「 何か買うの? 」
「 ううん、ただこの街の地図とかないかと思って 」
そうだった、朱里は転校して来てまだ二週間しかたっていない。
まだこの街にも慣れていないのだろう。
「 私、この街の映画館とか知らないから・・・ 」
朱里は苦笑いしながら地図帳を探す。
僕は朱里の右腕を掴んだ。
「 大丈夫だよ、僕が連れて行くから 」
「 あはは、ごめんね 」
朱里は笑いながら言った。彼女は優しすぎるようにも思えた。
普通なら、自分から連れて行ってと言うものなのに。彼女は自分で全てやろうとしている所もあるようにも思えた。
「 謝る事なんてないよ。朱里はまだこの街の事そんなに知らないんだから 」
僕は彼女の腕を離し、微笑みながら言った。
「 ありがと、早く慣れないとね 」
朱里も微笑みながらそう言った。
続く