「 朱里は、どんな小説が好きなの? 」
「 え?どうしたの急に 」
朱里は僕の方に振り返り、聞いてきた。
「 僕は、小説家になりたいからさ。どうせなら、朱里が楽しく読める様なの書きたいと思って 」
僕は彼女の微笑む顔や、笑顔が好きだった。でも、僕が何かして笑ってくれた事はあんまりなかった。だから、彼女が喜んでくれる事をしたいと、この時、僕は初めて思った。
「 うーん、私が好きなのは・・・、やっぱり恋愛小説かな 」
恋愛小説か。僕は今まで、未完ではあるがいくつかの小説を書いた事はある。
でも、それはどれも幻想物ばかりで、現実的な小説は書いた事がなかった。
「 その映画見れば、何かヒントがもらえるかな 」
小説を書きたいと思ったきっかけをくれたのは恋愛映画だった。でも、僕は一度も恋愛物を書いた事がない。
続く