Shudder Log -13ページ目

Shudder Log

* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

視線を感じて顔を上げると、ドンホがこっちを見ていた。
 
「何?」
 
尋ねると、つまらなそうにため息をつく。
 
「こういうときは気付くのに」
「何が?」
 
ドンホは背を丸めて、頬杖をついた。
 
「別に」
 
上目遣いのその様子は、ずいぶんと挑戦的だ。
俺は少し楽しくなって、口元が緩むのを感じた。
 
「言えよ」
「いいよ」
 
眉をひそめて、ドンホは嫌そうな顔をする。
尖らせるでもない唇も、眉に倣って歪んでいる。
 
「いいから言えよ」
 
ドンホはため息を吐いて、目を逸らす。
 
「何でもない」
 
俺は立ち上がって、ドンホの隣に座りなおす。
ソファは深く沈んで、二人の距離を詰める。
背中に体重を預け、肩に腕を回して顔を覗き込む。
 
「言えって」
 
もう一度大きく息を吐いて、ドンホは体の力を抜いた。
 
「ステージではこっち見ないじゃん」
「え?」
 
予想外の言葉に、俺は聞き返す。
 
「ずっとスヒョン兄のほう向いてるでしょ」
 
何を当たり前のことを言っているんだ。
進行役のスヒョン兄が中央で話せば、そちらを見るだろう。
返事を待たずに、ドンホは続ける。
 
「右側、見ないからさ。何度フンミン兄のハイタッチが空振ったことか」
 
そうは言いながら、その表情は和らぐ。
 
「ま、笑い取れるからいいけど」
 
肩をすくめ、ドンホは俺を見た。
 
「こんなときには、すぐ気付くのにね」
 
こっちを見て、という視線に?
 
「だって、コンサート中なんて視線の嵐だろ」
 
やっと俺が言うと、意外そうに目を丸くした。
 
「え?」
「客席から浴びるように見られてるのに、そんな気配なんて分かるかよ」
 
俺は脚を組んで、その上に肘を付いた。
身体が前に倒れて、自然と腕も離れる。
 
「でも、フンミン兄とは結構目が合うんだけど」
 
ドンホの答えに、今度は俺が驚く番だった。
いや、驚くことではないのかもしれない。
フンは気が利いて、回転が速い上に日本語も上手い。
逆サイドの誰かが喋っていても、ドンホを気遣う余裕がある。
 
「集中したら周りが見えなくなる俺とは違うって?」
 
また眉を寄せて、ドンホは口ごもる。
 
「そういうわけじゃないけど、スヒョン兄には反応いいじゃん」
 
自分より右側に対しては反応が悪いのに。
フンに対しては反応が悪いのに?
 
