魔女顎の口唇不全とは|
顎先筋肉再配置の症例で解説
これは必読です!キム・ヨンウ院長が徹底解説
こんにちは、リターニング整形外科です。
「魔女顎(顎先のたるみ)手術のとき、口内切開と顎下切開は自由に選べるものなのでしょうか?」
顎先を引き上げるために、むやみに口内切開が選ばれる傾向があります。「皮膚を切らないから傷跡が残らない」という言葉には魅力があるかもしれません。しかし、口唇不全(唇が閉じにくい症状)がないにもかかわらず、魔女顎手術を口内切開だけで行うことには非常に慎重であるべきです。
前回の記事では「魔女顎の原因・症状・4大分類」についてご紹介しました。今回はその中でも特に重要な「口唇不全(唇の閉じにくさ)」と、その解決策である「顎先筋肉再配置」について、症例とともに深く解説していきます。
この記事でわかること
- 口唇不全(唇が閉じにくい症状)が起こるメカニズム
- セルフチェックの方法(口の中の傷跡)
- 顎先筋肉再配置の正しい手術法
- 両側性・片側性の症例紹介
口唇不全とは、顎先筋肉(オトガイ筋)の機能不全によって起こる症状です。過去に口内切開による顎先手術(骨切りなど)を受けた後に発生するケースが多く見られます。
顎先筋肉は、顎先の皮膚や軟部組織を上に引き上げ、下唇を支えるという重要な役割を担っています。この筋肉の力が低下すると下唇を十分に支えられなくなり、口がぽかんと開いてしまい、下の前歯が見える症状(口唇不全)が現れます。筋肉の損傷位置によって、片側性または両側性の口唇不全が起こります。
① 顎先の筋肉が適切に縫合されなかった場合
手術後に顎先筋肉が正確に縫合されないと、筋肉の間に硬い傷跡組織(拘縮組織)が形成されます。まるで「ゴム紐が途中で切れてしまった状態」のように筋肉の連続性が断たれ、弾力も引き上げる力も失われてしまいます。
② 筋肉は縫合したものの、張力が合っていない場合
特に「T字骨切り」などで顎先の骨を短くした場合に起こりやすい問題です。もともとの骨の長さに合わせて位置していた筋肉が、短くなった骨にそのまま連結されると、筋肉が相対的に余って(長くなって)しまいます。長いゴム紐を短い物体に結びつけたときのように、張力が不足して緩んでしまうのです。
代表的な症状は以下の通りです。
- 下唇が下がり、下の歯が見える(特に表情を作るとき)
- 口を閉じるために、常に意識して力を入れなければならない
- 顎先に「梅干しシワ(デコボコ)」が簡単にできてしまう
もう一つの重要な手がかり:口の中の傷跡
顎先筋肉の力が弱いと、口の中の粘膜の縫合部分が常に下方へ引っ張られます。持続的な張力がかかった傷口は分厚く肥厚するのが自然な体の反応です。口の中を覗いて、ケロイドのように分厚くバンド状になった傷跡が見られる場合は、顎先筋肉の機能不全を伴っているサインです。
顎先筋肉再配置は、機能が低下した筋肉を再び適切な位置に引き上げて縫合し、張力を回復させる手術です。眼瞼下垂手術(目つき矯正)で目を開ける筋肉の機能を回復させる仕組みと似ているとイメージすると分かりやすいでしょう。
顎先筋肉(オトガイ筋)は解剖学的な個体差が大きい部位で、正中線から左右に約5〜10mm離れた場所に位置し、歯根部から始まって顎先の皮膚に付着し、皮膚を引き上げる役割をしています。
なぜ「骨への固定(ボーンアンカリング)」を好まないのか?
