ものづくり企業の人事総務をワンストップで専門サポートするインディペンデント・コントラクター(IC独立業務請負人)が日頃思うこと -8ページ目

ものづくり企業の人事総務をワンストップで専門サポートするインディペンデント・コントラクター(IC独立業務請負人)が日頃思うこと

大手自動車会社での30年の人事総務経験を経て,2014年にIC・行政書士として独立しました。グローバル化進展の中、業務のアウトソーシング化など荒波にさらされつつある人事総務部ですが、企業活動を支える総務系業務の重要性・専門性など日頃思うところを語ります

独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。

先週土曜日9月27日午前中は、当方も会員になっているインディペンデント・コントラクター協会のセミナーに参加してきました。

その日の午後は、渋谷で行政書士仲間の相続に関する勉強会もあり、ダブルヘッダーで都内を動き回ることになりました。

セミナーのテーマは、「ICという働き方を女性IC3人が語る!」

ICという働き方を一言で説明するのは難しいですが、「サラリーマンでも、事業家でもないフリーエージェントな働き方で ”雇われない、雇わない”」 働き方とよく説明されます。

それぞれ活躍分野の異なる3名の女性ICの皆様が、ICとなったきっかけ、現在の活動領域、営業方法などについて惜しみなく情報提供を頂きました。

質疑応答では20年・30年という長い間、ICとして働くことの難しさについても活発な論議もあり、2時間という短いセミナーではありましたが、大変充実した内容でした。

当方IC協会に加入してまだ半年ですが、独立自営業主になる前からこちらの協会のセミナーなどには参加させて頂いておりました。

HPを確認頂ければと思いますが、毎月1回幅広い分野にわたってICとして働く講師を招いてセミナーを開催しています。
そのほとんどは、非会員でも参加可能ですので、ICに限らず新たな働き方について情報収集するチャンスとしてご参加することをおススメします。
セミナー後は懇親会も設定され、こちらも非会員の方ももちろん参加可能です。

サラリーマンをやっているとどうしても勤め人中心の人脈となり、なかなかこうして独立して働いている人々との接触の機会はありませんが、ICとして独立して働いている方に直に話を聞いてみることは、本を読む以上に感じるところ大きいと思います。

そもそも個人単位で、特定領域の関する活動になりますので、男女の差は企業勤務に比較して少なく、育児介護などライフイベントに融通が効くのがICという働き方の最大のメリットだと思います。

メリットデメリット人それぞれ感じる部分は異なると思いますが、新しい働き方の一つとして
この分野にもアンテナを伸ばしておくことは、今後のキャリアに役に立つかと思います。

まずはIC協会のHPをご覧頂きセミナー参加からいかがでしょうか!
独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。

9月5日に中央労働災害防止協会から平成26年度緑十字章受賞者が発表されています。

緑十字章とは、産業界における労働安全衛生活動その他に多大な貢献をされた方々に対して授与する章で、労働安全衛生分野では、非常に名誉ある章の一つです。

賞名の「緑十字」は、日本における安全および衛生に関するシンボルとして用いられている緑の十字マークによるもので、メーカー勤務の方は、現場に貼られている緑十字カレンダーでおなじみだと思います(工事現場等でも緑の旗が翻っているのを見ることがあるかと思いますが、あれが緑十字です)。

今年の受賞者は、産業安全、労働衛生、労働衛生及び産業安全の各部門で計90名の受賞です。

以前、日本自動車工業会に勤務していた時代に、この緑十字章の申請に係っていたことがあります。
緑十字章の受賞基準は、
”企業又は団体において産業安全の推進、労働衛生の推進または産業安全及び労働衛生の推進業務にまたは事業に従事した者で、次のいずれかに該当する者

ア.10年以上従事し、全国的又は地域的にその業績が顕著で他の範とするに足りる者
   ただし、その功績が極めて顕著な場合は、業務等への従事年数を7年以上とすること
    ができる
イ.20年以上従事し、その推進向上に顕著な貢献をした者
となっています。

一企業での活動の場合には、イ.の基準となりますのでなかなかハードルは高いです。

安全衛生の分野は ”現場で安全衛生一筋40年”というたたき上げの方々も以前は多かったのですが、最近は安全衛生領域もローテーション業務の一領域となり、安全衛生業務経験が短かくなる傾向にあります。

当方推薦業務に携わっていたのは今から10年以上前ですが、その頃から受賞資格をまずクリアできる人が少なくなってきたこと思い出しました。

今回の受賞者表彰は、今年10月22日~24日まで広島で行われる第73回全国産業安全衛生大会初日の総合集会で表彰式が行われます。
この大会は、全国から一万人以上の労働安全衛生関係者が集まる大きな大会です。

労働災害の数字は、景気がよくなると逆に悪くなる傾向がありますが、今年の上期については、消費税増税前の駆け込み需要増に伴う物流量の増加などもあり、大幅に悪化しています。

具体的には、1~6月上期をみると昨年同時期に比べ、死亡災害19.4%(+71人)、休業4日以上の死傷者数は3.6%(1625人)の増加という状況です。

安全は、事故が起こらなくて当たり前、起きたら責任追及されるという縁の下の力持ち的な役割の仕事ですが、製造現場、工事現場等での日々の徹底した安全活動が日本のモノづくりの現場を支えています。

各企業においてこうした縁の下の力持ち的な役割を担ってきた方々が今回緑十字章を受賞されていることと思います。

まずは今回緑十字受賞の皆様、おめでとうございます!
独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。

