エイジレスの140回 ガンを根治治療できるかも・・ガン幹細胞標的治療モデルの開発に成功

 

 

 いつもアメブロのトップで、注目を集めておられる「小林麻央」さんをはじめ、多くの方が、ガンと戦い、苦しんでおられます。

 

 ガン治療そのものは、凄まじい進歩を遂げて、初期段階のガンなら、完治できるようになりましたし、手術後の生存率も高まってきています。

 

 しかし、やっぱり、未だに、ガンの再発はなくならないようで、何度も再発されておられる方は、少なくありません。

 

 今回、ご紹介するお話は、つい先ごろ、慶応大学医学部から発表されたお話です。

 

 ガンが再発する大きな理由の一つに、「ガンの幹細胞」があります。

 

 ガン幹細胞は、他の細胞の元になる細胞で、幹細胞が分裂することで、ガン細胞を増殖させています。

 

 で、今回、この一番悪いやつをやっつける方法がわかったとのことで、ガンの根治治療に繋がるかもしれないというお話です。

 

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“がん幹細胞”は、がん組織の中に少数存在し、再発や転移の原動力となると考えられ、臨床的意義の大きさから長年研究の対象とされてきました。

 

しかしその詳細な機能は未だ解明されていません。

 

今回、大腸がん幹細胞を標的とした治療モデルを開発し、既存のがん治療薬と組み合わせた場合にのみ、腫瘍が著明に縮小することをマウス実験で確認しました。

 

この成果は、今後の大腸がんの根治を目指したがん幹細胞機能の解明と、新規創薬への確かな道筋となります。


この研究成果は、2017 年 3 月 30 日英国科学誌「Nature」に掲載されました

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 がん幹細胞の殺傷だけでは治療効果は限定的です。

 この原因として、分化したがん細胞ががん幹細胞に先祖返りする、脱分化能力を有することが明らかになったとのことです。

 

で、分化がん細胞を標的とするがん治療薬と組み合わせることにより、がんの根絶が可能であることも示されました。


今回の成果によって、今後、臨床で使用できるがん幹細胞標的治療薬の開発や、分化がん細胞のがん幹細胞への脱分化を抑制して再発を予防する治療法の開発といった、新しいがんの根源的治療法の開発が期待されます。

 

 今回は、大腸ガンに対する研究成果でしたが、これまで、やっつけることが難しかった「ガンの幹細胞」をやっつけることができる方法が見つかったわけですので、他のガンに対しても、一気に研究が進むことが期待されます。

 

 但し、この技術が実用化されるには、通常、10年はかかりますので、頑張って生き抜くしかありません。

 

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