それでもキミを追いかけるから11「 うん、楽しみだな~ 」 朱里は楽しそうに僕より先に歩きだした。空を見上げる。 雲一つない、青い空。まだどこか寒い四月の春も、今日で終わりだ。 「 ねぇ、その小説って、どんな話なの? 」 僕は朱里の後を追うように歩きながら聞いた。 「 簡単に言うとね、二人の恋人がくっついたり、離れたりする話しなの 」 「 最後はどうなるの? 」 「 ふふ、それ言ったら映画面白くなくなっちゃうよ 」 朱里は笑いながら言った。でも、きっと、その物語は悲しくて、切ない物なんだと僕は思った。 続く