昨日2014年9月17日 日経朝刊に「高卒求人 製造業が拡大」という記事が出ていました。

7月末時点で高校卒業予定者の求人数は前年同月比38.4%増の23万8462人と6年ぶりに20万人を超えたということです。

やはり求人が増えたというニュースは、気持ちを明るくさせてくれます。

当方も以前高校生採用活動に携わっていたことがあります。
高校生採用の場合、選考の日程が決まっており、抜け駆け的な活動はできません。

今年は企業による学校への求人申込及び学校訪問開始が7月1日、学校から企業への生徒応募書類の開始が9月5日、そして企業による選考開始及び採用内定開始が9月16日となっています(例年通りです)

高校生の採用活動ですが、基本的には学校経由の応募になりますので、長らく採用を止めていて急に今年から採用再開といっても採用がうまくはいきません。

学校としても生徒さんにしても人生を決める重要な応募になりますので、どうしても毎年継続して採用活動を行っている企業に安心感があります。

また、合否の目処も長年の経験から推測がつきますので、応募する側も「第一志望の企業不合格」といったリスクも減らすことが出来ます。

人材育成は長期的観点でとよく言われますが、まさに採用活動はその最たるものだと思います。

「今年来年は業績悪いから新卒採用はゼロ、ある年は業績上向きだから採用しよう!」といっても、おいそれと望むべき人材が確保できるほど甘くありません。

景気の良し悪しにより採用数は年度で変わっても、少人数でも定期的に採用している企業はやはりこうした採用競争が厳しい中でも希望の人材を確保することが出来ます。

卒業生の状況を定期的に学校にフィードバックしたり、地道なリクルート活動が採用には要求されます。

日経記事にもありましたが、昨今の地元志向は強いものがあります。
一人っ子や兄弟が少ないなか、もし地元に求人があるのであれば、わざわざ地元から離れて就職することを保護者の方も学生自身も望んでいません。

こうした地元志向の風潮&高校生確保競争の激化する中で、ますます長期的な視点での採用活動が必要であることをこの時期痛感されている人事採用担当者の方も多いのではないでしょうか!
独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。

前回のブログ記事で、”間もなく労働経済白書も公表されると思います”と書きましたが、同日9月12日に公表されておりました。
失礼いたしました。

今回「平成26年版労働経済の分析」(労働経済白書)では、第1章で従来通り雇用・失業、賃金、労働時間など、いわゆる2013年における「労働経済の推移と特徴」を分析しています。

続く第2章・3章では、「人材こそが日本が世界に誇る最大の資源である」という認識のもと、労働者を育成し、その就労意欲を引き出すことによって企業の成長へとつなげていく「人材マネジメントの動向・課題」(第2章)や、職業経験を通じて能力を高め、安定した生活を送るための「職業生涯を通じたキャリア形成」(第3章)が取り上げられています。

この白書、企業人事部の方にとっては役立ち情報満載です。

豊富なデータに基づき、正規・非正規者比率、組合組織率などの基礎データが掲載されていますし、データに基づいた労働経済に関するマクロ分析も豊富です。

人事部の皆様は、これから秋に向けて自社の制度改定や労働条件見直しに着手する方も多いかと思います。

その際に自社のポジションニングや制度改定を行う必要性、背景などを説明する必要が出てくると思いますが、そうした際に使えるデータ・分析が満載です。

全体版は印刷するとかなりの大部になりますので、おススメは47ページの要約版です。
両面印刷すると前ページにデータ、次ページにその分析が記載されていますので、御手元に一部プリントアウトして、内容一読されておくことをおススメします。

こちらの厚生労働省HPに掲載されており、ダウンロード可能ですので、まずはご覧頂ければと思います。

内容についてはじっくりお読み頂ければと思いますが、”少なくとも正規雇用労働者については、依然として男性の約半数が初職から離転職することなく、定年近くまで一つの就業先で継続就業するという状況は、世代が変わっても大きく変化していない”ことなど興味深いデータが出ています。

まずはご報告です。
独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。

いささか旧聞になりますが、8月1日に平成26年版厚生労働白書が公表され、厚生労働省のHPからダウンロードできるようになっています。

労働経済白書(労働経済の分析)も間もなく公表されると思いますが、こうした白書が自宅PCで読めるようになったとは世の中便利になったものです。

当方学生時代は、まだインターネットなどはもちろん存在しませんでしたので、わざわざ霞が関にある政府刊行物センターに買いに出かけたものです。
※各地の官庁街にあったこの政府刊行物センターですが、2012年度中にデジタル化の影響&行政改革?の一環からか全館閉店になっています。

閑話休題

厚生労働白書には、厚生労働関係のデータを日本の1日や人口100人で例えたパンフレットが含まれています。
このパンフレットですが、今年始まったものではなく2010年から続いているものです(2010年板には「厚生労働カルタ」までついていました)

「日本の1日」のデータを一部ご紹介させて頂くと---
【人口について】  
 ▶生まれるのは? 2,821人 ▶亡くなるのは 3,475人
【成人について】
 ▶成人の平均歩数は? 男性7.139歩  女性 6,257歩
 ▶平均野菜摂取量は?  287g
などの数字がコンパクトにまとまっています。

「人口100人でみた日本」を見ると
 ▶仕事についていには?  49.6人
 ▶雇われているのは?   43.6人(自営しているのは? 4.4人)
 ▶日常生活の悩み・ストレスを感じているのは? 46.5人  等々

実数を頭に入れておくことはもちろん必要ですが、こうしたイメージでわかる数字を理解しておいた方が、他の人への説明には説得力があります。

仕事柄こうした厚生労働データに触れる機会、利用する機会は多いですが、まずは最低限このパンフレットにあげられている数字は頭に入れておきたいと思います。
(全体数がわかれば、%のようなものですので、実数も算出できます)

白書自体あまりなじみがないものかもしれませんが、この「日本の1日」、「人口100人でみた日本」のパンフレットは、人事ご担当の方は一度眺めておくと役に立つと思います。

こちらのリンクにありますので、ご参照ください。