私は「NAO」
最近、介護職員になりました。
事業所名は「新しい介護のリーダーズ株式会社」です。
職員と言っても資格的には「ヘルパー」扱いです。
(お借りした画像は本文とは関係ありません)
なんとか食事を終え、少し休憩してから出発。
お会計では現金が基本。後で清算するとしてもヘルパーのカードやスマホ決済を使ってはいけません。
カードやスマホ利用で付くポイントが私益と取られるからです。
面倒ですが…店員さんを呼んでお会計します。
先ずは利用者さんの財布で利用者さんの会計。
次は自分の財布で自分の会計。
駅の切符売り場のことを思い出して…腕を組んだ状態でS江さんの存在を確かめながら財布を出してお会計が出来ました。
現金であることのもう一つの理由。レシートです。
帰ってからホームの世話人さんや親御さんにいくら使ったか説明をする証拠にレシートや領収が必要なのです。
ただ最近は「個別会計不可」というお店も増えているので注意が必要。
と言うかシルバーさんは初めて行くお店には電話で個別会計出来るか事前調査を行っているそうです。
(お借りした画像は本文とは関係ありません)
ファミレスを出て近くのショッピングモールへ行きました。
2階は回廊になっていて一周1キロくらいあります。
食後の運動にはちょうど良いです。
雨が降っても濡れないですしね。
シルバーさんと利用者さんはズンズン行ってしまいますが…S江さんの足取りは重い感じ。
通路にあるソファーで休憩します。
私もS江さんの左側に座ります。
私の右足のくるぶしに何か当たりました。
(あれ?何だろう)
右足を気にしていると…S江さんが私の右足を蹴っています。
「どうしちゃったのS江さん。何かあった?」
私は驚いて立ち上がりS江さんの正面に回り距離を取りました。
そこへちょうどシルバーさんが来ました。
少し険しい顔をしているS江さんの顔を見てすべてを察し
「じゃぁ、一緒に「千と千尋」見に行こうか。」
と言って手を差し出し、今朝と同じようにエスコートするように立たせ、歩き出しました。
エスカレーターを降りて1階のCDショップへ行き、S江さんをジブリコーナーへ連れて行きました。
(お借りした画像は本文とは関係ありません)
S江さんは「千と千尋の神隠し」のCDを手に取って眺めゴキゲンです。
S江さんを見守りながらシルバーさんは
「女性ヘルパーと2人きりになるとたまに他害っぽいことする時があるんだよね。ああ言う時は気分転換が大事。S江さんは「千と千尋」が好きだから、そういうのを使って気分転換を促す。まぁ、ゆっくり覚えればいいから。」と言って利用者さんと向かいにある本屋さんへ行きました。
初めから完璧に出来るとは思っていませんでしたが…
私は介護の表面だけ見て利用者さんに寄り添っていない事に気付きました。
(この物語はフィクションです。登場する個人名、団体名は架空のものです)
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