私は「NAO」

最近、介護職員になりました。

事業所名は「新しい介護のリーダーズ株式会社」です。

職員と言っても資格的には「ヘルパー」扱いです。

 

(画像と本文は関係ありません)

 

切符を買ったので改札を通るのですが

障がい者割引で切符を買った場合

改札窓口で手帳を提示して切符に検札代わりのスタンプを押してもらいます。

が…混んでいます。外国の方が乗り換えが分からないみたいで時間が掛かっています。

S江さんは少し不機嫌そう…。

暫くして窓口があいたので駅員さんに手帳と切符を提示すると…。

「自動改札を通っていいですよ。」と駅員さんに言われました。

予習してきたケースと違います。私が戸惑っていると後ろからシルバーさんが

「駅員さん、我々は法律に基づいて行動しています。障がい者が切符を買って電車に乗車する場合は改札窓口で障がい者手帳を提示する義務があります。乗車駅のあなたが許しても降車駅で止められたら我々は「クビ」になってしまいます。それほど厳しい世界なんです。その時、あなたは責任を取ってくれるんですか?その覚悟があるんだったらこのメモ帳に一筆書いてもらうしかないんですが。」と言ってメモ帳を駅員さんに突き出しました。すると駅員さんは

「いえいえスタンプを押す時間が勿体ないから自動改札を勧めただけです。他意はないです。」

と言って手帳を確認して切符にスタンプを押してくれました。

何とか改札を通過出来ました。

後から改札を通過して来たシルバーさんに

「ありがとうございました。ああ言う事ってよく有るんですか?と聞くと

「んー、最近は外国の方が改札窓口を占領していること多いんだよね。駅員さんを悪くは言いたくないけど…疲れていたんじゃないかな。たかだか手帳を確認してスタンプ押すだけなんだけどね。手間を省きたかったのかもね。でも決まりは守らないと我々の存在意義自体が崩れてしまうから引くわけにはいかなかったという事。それと理由がもう一つ。「来た道を戻る」という行為。障がい者の中には「戻る」ということを嫌う子や「いつものルーティーンから外れる行為」を嫌う子もいます。S江さん、少しイラついていたでしょ。だからリスクを犯したくなかったという事です。」

と、説明してくれました。

 

深いですねぇ。

こういったケースで駅員さんや一般の方とトラブルになることもあるとの事。

本来は名札には本名を記載する決まりなのですが…

わが社ではヘルパーを守るためニックネームで活動をしています。

珍しい名前だったりするとすぐに個人を特定されてしまいますからね。

私がこの会社を選んだ理由の一つです。

 

(この物語はフィクションです。登場する個人名、団体名は架空のものです)

 

 

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