「兄想いだな」
 
思わず呟くと、呆れたように髪をかき上げた。
 
「そんなんじゃないって」
 
俺は笑いを噛み殺せずに、乱れたドンホの髪を撫で直す。
 
「右側は、優秀だから」
 
ドンホも、フンも。
よく気が付いて口の悪い末っ子も、戦闘力の高いツッコミ担当も。
よく出来ていて、俺のフォローが必要な場面はあまりない。
 
「ステージの上では、あの人にだけ注意を払わせてよ」
 
頑張り屋で、泣き虫で、少し俺様気質なリーダーに。
限界まで身を粉にしてしまう働き者に。
その代わり。
 
「今みたいな時はワガママでも何でも聞いてやるからさ」
 
抱き寄せようとすると、ドンホは身体を引いた。
 
「ジェソプ兄にワガママ聞いてもらったことなんて一度も無い」
 
首を振るドンホに、俺は抗議する。
 
「そんなことないだろ」
「ない。一回も」
 
言い切るなら、それでもいい。
ドンホの頭を引き寄せて、俺は尋ねた。
 
「じゃあ、これが最初の一回だ。何が欲しい?」
 
顔を近付けて、ひとつの答えを促す。
 
「キスはいらない」
 
天邪鬼な末っ子は、挑戦的な視線を寄越す。
 
「分かった」
 
言葉だけなのは、お互い様。
ドンホは素直に目を閉じ、俺はその唇に口付けた。

何も言わずに手を取って、しげしげと眺めた後、AJは言った。
 
「キソプの爪、伸びてるね」
 
僕はAJの手の中にある自分の指先を見る。
 
「そうでもないよ」
 
切ったばかりではないが、それほど長くはないと思う。
 
「伸びてるよ。危ないから切れば」
「何が危ないの」
 
触ってみても先は丸いし、衝撃で折れるほどでもない。
 
「危ないよ」
 
理由を言わないAJは、まだ僕の手をもてあそんでいる。
 
「じゃあ、あとで切っとく」
 
僕の話が分からないという割りに、AJは時々説明を省くことがある。
スイッチが入るとうるさいくらいなのに。
 
「うん、そうして」
 
真面目な顔のまま、ようやく僕の手を解放する。
ふとAJの手元を見ると、爪の長さは僕と大して変わらない。
 
「ジェソプも伸びてる」
 
AJは自分の指先を撫で、首を傾げた。
 
「そうでもない」
 
ちょっとムッとして、僕は言う。
 
「マネしないでよ」
「マネしてない」
 
即答するAJは、それでもまだ真面目に見える。
 
「僕と同じくらいだよ」
 
だったら、AJの基準では伸びてることになるんじゃないの。
 
「俺はいいんだよ」
「どうして」
 
尋ねると、AJは顔をあげた。
再び僕の手を取って、反対側から掌を重ねるように手首を掴む。
反射的に身体を引く僕をその腕で引き止めて、予想通り、唇を重ねてきた。
軽いキスに瞼を閉じる。
けれど予想外に、そのキスは深くなった。
噛み付くつくように唇が塞がれる。
空気を求めて口を開けば、舌が容赦なく侵入してくる。
受け止めるだけで精一杯の僕とは反対に、AJは楽しんでいるようだった。
数時間のような数分が過ぎて唇が離れると、目の前には満足げなAJがいた。
やっと見せた、いつもの意地悪な笑顔。
 
「ほら、だから危ないって言ったんだ」
 
視線で促された先には、繋がれたままの腕。
そこには、くっきりと爪跡がついていた。
言葉を失くした僕の耳に、AJはキスをする。
 
「俺は切らなくていい理由も分かったろ」
 
囁いて、掴んでいた僕の手首を離す。
それから、指を絡めて手を繋ぎ直した。
 
わかった、と答えるわけにもいかず、僕は黙って手を握り返した。

あまり表情が変わるほうではないから、感情を読むのに少し困ることがある。
だから、たとえば今日のような日は、かえって不思議な気分になる。
 
斜に立ったフンは黙って俺を見つめて、何も言わずに視線を逸らした。
 
「大丈夫だよ」
 
笑顔を作って、声をかける。
フンは振り向いて、口を開いた。
 
「大丈夫なわけないだろ」
 
早口で言って、気が付いたように、ゆっくり続ける。
 
「そりゃ、そうだったら、いいけど」
 
唇を結んで、まっすぐに俺を見る。
滲む痛々しさを心苦しく思えば、自然と眉が下がる。
俺の内心を察したフンは、ぎこちなく顔を背けた。
少し迷って、俺は腕を差し出す。
 
「フンミン」
 
フンは俺の手を取ったが、顔は上げなかった。
 
「大丈夫だよ」
 
もう一度言ってみる。
半分は嘘で、半分は本当。
 
「ごめん」
 
俯いたまま、フンは言う。
 
「何が?」
 
尋ねたが、答えはなかった。
 
辛いのはイライなのに。
自分が気を遣わせてしまって。
 
きっとそう言う代わりに、フンは俺を抱き寄せた。
柔らかな、触れるだけのようなハグ。
 
「早く良くなりますように」
「ありがとう」
 
身体が離れると、やっと緊張を解いたフンがいた。
 
「無理しないで」
「うん」
「元気になることだけ考えて」
「うん」
 
つられて笑えば、フンも口角を上げる。
その裏にまた、痛みを隠して。
 
「キスミのためにね」
「うん」
 
大丈夫だと言ったのは、半分嘘で、半分本当。
 
身体はまだ大丈夫じゃない。
でもすぐによくなるから大丈夫。
ファンを悲しませたことは大丈夫じゃない。
でも6人がいれば、きっと大丈夫。
 
「愛してるよ」
 
そう伝えてみても、表情がすごく変わるわけじゃない。
だからたとえばさっきのように、何を考えているのか明らかなときは、その僅かな変化が雄弁に内面を物語っていて、俺は不思議な気分になる。
 
「僕も愛してる」
 
二度目のハグは、一度目よりも強かった。
だから、心配させてごめん、とは言わないことにする。
だってメンバーだから。
言わなくたって分かるなんて。
甘えたって、大丈夫。
 
