歯車はいつまでも、逆に回り続ける。その痛みは日に日に増して行った。
どこに行けば、キミにまた出会えるだろう。
何をすれば、キミに出会えるだろう。
最近、そんな事を考えるようになった。
僕は、いつまで、キミを追いかけているのだろう。
続く
歯車はいつまでも、逆に回り続ける。その痛みは日に日に増して行った。
どこに行けば、キミにまた出会えるだろう。
何をすれば、キミに出会えるだろう。
最近、そんな事を考えるようになった。
僕は、いつまで、キミを追いかけているのだろう。
続く
「 何か買うの? 」
「 ううん、ただこの街の地図とかないかと思って 」
そうだった、朱里は転校して来てまだ二週間しかたっていない。
まだこの街にも慣れていないのだろう。
「 私、この街の映画館とか知らないから・・・ 」
朱里は苦笑いしながら地図帳を探す。
僕は朱里の右腕を掴んだ。
「 大丈夫だよ、僕が連れて行くから 」
「 あはは、ごめんね 」
朱里は笑いながら言った。彼女は優しすぎるようにも思えた。
普通なら、自分から連れて行ってと言うものなのに。彼女は自分で全てやろうとしている所もあるようにも思えた。
「 謝る事なんてないよ。朱里はまだこの街の事そんなに知らないんだから 」
僕は彼女の腕を離し、微笑みながら言った。
「 ありがと、早く慣れないとね 」
朱里も微笑みながらそう言った。
続く
「 ふふ、小説とかの話しになると真剣な顔するよね、勇輝君って 」
「 でも、朱里が初めてかな。こんな小説とか、将来の夢の話しをするのは 」
「 そうなんだ。何か嬉しいな 」
朱里は微笑みながら歩き出した。僕も彼女の後をついて歩く。
「 あ、ねぇ、コンビニに寄っても良いかな? 」
少し先に見えたコンビニを見て、朱里は聞いてきた。
「 うん、良いよ 」
僕はそう答えると、朱里は小走りでコンビニの方に向かって行く。
「 あ、朱里!待ってよ 」
「 早く早く! 」
朱里はまるで小学生の様にハシャギながらコンビニの中に入って行く。
僕も朱里の後に続いてコンビニに入る。
「 朱里? 」
朱里は雑誌置き場の所で何かを探していた。
続く
「 朱里は、どんな小説が好きなの? 」
「 え?どうしたの急に 」
朱里は僕の方に振り返り、聞いてきた。
「 僕は、小説家になりたいからさ。どうせなら、朱里が楽しく読める様なの書きたいと思って 」
僕は彼女の微笑む顔や、笑顔が好きだった。でも、僕が何かして笑ってくれた事はあんまりなかった。だから、彼女が喜んでくれる事をしたいと、この時、僕は初めて思った。
「 うーん、私が好きなのは・・・、やっぱり恋愛小説かな 」
恋愛小説か。僕は今まで、未完ではあるがいくつかの小説を書いた事はある。
でも、それはどれも幻想物ばかりで、現実的な小説は書いた事がなかった。
「 その映画見れば、何かヒントがもらえるかな 」
小説を書きたいと思ったきっかけをくれたのは恋愛映画だった。でも、僕は一度も恋愛物を書いた事がない。
続く
「 うん、楽しみだな~ 」
朱里は楽しそうに僕より先に歩きだした。空を見上げる。
雲一つない、青い空。まだどこか寒い四月の春も、今日で終わりだ。
「 ねぇ、その小説って、どんな話なの? 」
僕は朱里の後を追うように歩きながら聞いた。
「 簡単に言うとね、二人の恋人がくっついたり、離れたりする話しなの 」
「 最後はどうなるの? 」
「 ふふ、それ言ったら映画面白くなくなっちゃうよ 」
朱里は笑いながら言った。でも、きっと、その物語は悲しくて、切ない物なんだと僕は思った。
続く