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Shudder Log

* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

SHが酒呑童子で、DHが茨木童子。
HMは源頼光。
KSを渡辺綱に…というか頼光四天王が残りの4人でいいかな。

お馴染み浜田廣介の泣いた赤鬼を2Seopを洋風?パラレルで。
 
 
 ***
 
姿を見なくなってから、数週間。
キソプはジェソプの家を訪ねてみることにした。
近くはないが、そう遠くもない。
朝早く発って、峠をひとつ越えるだけだ。
キソプは家の前に貼り紙をしておいた。
 
――― 出かけています。明日、戻ります。
 
その下には籠に入れた果物とお菓子。
子供たちがやってきても、がっかりさせずに済むだろう。
 
太陽が真上に来る頃、キソプはやっとジェソプの家についた。
薬草の茂る庭は、少しだけ荒れているように見えた。
アプローチを進み、ぴたりと閉められた扉の前に立って、呼び鈴を鳴らす。
 
「ジェソプ! いないの?」
 
少し下がって家の周りを見渡すと、窓の鎧戸まで閉じられている。
出かけているのだろうか。
キソプは玄関に戻り、三度目の呼び鈴を響かせる。
そしてその直後、ドアポストに挟んである封筒に気付いた。
破けないようにそっと引き抜くと、宛名はキソプになっていた。
便箋を取り出し、ゆっくりと文字を追う。
 
 キソプ、あいつらと仲良くな。
 もし俺と付き合っていることが知れたら、お前も悪い奴だと疑われるかもしれない。
 だから、しばらく消えることにする。
 長い旅になるだろうが、お前のことは忘れない。いつまでも、絶対に。
 またいつかどこかで会えるかも知れないな。
 さよなら、キソプ。健康に気をつけろよ。
 どこまでもお前の友達、ジェソプ。
 
言葉を失って、キソプは手紙を読んだ。
変わるはずのない言葉を、何度も確かめるように、繰り返し。
何度目かの「さよなら」を視線が辿ったとき、キソプは膝を着いた。
それから、開かない扉に縋るようにして、涙が溢れるままに泣いた。

「よく思いつくよな、ああいう返し」
 
AJは笑いながら椅子に座り、脚を組んだ。
僕は少し離れたところに置いてあった椅子に浅く腰掛け、背もたれに寄りかかる。
 
「ボクはエイジェイさんのモノでーす」
 
真顔のまま言うと、AJはちらりと僕を見る。
 
「僕のケビンさんです」
 
その後に続いたのは歌声。
 
「気付けよ I'm your man~」
 
それはキソプのパートだし。
立場が逆だし。
いや別に、僕はAJのものではないけど。
 
視線を返すと、AJは澄ました顔になる。
 
「睨むなよ」
 
睨んでないよ、と答えようとして、けれど僕は口を噤んだ。
その顔はもう僕を向いていなくて。
代わりにため息を吐く。
俯いて、視界の端のAJの様子を伺ったけど、反応は芳しくなかった。
 
別に、気にして欲しいわけじゃないけど。
 
心の中で呟いて、もう一度ため息を吐いた。
衣擦れの音がして顔を上げると、脚を組み変えたAJと目が合った。
 
「――」
 
口を開きかけたAJを遮ったのは、ドアの開く音だった。
 
「すみません、そろそろいいですか」
 
呼びにきたスタッフの言葉に、はい、と声を揃えて答えた。
 
さっさと立ち上がったAJは、廊下へ向かう。
出遅れて座ったままの僕の横を通って。
去り際に僕の肩を軽く叩いて。
 
たったそれだけのことで、僕の心を軽くして。
リトライ。
 
JS テレキネシス
KS パイロキネシス
KE アイスマン
DH 反能力
EL トランスフォーム
HM ストロングマン
SH ヒーリング
 
DHはプリコグかテレパスでも可。
HMはコロッサスとかハルクとかザ・シングとかそれ系。見た目は変わらないといい。
ELはもちろん動物に変身する。
SHは迷うんだけど、ESPでもPKでもとりあえず攻撃系じゃない感じ。
逆にKEとKSは絶対PKで攻撃。
JSはレーザーガンならサイクロップス…だと目が隠れるからダメか。

誰とは言わない美しい束縛。
ほぼ出オチですが。
 
 恋に落ちてしまった
 一人でいることを好んで
 自分だけを可愛がっていた俺に
 違う俺ががやってきた
 
 美しい拘束なんだ
 愛はどれだけ人を変えるんだろう?
 生きている今日が美しい

 
なんと拘束を受けているのはJSの方。
20年後も独身で仕事に生きるつもりだったのに、というJS。
もちろん何も考えていない天使KS。

Soojaehoだけど、ものすごくJSっぽい曲名。
と思ってたけど「浮気すんな」って意味か。
JS入りとはいえ2Shinが嬉しい。
a社はVinseop推しかもしれない再び。
英語で書かせるんでJaelivinを分けて、歌わせるんでSoohoonvinを分けた結果なのだろうけど、Elhoonの組み合わせは珍しい気がした。
Hanchulでポエム、その2。
 
 ***
 
青く晴れた空の下
見慣れた街並みを抜け出して
心持ち軽い足取り
装っても
 
新しい景色の中にさえ君を探す自分に気付く
 
出逢ったときからずっと
この心が君のものだった
痛いほど分かった
君のいない日々
 
息もできないほどの
涙にも気付かないふりで
夜に放り出された
薄明かりの空
 
最後まで残った一番星が君みたいだと思った
 
止まない雨はないこと
明けない夜はないこと
教えられたのは
君のいない日々
 
季節が移って 光る星が変わって
雨が止み 夜が明け この空が青く晴れても
 
どんな雨も君を洗い流せない
どれだけ泣いても君を洗い流せない
何度 夜を明かしても 君を忘れる日は来ない
痛いほど知ったのは
君がいなくなった
この青い世界

スマホを弄るAJの横に座って、大阪の話をしていた。
シアターが川沿いにあるとか、何を食べに行ったとか。
聞いているような聞いていないような様子だったけど、たいていはちゃんと聞いている。
 
「それでチェギョン役の――」
 
練習中の話をしはじめたところで、突然AJに口を塞がれた。
掌を僕に向け、自分は手の甲に顔を近づけて。
数秒見つめた後、手だけを下ろす。
 
「何?」
 
僕の言葉を待ってから、AJは顔を離した。
 
「こうしたら、好きになるのかと思って」
 
AJのことを?
チェギョンに恋をしたユルのように。
 
「あれは芝居だよ」
 
座りなおして、僕は続ける。
 
「それに、ユルだってあれだけで好きになったわけじゃ」
「そうなの?」
「そうだよ」
 
たとえきっかけはそうだったとしても、あの明るい性格や行動力に惹かれたのだろう。
AJは身体を引いて、顔だけを僕に向けた。
 
「僕だって」
 
僕は言いかけて、AJの視線をまともに受けることになる。
 
「キソプだって?」
 
その目が言わんとしていることは分かって、僕は言葉を飲み込む。
意地悪じゃないか。
というか、失礼じゃないか?
そんな簡単なことだと思われていたなんて。
僕はさっきの真似をして、AJの口を塞ぎ、顔を思いっきり近付けた。
 
「こうしたら、ジェソプは誰でも好きになるの?」
 
手の内側でAJの口角が上がるのが分かる。
僕は睨んだつもりだったのに。
 
「誰でもじゃないけど」
 
くぐもった声が答える。
 
「好きになったよ、今」
 
手を下ろすと、今度は掌ではなく唇で、AJは僕の口を塞いだ。