第79回 がん細胞を排除する仕組みがわかったらしいです

 

 

京都大学の研究チームが、ガン細胞を排除する仕組みを見つけたらしいです。

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2017年01月17日

 井垣達吏 生命科学研究科教授、山本真寿 同博士課程学生、大澤志津江 同准教授らの研究チームは、ハエの眼の組織にがんの元になる細胞を誘導し、この細胞を排除するのに必要な正常細胞側の遺伝子を探索しました。その結果、Sasと呼ばれる細胞表面タンパク質ががん細胞の排除に必要であることを発見しました。また、正常細胞ががんの元になる変異細胞に接すると、正常細胞の表面のSasが変異細胞の表面のPTP10Dと呼ばれるタンパク質に結合し、これにより変異細胞の増殖が抑えられると同時に、変異細胞が死にやすくなることもわかりました。

 本研究成果は、2017年1月17日午前1時に英国の学術誌「Nature」に掲載されました。

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 人の体内では、日々、ガン細胞が出来ては、消え、出来ては、消えを繰り返している(その数、3000とも5000とも言われています。)わけですが、ガン細胞が発生する原因として、よく言われるのが、細胞分裂の際に起きる遺伝子の異常(コピーミス)です。

 

 人の細胞は、意外と寿命が短くて、早いものでは、数週間で、死んでしまうため、常に、新しい細胞と置き換える必要があるのですが、新しい細胞を生み出す幹細胞の異常により、一定の確率で、ガン化しそうな細胞が生まれます。 

 

 因みに、細胞は1日に3000億個、1秒間に300万個死んでいると言われています・・・同時に3000億個生まれるので、60兆個あると言われる人の細胞は、計算上は、およそ200日で、細胞がすべて生まれ変わりますが、加齢とともに再生能力も急速に低下していきます。ご愁傷様です。

 

 しかし、生命の凄いところは、ガン化しそうな細胞やガン化したした細胞を排除する仕組みを持っていることでして、

 

 ①ミトコンドリアのアポトーシス誘導機能

 ②オートファジーの自食作用

 ③免疫機能

 

などが、あります。

 

 今回、京都大学のチームが発見した周りの細胞が、ガン化しそうな細胞を排除する仕組みも、現象そのものは、以前から知られていたのもですが、詳しいメカニズムがわかっていなかったということで、それを、明らかにしたというなかなかの発見です。(上から目線で、すみません・・・)

 

 メカニズムがわかると、ガン細胞を排除する薬の開発に繋がっていきますので、人類がガンと戦う新たな武器が増えるかもしれません。

 

 若返り薬の話もそうなのですが、長生きしていると、良いことが増えてくると思いますので、頑張って、長生きしてください。(長生きすることが、良いことかは、わかりませんが・・・)

 

 

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