他院で改善しなかった5つの原因と対処法
こんにちは。リターニング整形外科です。
「魔女顎手術を受けたのに、笑うと顎先が広がる」
「手術後も外側のたるみが残っている」
「口唇が閉じにくい症状が、むしろ気になるようになった」
こうしたお悩みで、他院の手術後に当院へご相談に来られる方が増えています。結論からいうと、魔女顎手術で十分な結果が出なかった場合、多くは「原因の見立て」と「術式の組み合わせ」にズレがあります。今回は、修正・再手術を考える前に知っておきたい原因と対処法を整理します。
・修正・再手術の実際の症例
・原因別の対処法と、再手術の限界
・再手術を検討する前のセルフチェック
顎下切開は、軟部組織がたるみ始める部位まで届いていることが重要です。中央を中心にたるんでいる場合は2cm前後で対応できますが、外側まで大きくたるんでいる場合は3〜3.5cm程度が必要になることもあります。切開が短すぎると、表情を作ったときに外側のたるみが残ります。
すでに伸びて下垂した組織を、切除せずに引き上げるだけでは十分に改善しない場合があります。余った組織が顎下で重なり、二重顎の部分まで一緒に持ち上がったり、顎先の輪郭がぼやけたりすることがあります。口内切開だけで行った場合に起こりやすい点です。
下唇が開いて下の歯が見える、口を閉じるのに力が要る、顎先に梅干しジワができやすい。こうした症状は、過去の口内切開による顎先手術で筋肉が損傷した結果であることがあります。この場合、組織を整えるだけでは根本的に解決しません。
輪郭手術後の既存プレートや、骨の左右差・突出、二次角が残っていると、軟部組織だけを整えても形が仕上がりません。「プレート除去や骨削りには口内切開が必須」と説明されることもありますが、当院では骨膜の上と下を同時に剥離するデュアルプレーン法により、顎下切開のみで対応できます。
長さだけを短くすると、顎先が横に広がって見えたり、横顔が平坦になったりすることがあります。適度なVラインと前方への突出を残し、バランスのとれたEラインを目指す設計が必要です。笑ったときに顎先の両側に段差が出る場合は、横に広がった組織を中央に寄せる「顎先組織再配置」が選択肢になります。
他院で2cmの顎下切開による魔女顎手術を受けたものの、表情を作ったときの外側のたるみが改善しませんでした。確実な矯正を希望され、4cmの切開で外側まで含めて処理することで改善しました。
口唇閉鎖不全、顎先の二次角、顎先のたるみが同時にありました。口内切開と顎下切開を併用し、顎先筋肉の再配置・既存プレートの除去・二次角の骨削りを行い、フェイスリフトと広頚筋の縫縮も組み合わせました。術後は唇をしっかり閉じられるようになり、梅干しジワやたるみも改善しました。
他院のT字骨切り後、右側の顎が長く見えることを気にされていました。CTで右側顎先の突出を確認し、顎下切開から骨をシェービングして骨の左右差を整え、同時に魔女顎手術で軟部組織の左右差も改善しました。
| 残っている症状 | 主な対処法 |
|---|---|
| 外側のたるみ・組織の余り | 顎下切開で切除範囲を見直し、骨膜へ固定 |
| 笑ったときの広がり・段差 | 顎先組織再配置 |
| 口唇閉鎖不全・梅干しジワ | 口内切開による顎先筋肉(オトガイ筋)再配置 |
| プレート・骨の突出・二次角 | デュアルプレーン法で顎下切開からプレート除去・骨削り |
いずれも、輪郭CT撮影による正確な診断が前提です。原因は1つとは限らないため、複数の対処法を組み合わせるケースもあります。
顎下切開と口内切開は「どちらかを選ぶ」ものではなく、顎下切開は美容上の問題(余った組織の処理)、口内切開は機能上の問題(筋肉の回復)を解決する、役割の違う切開です。詳しくは顎下切開 vs 口内切開の解説記事もあわせてご覧ください。
・顎先筋肉再配置の後は、術後初期にやや過矯正気味の状態を目標とするため、下唇が上がって見えたり違和感が出たりすることがありますが、時間とともに筋肉が適応し、動きも自然になっていきます。
・どんな手術にもリスクがあります。合併症や失敗を防ぐため、現在の状態を診察とCTでしっかり確認したうえで計画を立てます。
□ 力を抜くと下唇が下がり、下の歯が見える
□ 口を閉じるために、顎先に力を入れている
□ 口の中に、縦に厚く盛り上がった傷跡がある
□ 左右で顎の長さ・突出が違って見える
□ 他院で手術を受けたが、何が原因で残っているのか説明を受けていない
※当てはまる項目が多いほど、原因の再確認が必要なサインです。自己判断せず、CTを含めた診察をおすすめします。
A. 状態によります。過去の手術による癒着の程度などをCTや診察で確認したうえで、可能な範囲と見通しをご説明します。
Q. 再手術だと切開は長くなりますか?
A. たるみの範囲に合わせて調整します。外側まで広がっている場合は、3〜4cm程度の切開が必要になることもあります。切開線は顎下のシワのラインに沿うため、多くの場合、ごく細い線状の傷跡まで改善します。
Q. 日本から行く場合、何日ほど滞在が必要ですか?
A. 手術内容により異なりますが、7〜14日ほどの滞在をおすすめしています。日本語通訳が在籍していますのでご安心ください。
魔女顎手術で十分な結果が出なかった場合、「切開の範囲」「組織の処理方法」「筋肉の機能」「骨の状態」「形の設計」のどこにズレがあるのかを見極めることが、修正の第一歩です。原因が分かれば、必要な手術の範囲も明確になります。
魔女顎についてさらに詳しく知りたい方は、魔女顎の原因・分類・手術法の総合解説、デュアルプレーン魔女顎手術、口唇閉鎖不全と顎先筋肉再配置の記事もあわせてご覧ください。
・整形外科 専門医
・ハニャン大学 医学部 医学科 卒業
・大韓整形外科学会/大韓美容整形外科学会 正会員
・大韓整形外科学会 抗老化研究会/目整形研究会/鼻整形研究会 正会員
・大韓整形外科学会 専攻医試験 主席
・大韓創傷学会 学術賞(最優秀論文賞)受賞
・大韓整形外科学会 学術賞(最優秀論文賞)受賞
・現)リターニング整形外科 代表院長
・前)ベリーグット整形外科/BK整形外科/イージーアンド整形外科 院長
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