(東京都美術館開催クリエイターズコンテスト受賞)、
メークアップアーティスト(ブライダル・「テレビ広島満点ママ」元メークアップアーティスト)、カリグラファーの
井植理衣(いのうえりえ)です。
はじめまして
前回までのストーリーを
読んでくださった方から
「続きがあったら、書いて欲しい!」と
お言葉を頂けまして
続きを書くことにしました。
お言葉下さいました皆様
ありがとうございます!!
ストーリーを書くことで
価値観の合う方と
出逢えたら良いなと思います。
今から約7年前
2回目の流産を経験しました。
掻把手術を行うまでの週数は
いってなかったので
また自宅で一人
波のようにやってくる陣痛に数時間耐え
育たなかったお腹の中の赤ちゃんを
産みました。
改めて、
この世に生まれてこれない命は沢山あって
生命の誕生は奇跡だという事、
命の尊さを
考えさせられた経験となりました。
その後、ホルモンバランスの乱れが激しく
体調が戻るまで
かなり時間も要しましたが
2人目の子、娘を無事出産しました。
長男と6歳差の娘で
私も41歳での高齢出産ともあり
孫のように可愛がって
ゆったり育てたいなと
喜びに満ちていた我が家でした。
しかし、
産後2週間目
こんなことあるんだ!!っていう
人生で大きな出来事が起こりました。
夫が、他県へ仕事へ行き
乗車中のタクシーの後部席から私に
電話をくれた時でした。
電話に出た瞬間
いきなり
「来る!来る!来るーー!!」
という夫の叫び声
「何が来るんだろう?」と思った直後
すさまじい衝撃音
そして
夫のうめき声
「どうしたの!?
もしもしもしもし聞こえてる?!」と
何度言っても
うめき声だけ
その後、電話が切れ
やっと電話がかかってきたと思ったら
「血が止まらん!!血が止まらん!!
どうしたらいい!?
今、救急車は呼んだ!!」と
すぐさま
側にいた看護師の母に変わり
「どこから出血してるの?
ハンカチある?」と
止血法を母が伝え
それから救急車で搬送されました。
次に電話があったのは
搬送された救命救急の
ICU担当医からでした。
「ご主人、今からすぐ手術しないと
臓器が無くなります!
奥さんの到着を待っていたら
間に合わないので」と
手術同意の為の電話でした。
何が何だか分からず
「お願いだから、助けて下さい!!」と。
この後、
緊急手術を受け
夫は何とか臓器(腎臓)を失わずに済みました。
同乗者だった後輩の方から
事故の様子を聞いてわかったことは
赤信号を無視してきた車が
夫が乗っていた後部座席の真横に
追突してきた事故でした。
数時間前に見送った夫が
まさか数時間後に
こんな事故に遭うなんて…
私と電話していた事で
窓の外を見て
向かってくる車に気付け
逃げることが出来たようです。
電話していなかったら…
命が無かったと思う...と言っていて
命がある事に感謝する毎日です。
しかし、私は当分、
事故の衝撃音や夫のうめき声が
頭から離れず…
事故直後から
電話や手続き等に追われる日々が始まり
睡眠不足も更に増し
母乳も出なくなりました。
そして、主人が退院。
家族4人の生活がスタートし
新しい生活にも慣れてきた頃
今度は、私のホルモンの
アップダウンが激しく
悔しくも
また適応障害のような状態に
なってしまいました。
しかし、
友人・知人と
話をすると楽になり
次に漢方にも助けられ
花をいつも目するところに飾っていた事で
癒しやパワーをもらい
モヤモヤする波も
来なくなりました。
今迄味わった事のない
苦しい経験となりましたが
これから、同じような経験を
された方がいたら
私のこの経験を活かし
力になりたいです。
現在、夫は
事故の事が嘘だったみたいに
元気になり、
娘も元気に育っています。
生かされていることに日々感謝で
「次の瞬間、死ぬかもしれない!
困っている方のお役立てをして
死ぬ前に満足のいく人生だった!と
思えるように生きよう!!」と
人生観が再形成された
出来事となりました。