので、

この場で高評価を下すわけにはいきませんね。


おうちで使ってて「微妙」「ギシギシになる」とかいう感想は、

むしろ当然です。

サロンケアとホームケアの理論は全く別なので、

サロン用のシャンプーをうちでも使おうっていうのは無理な話なのです。

特にこのDO-Sシャンプーは、

名前からしても相当どSで扱いにくい製品といえましょう。



一応商品説明も載っけときますね↓

 

 

 

 

 

 成分表示

 

 

 

 

水:ココアンホ酢酸Na:(C11-15)パレス-3硫酸Na:コカミドDEA: グリセリン:ココイルグルタミン酸TEA:ホホバ種子油:ステアリン酸グリコール: グリチルリチン酸2K:ナイアシンアミド:ポリオタニウム-10: ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル:ヒドロキシプロピルシクロデキストリン: 安息香酸Na:香料
 
 商品説明
頭皮、毛髪を洗浄する事のみ考えたシャンプー。 パーマやカラーの悪い成分を落とす事やシリコンやポリマーなどの皮膜を落とす事のみ考えました。 前バージョンのテクナールより、乳化作用に少しだけこだわりました。 匂いは、ライム系。 シャンプーの使い方は、はじめは2度洗いからです。 汚れ、皮膜の付いている方は1度目は泡も立ちにくいと思います。 その時はゴシゴシとせずにサッと流してください。 2度目もそうです。 泡立ちが良くなるまで続けてください。 泡立ちが良くなったらやさしく洗い、泡が付いたまま、しばらく時間をおいてください。 皮膜等を落としやすくしてくれます。 そしてお流しは、しっかりキュッキュとするまで流してください。 素髪にするのが重要です! はじめは絡まることもあると思いますが、ここまで流さないとまた髪に皮膜が乗ったままになってしまいます。 ギシギシになっても心配しないでください。 しっかり染み込むトリートメントがありますので★


→DO-Sトリートメント 解析


(この記事はリクエストです)

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