抱き返す代わりに、俺はフンの頬に口付けた。

吸血鬼モノでどうか。
あと鬼のときに少し考えた、星野架名の「赤い角の童留」とか、冨樫の「レベルE」の食人鬼編とか。篠原千絵の「蒼の封印」もあるね。
SHは吸血鬼で、当たり前だけど血を吸わなきゃ生きていけない。
あるいは精気を吸うか、そのまま食べるか。
KSはSHの屋敷の庭に迷い込み、SHに見つかり、食事に招かれ、薬を盛られて眠っているところで血を吸われる。
が、そこで血友病であることが判明。
本当なら夜明けにはには屋敷を廃墟っぽく偽装して、迷い込んだ旅人は放り出すんだけど、そうするわけにもいかず、SHは吸血鬼であることをKSに知られてしまう。
そしてそのまま居着くKS。
二人は交流を深めるが、SHには食料が必要で、常に目の前にご馳走(=KS)がいる状態に段々耐えられなくなり…。
噛み付くようなキスではなくて、キスするように噛み付いちゃう。
久しぶりの血を貪るように飲むが、我に返ったSHはKSを放す。
唇から流れる血で、顎や首や胸元を赤くしたKSの、見開かれた目。
SHはそのまま逃げるように屋敷を去り、放浪の旅へ。
数年後、再び屋敷のある地域を訪れるSH。
そして、そこで噂を聞く。
森の中の屋敷に住んでいる青年がいるらしい。
この世のものとは思えないほど美しさらしい。
吸血鬼らしい。
元は人だったらしい。
誰かの帰りを待っているらしい。
SHは屋敷のあった場所へと走り出す。
辿り着いた先に居たのは――。
 
KSは人間のままだったというほうがよさそうかね。
これを見ながらふと思ったんだけど、こっちを見たときにも思ったんだけど、KEってその場にいる人のことを指すときもHeというんだよね。
それっていいのかね。
壁に置かれた椅子にもたれ、深呼吸した。
こめかみを押しながら、瞼を強く閉じる。
ぼんやりした頭痛を感じる。
どうやら。
暑さのせいだけではない。
 
隣に気配を感じて、俺は目を開けた。
横を見ると、キソプがスマホを手に水を飲んでいた。
視線に気付いて俺を見る。
 
「スヒョン兄も要る?」
 
そう言って、ペットボトルを差し出す。
 
「ああ」
 
ボトルを呷ると、思いのほか喉が渇いていたらしい。
それなりに残っていた水を、俺はそのまま飲み干してしまった。
 
「あ、悪い」
「別にいいよ。持ってこようか? まだ欲しいなら」
「いや」
 
俺はボトルを潰した。
キソプは笑顔を見せてから、手元の画面の操作に戻る。
 
「お前は?」
「僕もいいよ」
 
僅かに笑みを口許に残した、真剣な表情が答える。
体調が悪いとは思っていないらしい。
それは構わない。
けれど。
 
悪いのが機嫌だと思ったのだしたら、こうして近くに来ることは珍しい。
普段だったらフンやAJが俺に構うのを、不安そうに遠くから眺めるだけなのに。
 
俺が思わず鼻を鳴らすと、驚いたように振り向いた。
 
「何?」
「別に」
 
椅子に座りなおして、俺はまた目を閉じる。
頭を壁に預け、天井を仰いで。
片目を開けると、キソプはまだ俺を見ていた。
 
「何?」
 
今度は俺が尋ねれば、真似をするように答える。
 
「別に」
 
俺が思わず口角をあげると、キソプは首を傾げた。
 
「変なヒョン」
 
どっちが。
そう思ったが、口には出さなかった。
グループの次男坊。
家族のたとえ話ではなく、事実上の次兄。
俺に次ぐ「ヒョン」として振舞おうとしているのかもしれない。
 
「時間になったら起こして」
「うん」
 
俺は三度まぶたを閉じる。
隣にある肩に腕をかけると、手の甲に掌が重なる。
体重をかけて、わざとため息をついてみても、身体が強張る様子はない。
 
頼もしくなったもんだ。
心の中で呟く。
それから、頭を預ける振りをして、首元にこっそりとキスをした。
息を呑む音がして、一瞬にして背中が緊張するのが分かった。
 
笑いを噛み殺しながら、俺はもう一度こめかみを強く揉む。
頭痛はまだ治まりきらない。
暑さだけのせいではないだろうが、どうやら水は効いたらしい。
それに、別の方の原因も。
もしかしたら、少し軽くなるかもしれない。
 
焦ったキソプの声を遠くに聞きながら、俺は眠りに落ちた。
少女時代のBEEP BEEP。
 
 Kissで口が塞がれてないなら
 ねえ誰といたって電話に出て

 
あるいは「恋人までの距離」のエア電話とか。
 
 
 ***
 
 
「シウォン、それ何」
 
掌の中の画面に意識が飛ぶと、見透かしたように声が飛んだ。
 
「いえ、何も」
 
反対の手に持ったコーヒーカップを口に運び、濃茶色の液体を啜る。
 
「何も」
 
繰り返された言葉に顔を上げると、不満げな表情のヒチョル兄と目が合う。
 
「失礼しました」
 
スマホを置いて、中身のなくなったカップも置く。
空いた手を組んで、向かいの席の人物を見つめた。
 
「何だよ?」
 
ヒョンはいつもの上目遣いで、さっきと同じ調子で言う。
 
「何も」
 
俺は立ち上がり、コーヒーメーカーに向かう。
 
「おかわり、要りますか」
 
手に取ったポットを軽く持ち上げ、ヒチョル兄に尋ねる。
ヒョンは首を振って、スマホに視線を落とす。
自分のカップに2杯目のコーヒーを注ぎ、ポットを置くと、テーブルの上で明るいメロディが鳴った。
 