骨に穴を開けて筋肉を固定する方法もありますが、当院ではこの方法を推奨していません。筋肉は収縮と弛緩を繰り返して自然に動く組織です。骨に強固に固定しすぎると、唇を持ち上げる力は良くなるものの、筋肉が十分に緩まなくなり「唇が自然に下がらない」という過矯正が生じます。
また、固定に適した歯根付近は損傷リスクがあるため、実際にはより下方の骨に固定せざるを得ず、筋肉全体ではなく下側だけが引っ張られる不自然な形になりがちです。さらに、動く筋肉を固定された骨に留めることで、筋肉が裂けてしまう「チーズワイヤー現象」も起こりやすくなります。
【リターニング流】顎先筋肉を「骨膜」に固定
筋肉の起始部にあたる骨膜に固定することで、より解剖学的に正しい位置での固定が可能になり、機能回復を最大化できます。可動性のある組織同士を縫合するため、チーズワイヤー現象を避けながら安定した改善が期待できます。
※筋肉自体の損傷が非常に激しい場合や、過去に何度も口内切開を重ね癒着が多く形成されている場合は、再配置を行っても回復の程度に限度があることがあります。
魔女顎の症状の多くは「顎先骨切り手術」の後に、皮膚や軟部組織が下方に垂れ下がることで発生します。そのため重要なのは「垂れ下がった組織をどう処理するか」です。
「口内切開だけで魔女顎を矯正できる」と説明されることがあり、患者様も「顎下切開と口内切開は傷跡の位置の違いだけ」と思われがちです。しかし、この2つはアプローチが異なるだけでなく、根本的な解決の原理が違います。
すでに伸びて弛んでしまった組織は、単に上に引っ張り上げるだけでは不十分です。余分な組織を切除せずに引っ張ると、組織が顎の下側に溜まって二重顎のようになったり、顎先のラインがもったりと不自然になる可能性が高くなります(弛んだ皮膚を切り取る「切開リフト」と、除去せずに引き上げるだけの「糸リフト」の違いと同じ原理です)。
口内切開:口唇不全の改善、筋肉の機能回復
顎下切開:垂れ下がった余分な組織・皮膚の除去
口内切開は機能が落ちた筋肉を回復させる目的で行い、顎先の皮膚・組織自体のたるみは顎下切開から適切に切除する「魔女顎リフト(魔女顎挙上)」を行うことが極めて重要です。
主に口内切開での骨切り後に発生します。筋肉が縫合されていなかったり、隙間に傷跡(癒着)が挟まっているケースが多く、顎先筋肉再配置+魔女顎リフトを組み合わせることで劇的に改善します。
片側の筋肉だけ機能が落ちている状態で、左右非対称な動きになります(片目だけの眼瞼下垂に似ています)。弱い側の筋肉をより短縮・再配置することで、左右のバランスを整えます。
執刀医:キム・ヨンウ院長について
顎先筋肉再配置を担当するキム・ヨンウ院長は、整形外科専門医としてハニャン大学医学部医学科を卒業後、大韓整形外科学会をはじめとする複数の学会正会員として活動しています。
- 整形外科 専門医
- ハニャン大学 医学部 医学科 卒業
- 大韓整形外科学会/大韓美容整形外科学会 正会員
- 大韓整形外科学会 抗老化研究会/目整形研究会/鼻整形研究会 正会員
- 大韓整形外科学会 専攻医試験 主席
- 大韓創傷学会 学術賞(最優秀論文賞)受賞
- 大韓整形外科学会 学術賞(最優秀論文賞)受賞
- 現)リターニング整形外科 代表院長
- 前)ベリーグット整形外科/BK整形外科/イージーアンド整形外科 院長
機能解剖学への深い理解と数多くの症例経験を持つ院長だからこそ、繊細な筋肉操作が求められる顎先筋肉再配置の高い技術提供が可能になっています。
顎先筋肉再配置は、単に顎先の「見た目の形」を整える手術ではなく、失われた筋肉の機能を取り戻し、自然な唇の動きを取り戻す「機能的再建手術」であるという点をご理解いただきたいと思います。
つまり、口唇不全がなく唇がきちんと閉じられる状態であるにもかかわらず、単に「顎先のたるみを治したいから」という理由だけで安易に口内切開を選択することは避けるべきです。
口唇不全や顎先のたるみ(魔女顎)でお悩みの方が、正しい診断を受け、適切な治療を選択するための一助となれば幸いです。
Q. 口唇不全は自分で気づけますか?
A. 「表情を作ると下の歯が見える」「口を閉じるのに力が要る」といった症状に加え、口の中の傷跡を確認することで気づけるケースが多くあります。カウンセリングでご指摘して初めて自覚される方も少なくありません。
Q. 顎先筋肉再配置と魔女顎リフトは同時にできますか?
A. はい。口唇不全がある場合は、口内切開での筋肉再配置と、顎下切開での魔女顎リフト(余分な組織の切除)を組み合わせて行うことで、機能と見た目の両方を根本的に改善できます。
Q. 他院で口内切開のみの手術を受けましたが、改善できますか?
A. お顔の状態やCTでの確認が必要ですが、過去の手術による癒着の程度によっては改善が可能なケースもあります。まずはカウンセリングで状態をご確認させてください。
【手術名】顎先筋肉再配置/魔女顎手術(オトガイ筋機能再建)
【切開位置】口内切開(口唇不全の改善)/顎下切開(魔女顎リフトと併用の場合)
【リスク・副作用】一時的な腫れ、むくみ、術後初期の過矯正感、一時的な感覚の鈍さなど(時間の経過とともに落ち着きます)
【手術費用】クリニック公式LINEにて最新の価格・イベント情報をご案内しております。
リターニング整形外科では、口唇不全の有無を丁寧に見極めた上で、キム・ヨンウ院長が本当に必要な手術範囲だけをご提案いたします。
「自分は口唇不全があるのか知りたい」
「まずは話だけでも聞いてみたい」
という方は、ぜひお気軽に公式LINEからお問い合わせくださいね!
皆さまのご来院を、心よりお待ちしております🌸
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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