妹たちのグループの曲。
アルバムに入らないことになって、けれどポップで中毒性のある曲。
それが着信音に設定されたのは、昨日の夜のことだ。
 
「鳴ってるぞ」
 
そう言ったヒョンは、少しだけ探るような顔をしていて。
 
「そうですね」
 
自分の席に戻ってカップを置き、俺は座らずにテーブルの反対側へ回った。
 
「出ないのか」
 
ヒョンの問いに、笑顔を作る。
 
「だって、口が塞がれてるから」
 
出れません、という言葉は声にせず、俺はヒョンと唇を合わせた。
SuJuのほうのDHでJanne Da ArcのDry?
チャラい男が歌うべき曲だよなあと思う。
Eunhaeのプリクエル的パラレルかな。
「次は誰がやるかな?」
 
僕が言うと、キソプは口を尖らせた。
けれど、その目は笑ったままだ。
 
「次は僕がやるよ。フンがセルカ撮るとこ」
 
キソプはスマホを構えるフリをして僕に向けた。
 
「じゃあ、気をつけなきゃ」
 
言うと、キソプは構えた手の間から答える。
 
「別にいんじゃない?」
 
その言葉に、僕は聞き返す。
 
「キソプは気にならないの?」
 
手を下ろして首を傾げ、少し考えてから口を開く。
 
「セルカの後に出してくれるならね」
「どういうこと?」
「ジェソプはフライングだったから。綺麗に撮れてなきゃ出せないじゃない?」
 
そうだ、AJは盗撮した方の写真を先に公開してしまった。
その時のセルカをキソプが出す前に。
 
「盗撮はともかくさ」
 
手持ち無沙汰になったのか、キソプは僕の手を取ってもてあそび始める。
 
「ジェソプの真似はもうやめてよね」
「真似って…しつこいとかそういうこと?」
 
僕は顔を覗き込む。
眉を寄せたキソプは真面目な声で言う。
 
「人のお皿に手出すとか」
 
その答えに、思わず噴出す。
 
「手羽先、取られたんだっけ」
「その分は後で貰ったけどね」
 
笑いを抑えながら、僕は言った。
 
「手癖、悪いからなあ」
「こういうのとかさ」
 
触れていた手を離し、キソプは僕の髪を後ろからかき混ぜるように撫でた。
 
「キソプが真似してるじゃない」
「髪乱れるから嫌なのに」
 
そのまま腕を肩に乗せ、唇を尖らせる。
僕はAJの日頃の行動を思い出し、真似できそうなことを見つける。
 
「こういうのは?」
 
僕はもう一度キソプの顔を覗き込む。
 
「何?」
 
答えずに、そのまま目を見つめる。
よく喋るAJはしかし、時折こんな風に視線を寄越すことがある。
無言のまま十数秒経つと、キソプは何か言いたげに口を開けた。
けれど言葉が発せられることはなく。
見つめ返す瞳と、少しだけ開かれた唇に誘われるように、僕はキソプにキスをした。
Elvinは瓜子姫。
ストーカーパラレルか。
ELは病んでるのは似合わないんだけど。
 
 
* non-con(合意のない性行為)というほどではないけど注意。
 
 
 ***
 
 
「開けられないよ」
 
ケビンは震える声で言った。
 
「少しだけだよ。いいだろう?」
 
ドアの外で、甘い声が誘う。
 
「誰も入れるなって言われてるんだ」
 
身体の前で手を握り締めて答える。
 
「分かった、中には入らない。だから顔を見せてくれよ」
 
ケビンが黙ると、声は続けた。
 
「一瞬だけでいいから。なあ、頼むよ」
 
懇願する調子に、心が揺らぐ。
 
一瞬、顔を見せるだけなら。
それで帰ってくれるなら。
その方がいい。
もうこれ以上、呼び鈴に怯えるのは嫌だ。
 
ケビンはドアに近付き、チェーンがかかっていることをもう一度確認する。
 
「本当に顔を見るだけだよ」
「ああ、約束する」
 
息を飲み込み、鍵を開けた。
ゆっくりとドアを押し開き、外の様子を伺う。
隙間から差す光に目を細めたが、そこに声の主の姿はなかった。
すると突然、力強くドアが引かれた。
チェーンが鈍い音を立ててピンと張る。
その下から差し込まれた腕が、力強くケビンの手首を捕らえた。
 
「やっと会えた」
 
姿を見せたイライは、口許に笑みを浮かべている。
そしてケビンは、自分が判断を誤ったことを悟った。